菊池日菜(@hina_ii211) 撮影/松山勇樹

“可愛すぎる卓球女子”菊池日菜「高校時代は卓球漬け、青森の寮生活では毎日泣きながら母に電話」

2024.11.09 06:03
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あまりにも可憐なユニフォーム姿から“卓球天使”としてブレイク中の菊池日菜(20)。SNSや雑誌グラビアのみならず、最近では『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などのバラエティでも活躍するようになった。そんな話題の彼女にロングインタビューを敢行し、これまでのキャリアから卓球という競技の魅力までたっぷりと語ってもらったゾ!(前後編の前編)

今夏のパリ五輪では、早田ひな、平野美宇、張本美和の“卓球3人娘”による激闘ぶりが国民を大いに元気づけた。競技場を離れても仲睦まじい彼女たちの様子に癒された人も多かったことだろう。また、元卓球日本代表の石川佳純もレポーターとして八面六臂の大活躍。改めて卓球という競技の魅力が伝わった格好だ。菊池日菜のブレイクも、おそらくこうした“卓球美女”に対する注目が追い風になっているはず。現在、競技と並行してタレント活動も行う彼女は「卓球のことが話題になるだけでも、うれしくなる」と屈託なく笑った。

「正直に言うと、卓球って少しマイナーなスポーツに見られてしまうことが多いんですね。どんなことでも結構なんですけど、やっぱり競技以外のことでも話題になったら、みなさんも卓球に興味を持ってくださるんじゃないかと思うので。もちろん私と早田選手では選手としてのレベルがまるっきり別次元なので、一緒にするのはおこがましすぎると重々承知しています。でも少しでも卓球を届けたいという気持ちから、今のタレント活動を始めたというのも本音なんですよ」

菊池が卓球を始めたのは中学1年生のとき。トップ選手は幼少期から英才教育を受けることが多いため、決して早いスタートとはいえない。もともと小学校時代から器械体操に打ち込んでいたのだが、進学した中学校に体操部がなかったため、なんとなく卓球部に所属することが決まったのだという。

「性格的に負けず嫌いなんですかね。いざ始めてみたら、一番にならないと気が済まなくなっちゃって(笑)。とにかく誰よりもいっぱい練習しようと思って、部活が終わってからも近所の卓球場にあったクラブで特訓していたんです。毎日毎日、ひたすら夕方の部活と夜のクラブの繰り返し。中学はそこまで強豪というほどでもなかったのですが、一応、市で3番目くらいのレベルでした。それで卓球を始めて1年くらいのときにダブルスの市の大会で優勝できました」

練習すればするだけ強くなれる。その単純さが菊池には心地よかった。最初は到底勝てないと思っていた相手を下せるようになると、ますます練習に没頭していくようになる。気がつけば、完全に病みつきになっていた。

「たとえばラケットひとつとっても、いろんな種類があるんです。相手が格上の場合でも、使用ラケットや戦術次第で卓球って勝てることがあります。そういったゲーム性が自分にハマったんだと思う。選手としての私は典型的な前陣速攻型。台から離れず前に張り付いて、スピードで勝負するんです」

大会にはシングルでも出場するが、現在に至るまで菊池自身は圧倒的にダブルスを得意としている。誰かと協力しながら試合を組み立てるほうが心理的に落ち着けるのだという。相手にバレないように台の下でサインを出しながら、2人で息を合わせていく。おのずと試合は高度な騙し合いと駆け引きの応酬となる。作戦がビシッと決まったときのカタルシスは何物にも代えがたいと語る。

「中3くらいになると、進路を考えた時に、もっと強くなって全国大会に行きたい。そのためには、強豪校の卓球部に入部して全国レベルの練習環境で自分も指導を受けたいと思いました。私は埼玉出身なんですけど、インターハイで6連覇とかしている青森県の五所川原商業高校に通うことになりまして。ところが、これが想像以上につらかった(笑)。寮生活だったんですけど、毎日、お母さんに電話で泣きついていましたね。単純にレベルが驚くほど高かったし、練習についていくこともままならい感じ。それに加えて、監督からアドバイスをもらっても方言が聞き取れないんですよ。何回も何回も『すいません、もう一度お願いします』とか言って、それでまた怒られたりして……」

バーピーと呼ばれるキツい補強トレーニングを200回連続で繰り返したり、1周3kmのコースをひたすら走り続ける毎日。最初の1年は苦しすぎて自然と涙がこぼれてきた。これだけの美貌の持ち主であるにもかかわらず、「恋愛なんて考える余裕は一切なかった」と振り返る。

「朝起きたらランニング。そのまま食事を摂って学校に行き、あとは夜までずーっと練習。それで11時に消灯。そんな生活を3年間ずっと繰り返していました。SNSとかメイクなんてもってのほか。本当に卓球しかやっていなかったです。

高校で印象に残っているのは、その年に青森県チャンピオンだった選手と対戦をしてストレート勝ちできたことです。頑張ってきてよかったなと思いましたし、滅多に褒めない監督にその時は凄く褒めてもらえて嬉しくて試合直後に家族にも報告をしました」

記事後編では卓球にのめり込む菊池がタレント活動を始めた経緯から、描いている将来の夢まで、さらに赤裸々に語る。

PROFILE◎きくち・ひな2004年2月11日、埼玉県出身。身長:155cm。趣味:食べること、運動、音楽を聴くこと。特技:卓球。23年11月の全日本卓球選手権予選・青森大会で混合ダブルス優勝。さらにTリーグでボールガールを務めた際の写真がSNSで評判を呼び、芸能活動を本格化させる。

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