「黒い十人の女」より

バカリズムが脚本を担当、世の“不倫”に切り込んだドロドロ愛憎劇「黒い十人の女」のあらすじと見どころに迫る

2025.01.12 12:00
「黒い十人の女」より

「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)や「架空OL日記」(日本テレビ系)など、コメディーを中心にさまざまなテレビドラマの脚本を手掛けているお笑い芸人のバカリズム。1月12日(日)よりスタートする新ドラマ「ホットスポット」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)でも脚本を担当しているが、2016年放送のドラマ「黒い十人の女」(日本テレビ系)では“不倫”をテーマに扱ったドロドロ愛憎劇も手掛けている。そこで今回は、本作のあらすじと共に見どころを紹介していく。

“なぜ「不倫」に走るのか?”をバカリズムなりに切り込んだ「黒い十人の女」

本作は、1961年に公開された市川崑監督による同名映画をリメイクした連続ドラマ。“不倫男を殺害するために、彼の妻と9人の愛人が共謀する”というストーリーだが、バカリズムは製作にあたり「映画ファンが引くほど違う内容にリメイクする」と宣言したことでも話題を呼んだ。

“なぜ「不倫」に走るのか?なぜ「不倫」を辞められないのか、そして世間はなぜ「不倫」で大騒ぎするのか?”と、誰しもが抱く疑問にバカリズムならではの分析を加え、笑いと共にズバッと斬る内容に仕上がった本作。2016年に放送が開始すると、バカリズムによる秀逸な会話劇と、出演した女優たちの体当たりの演技が好評を博した。

ドラマプロデューサーを巡って出会った愛人たち…「黒い十人の女」あらすじ

主人公は、テレビ局勤務のドラマプロデューサー・風松吉(かぜ まつきち/船越英一郎)。普段はそれなりに仕事をこなし、現在は次回作となる「淡い3人の男」を準備中。そんな彼と不倫関係にあるのは、テレビ局受付嬢の久未(成海璃子)。妻がいるとは知らずに彼と関係を持ち、のちに既婚者であることを知らされた。“いけないこと”と分かりつつも、彼との関係から抜け出せずにいる久未。

そんな久未のもとに、ある日1本の電話が入った。それは風の妻と思われる女性からで、久未は翌日カフェに呼び出される。びくびくしながらカフェに行くと、久未を待っていたのは風の妻ではなく、舞台女優の佳代(水野美紀)だった。佳代から風との思わぬ関係を告げられた久未だが、彼女と口論になった末、持っていたカフェオレをかけてしまう。

そこにたまたま居合わせたドラマのアシスタントプロデューサー・美羽(佐藤仁美)が2人に声をかけてくるが、美羽もまた秘密を抱えており…。そんな“カオス”な状況に、佳代は「同じ悩みを抱える者同士、仲良くしましょう」と提案。嫉妬心とこの場から逃げ出したい気持ちでパニックになる久未だが、彼女たちにどんどん巻き込まれていき――。

船越英一郎が女性たちに追い詰められる“だらしない男”を熱演

本作で主人公を演じたのは、映画版の主人公・風松吉を演じた船越英二さんの息子、船越英一郎。サスペンスドラマで次々に犯人を追い詰める“熱い男”のイメージが強い船越だが、同ドラマでは10人の女性たちに追いつめられる“だらしない男”を演じている点が見どころ。

また、そんな風を取り巻く10人の女性はどの人物も非常に個性的なため、ひとり一人のキャラクター性にも注目したい。風の勤務先であるテレビ局の受付嬢・神田久未を演じたのは成海璃子。風と付き合って半年で、“不倫から抜け出したい”という想いの反面、なかなか抜け出せずにいる、という9人の中では最も“普通”な設定。それがゆえに周囲の“クセの強い”女性たちにどんどん巻き込まれてしまう一面も…。

しかし成海自身は久未とは性格が真逆なようで、以前インタビューでは「久未は(10股など)いろんなことが発覚して、不倫ということ自体に悩んでいるけど、離れられないっていう状況は、ちょっと自分では想像できないですね」とコメント。しかし、作中ではジレンマに悩む様子をコミカルにかつ繊細に表現している。

その他にも、風の部下で人一倍独占欲が強い“女の中の女”・美羽を演じる佐藤仁美や、平気で公私混同するドラマの脚本化・夏希を演じるMEGUMIが出演。さらに嫉妬を通り越し他の愛人といかに仲良くするかに心血を注ぐ古株愛人・佳代を演じる水野美紀など、実力派の女優たちが集結し、物語を盛り上げる。

女性同士のいがみ合いや助け合いに加え、“女のマジゲンカ”も繰り広げられる本作。笑い要素も織り交ぜつつ、“男と女”、“女と女”のリアルな真実を描き出したドラマ「黒い十人の女」(全10話)は動画配信サービス・Huluにて見放題配信中。

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