結婚相談所で運命の出会いを果たした相手は“黒づくめの巨人”だった…「いい人見つけたなぁ」「今度は結婚編ですね」の声【作者インタビュー】

2025.01.11 08:30

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『婚活したら地獄だった件』(ナンバーナイン刊)の1エピソード、『婚活したら地獄だった件完結編』を紹介する。『美少女同人作家と若頭』などで知られる、作者のベニガシラさんが、12月6日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2.1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、ベニガシラさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

乗り気でないお見合いの場にやってきたのは黒づくめの巨人

半年以内に結婚できなければ結婚相談所の退会を覚悟していたベニガシラさんだったが、運命の相手と出会う。しかし、その女性は黒づくめの巨人だった…。

時は1カ月前にさかのぼる。休会から復帰したベニガシラさんは婚活に勤しみ、「マシンガン申込」をおこなっていた。申込上限までお見合いを申し込む、いわば総当たりの戦法をとっていると、ある日お見合いが成立。

ベニガシラさんの一つ上、36歳のヨル子さんとの出会いによって、ベニガシラさんの運命は変わっていく。しかしヨル子さんのお見合い希望日はいずれも1カ月後。キープを疑ってオンラインのお見合い希望を出すも断られてしまうベニガシラさん。

テンションが下がってしまうなか、お見合いの当日がやってくる。間が開いていたこともあってテンションが上がらないと考えつつも約束の30分前に待機していると、ヨル子さんがやって来て――。

この婚活レポ漫画を読んだ人たちからは、「いい人見つけたなぁ」「オタクはオタクと惹かれ合う」「今度は結婚編ですね」「結局、嗜好が合わないとダメよね」など、多くのコメントが寄せられている。

無事に結婚までを描かれ、その先の作品化も

――本作は婚活で結婚相談所を利用した体験談となっていますが、マッチングアプリではなく結婚相談所を利用した理由についてお教えください。

マッチングアプリは身元に関する情報が改ざんできるため、信頼できる情報を得られる結婚相談所を選びました

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

3巻で、お見合いの快諾率が低い原因を分析した際、結論として自分の容姿が悪いからだと分かり、「見た目が悪い、見た目が悪い、くそがー!!」と叫びながら運動するシーンです。妻がなぜかお気に入りなので私も気に入っています。

――ベニガシラさんが結婚するうえでこれだけは譲れないという条件などがあればお教えください。

心身ともにタフな人がよかったです。既婚者の知り合いを見ているとパートナーのメンタルの不調から来る喧嘩やトラブルをよく聞いたので、心身ともに健康な人と結婚出来れば日々のトラブルもなく、安定した結婚生活を送れると考えてました。実際に妻は健康で明るく穏やかな方なので日々楽しく過ごせています。

――婚活をしていて最も印象に残っているエピソードがあればお教えください。

妻と初めてのデートです。他の方とのデートではなかなか打ち解けられず心の壁があったのですが、妻は初デートからオープンな感じでよく食べてよくお喋りしてました。私が追加で何か注文しようか聞くと遠慮なく頼んで美味しそうに食べていたのでとてもいい人だなと印象に残っています。

――ヨル子さんはオンラインではなく対面でのお見合いにこだわっているようでしたが理由があったのでしょうか？

妻に聞いたところ、妻本人の希望ではなく結婚相談所のアドバイザーからの提案だったようです。妻はオンラインお見合いをしたことがなく、機械の操作が分からなかった、電波が悪く会話が途切れ途切れだったなど、実際に会えば避けられたトラブルがないよう対面でのお見合いを希望したと聞きました。おかげで成婚できたのでアドバイザー様には感謝しております。

――今後の展望や目標をお教えください。

漫画家としては面白い漫画を描いていきたいです。私生活では妻と二人で仲良く健康に長生きして彼女の夢である「老後、二人で仲良く縁側でお茶を飲む」まで実現させていきたいです

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

「婚活したら地獄だった件」を最後まで読んでいただきありがとうございました。無事に結婚してハッピーエンドを迎えることが出来ました。実は結婚してからも色々なトラブル(詳細は最終巻に書かれた次回予告)があって大変だったのですが、それも後々漫画にしていこうかと思います。ぜひ次回作も楽しんでいただけると嬉しいです。