高橋文哉「僕にしか作れないものを」ヒロイン・今田美桜&夫役・北村匠海が学生時代に出会う人々・出演者発表<あんぱん>
高橋文哉、志田彩良、ソニン、瀧内公美、山寺宏一が、今田美桜が主演を務める2025年度前期の連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合ほか)に出演することが発表された。
「アンパンマン」を生み出したやなせたかしと小松暢夫婦がモデルの物語
連続テレビ小説第112作目となる同作は、「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしと小松暢夫妻をモデルにしたオリジナル作品。戦前、戦中、戦後と激動の時代を生きたやなせと、やなせと共に生き、彼をけん引し続けた“ハチキンおのぶ”こと暢が、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでの人生を描く。夫・柳井嵩役を北村匠海が務め、脚本は連続テレビ小説「花子とアン」、大河ドラマ「西郷どん」の中園ミホ氏が担当する。
今田美桜“のぶ”と北村匠海“嵩”が学生時代に出会う人々が発表
新たに出演が発表されたのは今田演じる主人公・朝田のぶと、北村演じる柳井嵩が学生時代に出会う主な人々。
嵩の同級生・辛島健太郎役で高橋、のぶの同級生で幼なじみ・小川うさ子役で志田、のぶが通う高等女学校の教師・山下実美役でソニンが出演。また、のぶが高等女学校を卒業後に入る女子師範学校の教師・黒井雪子役で瀧内、嵩が通う芸術学校の教師・座間晴斗役で山寺の出演が決まった。高橋、志田、ソニン、瀧内は連続テレビ小説初出演となる。
高橋文哉のコメント
――演じられる役の印象、辛島健太郎役を演じることへの意気込みを教えてください。
この辛島健太郎という役は本当に愛すべき不器用で、台本を読んでいても愛くるしいなと思う瞬間がある一方で、ドキッとするような発言をする瞬間もありますが、素直で真っすぐな子だからこその言動だなと感じています。そして、健太郎は福岡出身なので、初めて博多弁でお芝居が出来ることにもワクワクしております!!
北村匠海さん演じる柳井嵩の一番の親友ですので、この作品の中で二人の関係性と空気感を大切にしつつ、健太郎にしか引き出せない嵩くんをお届けしたいと思っております。この役をこの「あんぱん」という作品の現場で演じられることを誇りに、精一杯向き合いたいと思います。
――連続テレビ小説“朝ドラ”の印象はいかがですか?
連続テレビ小説には初めて出演させていただきます。このお仕事をしていて目にすることも耳にすることも多い“朝ドラ”という言葉が、すごく遠い存在に感じていながらも、いつか携わることが出来るように努力してきた自分もいるのが事実です。
今回、「あんぱん」で辛島健太郎という役をデビュー5周年の節目に託していただけたこと、本当に胸が高鳴ります。僕にしか作れないものを皆さまにお届けする覚悟で現場に存在したいと思っています。
――やなせたかしさんの作品のイメージや好きなキャラクターを教えてください。
寛大な心と当たり前のことへの感謝と感動を感じられる作品を手掛けている印象です。「アンパンマン」は子供の頃から拝見していたので、当たり前のように日常にあふれていましたが、お腹がすいている子に自分の身を削って助けるヒーローとしての強さも、子どもの頃に友達と歌っていた「手のひらを太陽に」の、“生きているから うれしいんだ”、“みんな生きているんだ”、という歌詞も、大人になった今見返すと身の回りに散らばっている幸せのカケラを日々集めて毎日を楽しく過ごせているんだなと考えさせられます。
好きなキャラクターはしょくぱんまんです!小学生の頃好きだった女の子がしょくぱんまんが一番カッコイイと言っていたのを思い出しました。
――高知の印象はいかがでしょうか?
