6歳年下の部下にドキドキして戸惑ってしまう話 「こういうの大好物」「誤差だよ気にすんな」の声【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、noteマガジンで連載中の『わたしの適切ならざる恋』の1エピソード、『しっかり者の女先輩が、会社の6コ下の後輩男子に恋しちゃう話』を紹介する。作者の一秒さんが、12月6日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、9000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、一秒さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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かわいい後輩男子に対する気持ちに気付いてしまった、しっかり者の女先輩

ショートヘアにメガネが特徴の森下が、仕事中に「違う絶対、これは恋じゃない」と自分に言い聞かせている。そんなことを考えていると、後輩の東から声をかけられた。

「あの先日の資料僕のミスで…」と自分のミスを謝罪する東に、森下は「あーうん、直しといたよ」となんともない様子で答える。「また分かんないことあったら聞いて」と優しい対応をする森下。

先輩らしい対応をした森下だったが、東が自分の席に戻っていったあとに胸がドキドキしていることに気づく。最近よくある症状で、加齢の影響から不整脈が起きているのだろうと思っていた。

「疲れも溜まってるからなー」と自分の肩をトントンしていると、東が「森下さん！」と言ってひょいと顔を出す。「今メール送りました」と言う東に、森下は「あうん、見とく」と答える。すると、東は「ありがとうございました！」と爽やかな笑顔を森下に向ける。

そんな東の表情を見て、森下は胸がドキドキしていることに気づく。「私…東くんにドキドキしてる？」「もしかして私、東くんのこと」仕事を完璧にこなしながらも、ぐるぐる東のことを考え込んでしまい…。

この漫画を読んだ人たちからは、「6コ下の相手を幸せにできる可能性強し」「こういうの報われて欲しい」「こういうの大好物」「誤差だよ気にすんな」など、多くのコメントが寄せられている。

「令和の社内恋愛はどんなものだろう？」という疑問から生まれた本作

――『しっかり者の女先輩が、会社の6コ下の後輩男子に恋しちゃう話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

令和の社内恋愛はどんなものだろう？とふと思ったのがきっかけです。最近はコンプライアンス強化もあって社内恋愛がしにくくなっている時代です。そんな中、同僚しかも年齢差がある人を好きになってしまったときどのような葛藤が生まれるか？というアイデアから本作品を作りました。

――東のことで頭がいっぱいな森下が、とてもかわいらしく印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

主人公の森下さんが一人で「あーだこーだ」悩むシーンは特にこだわりました。実際、会社内で誰かを好きになってしまったらなかなか相談しにくいですよね。きっと一人で会社で悶々とするだろうなあと思い、その感情を丁寧に描くことを意識しました。この一人うだうだシーンを楽しんでいただけたら嬉しいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

年下の東くんに森下さんが“キュン”してしまい「キュンじゃないって」とセルフツッコミするシーンです。“キュン”とする瞬間って自分の意志とは関係がない、ある意味事故みたいなものですよね。自分の心が想定外に動いてしまったときに少し客観視してツッコミしている森下さんのシーンが面白いので好きです。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？

SNSが多いです。SNSは個人の悩みが赤裸々に綴られており、対面では話せないような悩みを皆さん語ってくれています。作家にとってこんなに良いネタの宝庫はないです！もちろんそのまま使用しているわけではなく色んなつぶやきからヒントを得て、自分なりに膨らませていっています。

――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？

表情です。特に主人公の森下さんの色んな表情を意識して描いています。いつもは動物などのキャラを描くことが多いのですが今回は久しぶりに人間キャラでのマンガなので色んな表情を描けるのが楽しいです。

――今後の展望や目標をお教えください。

この「わたしの適切ならざる恋」という作品がもっと人気が出て深夜ドラマで実写化してほしいです！

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

この度は興味をもっていただきありがとうございます。恋愛とはそもそもが「不適切」なもの。「適切であるべき私」と「不適切な感情を持つ私」のはざまで揺れる主人公森下さんの今後をどうぞお楽しみに！