乃木坂46メンバーがプログラミングを学ぶ「東京パソコンクラブ」が放送100回目 大きな節目を前にMC3人に聞く“現在地点”
大人気アイドルグループ乃木坂46のメンバー吉田綾乃クリスティー、弓木奈於、林瑠奈が出演し、彼女たちがプログラミングを行う様子にフィーチャーした番組「東京パソコンクラブ~プログラミング女子のゼロからゲーム作り~」(毎週金曜深夜0:00-0:30、BSテレ東)。11月の放送回で放送100回目を迎える同番組は、2024年に番組オリジナルゲーム「デンパトウ」が配信されたことでも話題に。番組のなかでは簡単なゲームを自作して遊ぶ姿も見られるなど、番組タイトル通り吉田、弓木、林のしっかりとした成長もテーマの1つだ。そこで放送100回目という大きな節目を前に、MC3人に番組でのこれまでのあゆみを振り返ってもらった。
“ドッキリ”から始まった異例の番組
――「東京パソコンクラブ」が11月の放送回で放送100回目。おめでとうございます。実際に番組がスタートするときは、どのような思いだったのでしょうか。
弓木奈於(以下、弓木):最初はグルメ番組っていう名目で集めていただいて、だから私たちは「いっぱい美味しいご飯が食べられるんだ。食レポ頑張んないとな」ぐらいの勢いでいたんですよ。でも実際は、まさかのプログラミングで(笑)。
私は番組が始まった頃はゲームにも無知でしたし、プログラミングがどういうものなのかも全く知らなかったので「私で大丈夫かな」「計算とかも全くできないし、英語とかも全くできないし…」と思っていたのですが、いろいろな先生に教えていただいて今があります。
――最初は不安もありましたか?
吉田綾乃クリスティー(以下、吉田):私も弓木と一緒で、グルメ番組と思っていて特番を調べても出てこなかったので「新しい番組のゲスト的な立ち位置なのかな」と思っていたんです。するとドッキリから始まり、「プログラミングをやります」と聞いて…。
私はゲーム好きで普段からやっているんですけど、プログラミングについては「なんぞや」というレベルでした。たしかにゲームは好きだけど、製作については考えたこともなかったですね。ただ「私たちみたいな何も知らない子がプログラミングをイチから学んで、本当にゲームが作れるのかな」という未知の世界に飛び込むという取り組みは、周りにやっている人が誰もいなかったんです。なので、「どうなるんだこれは」…というのが最初の印象ですね。
――林さんは番組に途中からという形なので、さらに不安だったのでは?
林瑠奈(以下、林):そうですね、2人が最初からいて、「東パソは大変らしい」ということも聞いていていました。プログラミングは今の学生であれば授業などで触れているという話しも聞きますけど、私が中高生のときは授業もなかったので…。この番組ではじめて触るソフトもありましたし、最初はすごく身構えていたのを覚えていますね。
――「フルマラソンを走る」というとつらさが想像できますが、プログラミングには未知なぶん想像しづらいですよね。
吉田:それこそ仰ったように、昔見たテレビドラマで「こんな感じなのかな」というイメージがあったくらいでした。ただ実際自分たちが手をつけてみると、全部英語で記入しないといけなかったり、大文字小文字の使い分けがめちゃくちゃ大変なんです。実際触れてみたら「何これ」って。本当に1個スペルが違うだけでエラーになって作動しなかったり、そういったことがしょっちゅうあったので怖かったです。「これ動かなかったらどうしよう」と考えてしまって。
弓木:私はプログラミングを始めてから、ファンの人に「実はプログラミングやってるんだよね」と話していただくことがすごく多くありました。始めはちょっと不安だなと思っていたのですが、1個目標決めて、何かわからないことがあったり、ついていけないかもしれないと思ったら「素直に全部聞いていこう」というのを決めていました。
先生たちもすごく優しくて、しかめ面する人も誰もいなかったんです。
一同(笑)