今回の作品は高知県が舞台ですが、ぼく自身高知県に行ったことがなく、街の景観は撮影がもしあれば新鮮な気持ちで楽しめたらいいなと思っております。
ですが、去年末に親戚が還暦を迎え、その親戚がカツオが大好物だったのでカツオの代表的な名産地である高知県の通販サイトで自分用と併せて購入したことがあります。その時に食べたカツオがおいしすぎて忘れられないので撮影期間の合間があったらカツオが食べたいです!!
志田彩良のコメント
――演じられる役の印象、小川うさ子役を演じることへの意気込みを教えてください。
これまでもオーディションに挑戦し、結果に涙してきた念願の“朝ドラ”に出演させていただけることが本当にうれしく、自分で自分を抱きしめてあげたい気持ちです。
私が演じるうさ子はのぶちゃんの幼なじみで親友です。ちょっぴり泣き虫な一面もありますが、周りの人からたくさんの刺激や影響を受け、少しずつ強さを身につけようと奮闘する影の努力家です。うさ子がたくさんの方に愛していただけるよう、私自身も努力をし精一杯務めたいと思います!
――連続テレビ小説“朝ドラ”の印象はいかがですか?
10代の頃、“朝ドラ”の現場見学をさせて頂く機会があり、プロフェッショナルな現場を目の当たりにしました。以来、いつか自分もここに立ちたい!という強い目標ができ、私にとって憧れの場所でした。立ち止まりながらも一生懸命に人生を走る登場人物たちから、「今日も頑張ろう!」と勇気をもらえる、見ていてとても前向きになれるドラマという印象です。
――やなせたかしさんの作品のイメージや好きなキャラクターを教えてください。
自分が犠牲になることを恐れず、目の前の困っている人を助け、喜んでもらうことで自分も幸せになる。強い武器で戦うのではなく、誰かの為に優しさや思いやりを差し出せるのが本当のヒーローなのだとアンパンマンから教わりました。人々への愛が深く、優しい心を持ったアンパンマンがかっこよくて大好きです!
――高知の印象はいかがでしょうか?
高知県についてはほとんど知識がありませんでした。しかし、方言指導で初めて土佐弁を話してみて、関西弁などと比べるとあまり知られていない土佐弁ですが、とてもかわいくわくわくする言い回しが多い印象でした!「あんぱん」を通してこれから高知県の景色や魅力を知っていけるのが楽しみです!
ソニンのコメント
――演じられる役の印象、山下実美役を演じることへの意気込みを教えてください。
高知出身、ハチキンの女であった私は、のぶちゃんのような子だったと思います。それとは真反対であるその時代の象徴である女学校の先生。そのコントラストが出るように演じたいと思います。
――連続テレビ小説“朝ドラ”の印象はいかがですか?
全国民の一日のスタートを彩る“朝ドラ”。「あんぱん」は、懐かしい土佐弁で散りばめられたせりふを見るだけでワクワクが止まらず、朝から毎日あの明るい土佐弁が聞けると想像しただけで、どう皆さまの毎日を活気あるものにしてくれるんだろうと楽しみで仕方ありません。初めての“朝ドラ”出演が高知が舞台であるこの作品で、本当に光栄に思います。
――やなせたかしさんの作品のイメージや好きなキャラクターを教えてください。
高知で育った私としては、アンパンマンは身近なものとして共に生きてきました。私個人としてはドキンちゃんが好きで、ばいきんまんの横にいながら女心があふれ出るいとおしさがたまりません。やなせ先生の作品の世界とつながる「あんぱん」の登場人物に、高知県民ならず日本中がこの作品のとりこになることでしょう。
――高知の印象や思い出を教えてください。
高知といえばの「お酒」は強くない私ですが、「よさこい祭り」には幼い頃から血を注いできた、まさに高知の女やき。
瀧内公美のコメント
――演じられる役の印象、黒井雪子役を演じることへの意気込みを教えてください。
登場人物全体においては、アンパンマンに登場するキャラクターたちを想起させるような人物名になっており、キャラクターイメージが湧きやすい印象を持ちました。主人公ののぶさんに立ちはだかる壁として登場させていただきますので、非常にやりがいのある役です。パワフルに気合を入れて演じていこうと思っております。
――連続テレビ小説“朝ドラ”の印象はいかがですか?
