「怖すぎるホラー…!」から「感動で涙」へ 視聴者驚き…どんでん返し&見事な伏線回収で反響呼ぶ韓ドラ『照明店の客人たち』とは?
ドラマ「ムービング」(2023年)の人気ウェブトゥーン作家カンフルが原作・脚本を手掛けた韓国ドラマ「照明店の客人たち」の最終週(第7、8話)が12月18日に配信された。初回一挙4話まで配信されたタイミングでは「怖すぎる…!」「ガチガチのホラー!」の声で迎えられた同作だが、後半はガラリと様相を変え、愛する人のためすべてを懸ける人々の思いが切なく描かれる展開に。生と死、そして愛をファンタジックに描いた同作の完結に、視聴者からも感動の声が続出している。(以下、ネタバレを含みます)
ジヨンが刃物を手に…ホラー展開だった序盤
「照明店の客人たち」は、チュ・ジフン演じる店主ウォニョンが営む路地裏の照明店で、夜な夜な訪れる風変わりな“客人”たちを描いたヒューマンミステリー。ある客は電球を買って帰っていき、またある客は何も買わずに去っていく。その様子をサングラスの奥から静かに観察するウォニョン。やがて、客たちの過去がひもとかれていく。
第1話は、雨のバス停で傘も差さず何かを待つ女性ジヨン(キム・ソリョン)の描写から始まった。ジヨンは、心配そうに声を掛けてきたヒョンミン(オム・テグ)の家まで付いて行き、おもむろに刃物を取り出す。しばらく後、ジヨンは何か“重そうな物”が入ったトランクを引きながらヒョンミンの部屋を後にする――と、どう見てもホラーな雰囲気だ。
この他、女子高校生ヒョンジュ(シン・ウンス)が照明店の路地で巨大化していく女性へウォン(キム・ソナ)に出会ったり、看護師のヨンジ(パク・ボヨン)がエレベーターで乗り合わせた男性スンウォン(パク・ヒョックォン)の大量の涙におぼれる幻覚を見たり…。4話までは、冬に見るには薄ら寒過ぎる恐怖シーンが続いた。
「4話ラストからの反転ぶりがすご過ぎて鳥肌」
そんな同作の“本当の物語”が判明したのは第4話ラスト。ヒョンミンやヒョンジュらが病院の集中治療室(ICU)で昏睡状態にあることが明かされると、第5、6話では大きなバス事故に遭って生死の境界をさまよう彼らの事情が見えてきた。
路地をさまようジヨンやヘウォン、スンウォンらはすでにこの世にない存在で、大切な人を元の世界に送り返すため、最後の力を振り絞っていたのだ。
ジヨンとヒョンミンの幸せだった日々も描かれ、一つ一つの点がつながって命の物語へと集約していく。当初のホラーテイストからのどんでん返し、伏線の回収に次ぐ回収、作品世界の鮮やかな反転ぶりに視聴者から「すごい…ホラーだと思っていたシーンが全然違った!愛の物語だった」「4話ラストからの反転ぶりがすご過ぎて鳥肌…」の声が続出した。
ウォニョンの正体も判明「余韻が重過ぎて動けない」
そして12月18日に配信された第7、8話(最終話)では、照明店の店主ウォニョンを巡る謎も明らかになった。路地は“死後の世界”、照明店が生死の境にある人々の“命の光”を扱う場所で、ウォニョンはそこを守る番人だということ。ウォニョン自身もかつて、愛する娘ユヒを守りたい一心で、照明店の門を叩いたこと。さらには、愛する娘ユヒの“その後”の物語まで…。
幾度もガラリと様相を変えながらたどり着いた切実な愛の物語に、視聴者からは「涙が止まらない」「伏線回収の見事さよ」「最初の雰囲気と全然違って感動のヒューマンドラマだった」といった熱い感想が続出した。
幼い娘ユヒを思い「どうか助けてください、お願いです…」と泣き崩れるウォニョンの親心や、すべてを理解して「母さんと一緒にいたい」と泣きじゃくるヒョンジュの悲しみ、路地をさまよって救える命を救ってまわるバスの運転手スンウォンの贖罪…。
実力派俳優たちが体現した、大切な人のため流す涙の尊さ、切実さも視聴者の心をとらえ、「一つ一つが深い愛の物語で感情が追いつかない」「完走したけど余韻が重過ぎて動けない…」の声も。全話配信となった今、視聴者からは感動の声や、明確に語られなかったヒョンミンのその後についての考察など、さまざまな声が飛び交っている。
「照明店の客人たち」はディズニープラスのスターで全8話独占配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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