

無意識に歌ってしまう歌好きサラリーマンに起きたとある事件に「分かりみが深い」「おじさんに幸あれ!」と反響多数【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、歌うことが大好きなサラリーマンの身に起きた嬉しい小事件について描いた『歌やまぬ日々に祝福を』をピックアップ。
作者のおくらさんが11月5日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには1.6万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、おくらさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
周りがあきれるほどの歌好きだが、カラオケ店で意外な出会いが…
山越は、布団の中や通勤中の電車でも常にイヤホンで音楽を聴くほど、歌が大好きだった。電車の中で無意識に歌ってしまい、恥をかいたことがあるので、予防策として通勤中もマスクをつけている。
ある日、鼻歌まじりに仕事をしていると、休憩のタイミングで、隣の席の女性社員が「も~ウンザリ。山越さんの鼻歌のせいでノイキャンイヤホン手放せなくなったんだから。なんでこっちがガマンしなきゃいけないの?」と愚痴っているのを偶然聞いてしまった。
その後は、歌ってしまわないようにマスクをつけて黙々と仕事をする山越だった。
帰り道、行きつけのカラオケ店に立ち寄ると、ここぞとばかりに思い切り熱唱する。隣の部屋からは、いつも来ている男の子の歌声が聞こえてきた。
(この子うまいよなー。選曲も俺の好み。いいなぁ、こんな高音出せたらなぁ。よーし俺も負けんぞ!)
密かに闘志を燃やし、ひとしきり歌い終えて部屋を出ると、偶然にも隣の部屋で歌っていた青年に出くわした。
店を出たところで「すみません、いつも来てる人ですよね」と青年から声をかけられ、「もしかして、プロの方ですか?ボイストレーナーとか…」と聞かれてしまう。
「全然そんな…!俺なんて、ただの歌好き会社員ですよ!」と慌てる山越。
さらに、「すごくうまいので、てっきりプロの方かと…」と言われ、山越は嬉しさのあまり声が出なかった。
青年は歌枠をしているVtuberで、配信中に山越のことを「すごい声量で声の伸びもよくて、プロか元プロの人なんじゃないかなって」と語っていた。そして実は、彼の大ファンである山越の娘がその配信を観ていたのだが、当然、山越は知る由もなかった——。
実際に作品を読んだ読者からは、「おじさんが可愛くて好きです!もっと見たい」「自分も無意識にフンフンしちゃうので分かりみが深い~!」「おじさんに幸あれ!」といった声が多数上がっていた。
「視点を変えると見え方が変わる、深みが増す、というのが面白い」——作者が語る創作の背景
——『歌やまぬ日々に祝福を』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
おじさんと若者が友情を育むお話が描きたいなと考えていたときに、そのお話の導入として思い描いていたものを今回読み切りとして描き起こしてみた、という感じです。
——メロディーが浮かぶと所かまわず歌ってしまう主人公に、「あるある」と共感した読者も多いと思います。本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
歌に限らず、多くのものにはそれをするにふさわしい時と場所があるということを描いています。
主人公の歌がホメられたからといって、普段彼と接している周囲の人間にとって迷惑行為であることは変わらないし、許されたわけでもないという点は注意してほしいところです。
——本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
主人公のおじさんが若者にホメられて「もう30分お願いします」といま出てきたばかりのカラオケに再び入っていくシーンです。おじさんの喜びをうまく表現できたのではないかなと思っています。
——本作では、鼻歌や感情がだだ漏れの人間らしい主人公と、一見クールながらも実は主人公の歌に惚れこんでいるVtuberの若者という2人の対比も見どころのひとつです。こうしたキャラクターのアイデアはどのようにして生まれたのでしょうか。
迷惑鼻歌おじさんも、人気のVtuberも、なにも考えなければただそういう存在でしかないのが、視点を変えると見え方が変わる、深みが増す、というのが面白いと思っているので、自然な奥行きを感じられる人物を描くことを心がけています。
——会社だけでなく、家庭でも年頃の娘から少しうとまれている主人公ですが、「歌が大好き」という共通点から2人が打ち解けられる日は近いのでしょうか。
主人公は流行りの歌も好きなので、共通の話題で盛り上がることはできそうですが、好きなものが同じだからといって打ち解けられるわけではない難しさがあるのが人間関係だと思っています。
——最後に、おくらさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
これからも楽しんでもらえるような漫画を描いていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!
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