初めて“朝ドラ”に出演させてもらいますので、個人的には緊張しつつも、みなさんと作りあげていく時間を楽しんでいけたらと思っています。
“朝ドラ”は、お子さんから御年配の方まで幅広く愛されているドラマのイメージがあります。月並みではありますが、朝から皆さんに元気と勇気を与え、主人公をなんだか応援したくなる、そんな印象があります。
――やなせたかしさんの作品のイメージや、好きなキャラクターを教えてください。
やなせたかしさんといえば、「アンパンマン」ですが、個人的には「チリンのすず」という作品も大好きです。好きなキャラクターは「チーズ」です。小学生のときによくモノマネをして遊んでいた思い出があり、チーズ推しでいきたいなと。
――高知の印象はいかがでしょうか?
高知には大学時代の友人がおり、その友人が発していた土佐弁がとても好きで印象に残っています。わたしは富山出身なのですが、富山弁と土佐弁が似ていると言われたこともあり、非常に親近感を持っております。いつか旅で訪れたい街です。
山寺宏一のコメント
――演じられる役の印象、座間晴斗役を演じることへの意気込みを教えてください。
まず、この作品に出演できることをとても光栄に思います!36年前「それいけ!アンパンマン」のばいきんまんのオーディションには落ちたものの、めいけんチーズ役としてレギュラーになれたことに感謝です。
座間晴斗は、やなせ先生の恩師がモデル。型にとらわれず本質を見抜き、学生たちに真の自由を説く、当時としては希少な先生だと思います。ドラマでは、ひょうひょうとしながらもユニークでおちゃめな面が加わっているような…。やなせ先生への感謝を込めて、この役に全力で取り組みたいと思います!
――連続テレビ小説出演歴・出演作品での思い出や“朝ドラ”の印象はいかがですか?
初出演は「半分、青い。」(2018年)で1シーンのみの医師役でした。初“朝ドラ”の緊張を悟られないように必死だったことを記憶しています。2度目は「なつぞら」(2019年)で活弁士で声優の豊富遊声役。ドラマは常に不安と緊張でいっぱいなんですが、アテレコシーンだけは楽しく演じられたと思います。
3度目は「おかえりモネ」(2021年)で気仙沼市観光課課長役。「宮城が舞台の“朝ドラ”で宮城弁で芝居がしたい」という夢が叶いました。震災を扱った作品ですので、本当にたくさんのことを考えさせられ、一生心に刻まれる作品となりました。小道具だった「課長 遠藤克敏」の名刺はいつも財布に入ってます。
――やなせたかしさんの作品のイメージや、好きなキャラクターを教えてください。
「やさしく、ユーモアにあふれ、誰にでも楽しめる。その中にこっそり、やなせ先生の深い人生観が込められている」そんなイメージです。アニメ放送開始から担当している『チーズ』『カバお』『かまめしどん』はもちろん、増岡弘さんから引き継いた『ジャムおじさん』も好きを超えた大切なキャラクターです。「ひもじい人を助けたくてパンを焼く」まるで先生の代弁者のようだと感じます。
せっかくですので自分がやっていないけど好きなキャラクターを。
・でんでん一座の花形『だいこんやくしゃ』
・愛情深く育てた野菜を涙ながらに提供する『おくらちゃん』
・考えてるのと逆の事を言う『ようせいバック』
・接着剤の銃でなんでもくっつける『ザーマス・ボンド』
・マナーに厳しい『ヨーカンマダム』
・悩んだってしょうがないと歌う『ショウガナイさん』
それと、やなせ先生がお亡くなりになってから生まれたキャラクターなんですが『ベンチさん』も大好きです。誰かが「座りたい」「休みたい」と思った時に、そっと寄り添い座ってもらうために旅をしているベンチさん。まさに“やなせイズム”の結晶のようなキャラクターだと思います。
――高知の印象はいかがでしょうか?
