八尺様が進化？ 30メートル超の怪異・百尺様を崇める“先生”の狂気のコメディに「最高」「狂おしいほど好き」と大反響【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、インターネットで都市伝説化した八尺様を超える巨大な百尺様に振り回されるコメディが面白いと話題の「百尺様の話」をピックアップ。

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作者の「おのでらさん」さんが2024年12月23日にX(旧Twitter)に投稿したところ、2万6000件も超える「いいね」を獲得し、SNSでは「狂おしいほど好き」「デカ過ぎんだろ(最高です)」「ネット民の模範みたいなジジイ好き」「えぐい」など多くの反響が寄せられた。本記事では、「おのでらさん」さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

デカければデカいほど良いだろう！と主張する先生の狂気

森の中、3人の男性の集団の目の前に突如として帽子にノースリーブのワンピース、ハイヒール姿の百尺様が現れる。もともとインターネットの怪談話に出てくる八尺様は2メートル40センチだが、百尺は、30メートル30センチだ。先生と呼ばれる年配の男性はデカすぎてありがたいと言う。「尺」という単位をつかわない子どもは八尺を本来のサイズより大きく想像しており、怪異は人の想像や恐怖心で姿を変える。先生はその大きさが最高だと言う。先生は上位存在にめちゃくちゃにされたい願望を剥き出しにして、「踏んでくれ！」と叫ぶ。若者2人は対応に困る。

そんな中、除霊師があらわれもっと近づいてくれと叫ぶ。すると百尺様が近づき、4人の顔をまじまじと見る。除霊師は一時的に大きくなっているだけだと先生に言い放ち、スマートフォンで八尺様の身長を乗せた動画を見せ、子どもに八尺に対する認識をさせれば百尺様も元のサイズに戻っていくという。納得できない先生はそれでも抗い百尺様のデカさを崇めるのだが…。

突如として現れた百尺様を崇める先生と呼ばれる男性の狂気となだめる若者2人、現れた除霊師のコミカルなストーリー展開にSNSでは「デカ過ぎ」「エスカレートして『百丈様』まで出て来そうな予感」「大美人」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。

「こちらに好意があるとわかった瞬間にその怖さが一瞬でなんか可愛いかもに変わる面白さというのを重視しています」作者・「おのでらさん」さんが語る創作の裏側とこだわり

――「百尺様の話」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか。

八尺様という怪異をどう漫画にしようかと考えた時に、名前にサイズが含まれているのが特徴だなと思いクソでかい百尺にしたら面白いのではないかと。

――本作ではストーリー構成上、百尺様の魅力に取りつかれた先生などの人物がコミカルに描かれています。表現上、工夫された点はどこでしょうか。

ただ百尺サイズで身長がでかいだけだとあまり捻りがなかったので弟子は身長、先生は胸のデカさについて話しているようなズレだったりあとは何かしらに心酔している人の振る舞いは面白いので魅入られた先生の感情がしっかり出るように書きました。

――除霊師が現れ、話が急展開します。本作を描く上で「おのでらさん」さんがこだわった点がございましたら、教えてください。

「100％除霊する男」という作品全体におけることなのですが、何を考えているか分からない存在や怖いと思っていた存在がこちらに好意があるとわかった瞬間にその怖さが一瞬でなんか可愛いかもに変わる面白さというのを重視しています。

――本エピソードで、「おのでらさん」さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。

爆乳百尺様と言っちゃうシーンです。

――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。

百尺様のスタイルの良さです。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

「100%除霊する男」の第3巻がもうすぐ出ます！今描いています！ぜひ読んで下さい！