1996年「アンパンマンミュージアム」オープンの際に高知県香美市を訪れました。自然あふれるすてきなところで、やなせ先生の郷土愛を強く感じました。パーティーで振る舞われた大量のカツオのたたきに「これが本場の味かぁ!いくらでも食べられる!」とカバおばりに興奮したのを覚えています。
制作統括 倉崎憲チーフ・プロデューサー コメント
これまでヒロイン・のぶと嵩のそれぞれの家族関連の皆さんを発表させていただきましたが、今回は二人が学生時代に出会う主な人々です。嵩にとっての初めての親友・健太郎役に高橋文哉さん。彼の可能性にあふれた存在、その更なる可能性をこの「あんぱん」で今までとは違った一面を世に見てもらいたいという思いでオファーさせていただきました。嵩とのコンビだけでなく、恋の行方にも注目して見ていただきたいです。
のぶの幼なじみ・うさ子役の志田彩良さんは、ヒロインオーディションに参加していただいたことがキッカケで、透明感と誠実な人柄にひかれ、ご一緒させていただきたいと念願かないました。薙刀(なぎなた)の描写もあり熱心に稽古を積まれているのでお楽しみに。
のぶが通う女学校の山下先生役には高知出身のソニンさん。ご当地の高知を訪れるたびに、ソニンさんの出演を心待ちにしている地元の皆さんの声を多く聞き、その期待に応えたいとお声掛けさせていただきました。女学校卒業後にのぶが入る女子師範学校の黒井先生役には、かつて教師を目指されていた時期もあるという瀧内公美さん。厳格でのぶにとってある種の壁として立ちはだかる教師を演じていただきます。ここまでの4名の皆さんは今作が連続テレビ小説初出演となります。
そして嵩の恩師、座間先生役に山寺宏一さん。「自由に責任をもって行動してほしい。机で勉強しているだけではろくな作品はできない。銀座で吸収するものは、学校で習うものよりも栄養になる」と豪語する先生がモデルで、真の意味での“自由”を説くのに説得力を持つであろう山寺さんにオファーさせていただきました。アンパンマンにも「あんぱん」にも山寺さんの存在が必要不可欠なのです。
「あんぱん」は今年9月にクランクインしまして、日々とても温かく熱量ある現場で収録は順調に進んでおります。放送まであっという間に5か月を切りましたが、多彩なキャストの皆さんと紡いでいく「あんぱん」をぜひ楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
「あんぱん」の物語
昭和のはじめ頃、高知の町中をものすごい勢いで走る少女がいた。その少女は“ハチキンおのぶ”こと、朝田のぶ。一方、幼い頃に父を病気で亡くした柳井嵩は、叔父の家に引き取られ、そこでのぶと出会う。2人を結びつけたのは、一個のあんぱんだった。
戦争の足音が近づく頃、女学校に通っていたのぶは周りと同様に、妄信的な軍国少女となった。やがて戦争が始まり、嵩は出征。嵩は弟・千尋を戦争で亡くし、のぶも最愛の人を亡くしてしまう。
女学校を卒業し、のぶは戦争で全ての価値観が変わり、「何が正しいかは自分で見極めなければならない」と新聞社に女性初の記者として就職。戦後、クズ拾いの仕事を辞めた嵩がその新聞社に入社してきて、2人は同じ雑誌の担当に。嵩は東京で漫画家を目指したい気持ちがありつつも、生活していけるか不安だった。のぶはそんな嵩に「あなたも後から来なさいよ。先に東京に行って待ってるわ」と告げ、新聞社を辞め上京する。
のぶを追いかけ上京した嵩と、六畳一間のオンボロアパートでの生活がスタート。お風呂はなく、トイレは共同。トイレの天井には穴があき、雨の日は傘をさして入らなければいけないが、晴れた夜には星が見える。そんな暮らしをおもしろがり、「どんな環境でも楽しめるこの人と一緒にいたい」と2人は結婚する。「手のひらを太陽に」「アンパンマン」が世に出るのは、まだまだ先のことだった。
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