弓木:だから私はいっぱい聞いて、どんどん知ることができて、楽しくなってきて…。もういまでは、初期の頃には考えられないぐらい新しいことを知るのが楽しいし、覚えてることを褒められたときにすごく嬉しくなります。「見直したぜ」と言われることも多くなったので、番組の取り組みが自信につながったのかなと思います。
プログラミングだけじゃない番組の魅力
――そんな番組が放送100回目を迎えるということで、東パソの思い出を伺いたいです。
弓木:私はSEGAさんに訪問して、ずっと気になっていた「龍が如く」のゲームをやらせていただいたんです。いろいろな有名人の方がキャストで出ているゲームという印象はあったものの、操作が難しそう…と勝手に高い敷居を感じていたんです。けどやってみたら私みたいな初心者でもすごく楽しく遊べて、お家でもやってみるぐらいハマってしまいました。
SEGAさんの社内の悠々自適な雰囲気も素敵で、見学してすごく楽しい気持ちになったんです。「この会社、素敵だな」と、潜入できて嬉しかったなという印象が強く残っていますね。
林:私はドスパラ秋葉原ですね!ドスパラは頻繁に行きすぎて、今日の朝も母に「今日どこ行くの。ドスパラ?」と聞かれるぐらい何回も秋葉原のロケで行かせてもらいました(笑)。
秋葉原は“なんとなく知ってる”つもりではあったんですよ。でもロケでどういう空気の街かを改めて知ることができたり、お店でかなりコアなところまで学ばせてもらう機会もあって。お店では普段関わりがない人たちとも話が通じ合う瞬間があったり、弓木が言っていたようにファンの方との新しい話題になったりしました。そのおかげで、かなり印象に残っています。
吉田:私は戸越銀座での「みんなでアポ取り」ですかね。お店に「撮影していいですか」と撮影許可取りを自分たちで初めてやったんです。私はおにぎり屋さんに行ったのですが、お店の外でベンチに座って、できたてのおにぎりを食べたことをすごく覚えています。本当に美味しくて…!
基本的に自分から外にあまり出ないタイプなので、いろいろなところに行くこともないんですよね。でもあそこは本当にまた行きたいなと思うくらい美味しかったし、いろいろな美味しいものがずっと並んでいた場所でした。「この番組があったから私はあのおにぎりに出会えた」と思っているくらいです(笑)。
また個人的な思い出もそうなんですが、私たちが行ったところに放送を見たファンの方も立ち寄って「美味しい」と言っているのを見ると「そうでしょう」というか、こっちまで嬉しくなるんですよね!
温かい環境だから生まれた成長の芽
――番組を通じて成長したと思うことを挙げるとしたら?
林瑠奈:林的には、末っ子力。私は乃木坂46の4期生で弓木と同期なんですけど、年齢も4期のなかで下から数えた方が早いんです。でも人に甘えたりとか、末っ子ムーブをすることはグループにいるときだとあまりなくて。
だけどここだと2人の方がお姉さんだったりとか、あとから合流したということもあって、周りの人に頼れる環境だなと思えるんです。東パソに参加するようになってから、グループのなかでも先輩やスタッフさんに末っ子の気持ちで行けるようになったというか。お仕事するときに気を張りすぎなくなったので、そこはすごい東パソのみなさんには感謝していますし、成長した部分だなと思います。
弓木:東パソのスタッフさんは本当に優しいですね。私は元々とっても気にする性格で「いま変だったかな」とグルグル悩むことが多いんです。でも東パソさんのスタッフさんやメンバーは全部笑ってくれたり、私のこともすぐ受け入れてくれて。そのおかげかあまり気にすることも減って、お仕事現場で自分らしくいられるようになったなと感じました。
吉田:私は、行動力がちょっとだけついたと思います。さっき言ったみたいに普段はあんまり外へ出ず、お家にいることが多いんです。さっき林が言っていたドスパラ秋葉原のお店に、プライベートで行くくらいで…。
――プライベートでも行かれるんですか?
吉田:それこそ昨日も行ったんですけど、何か欲しいものがあったり、気になるものがあったときに「あっ、東パソでここ行ったな」って思いつくようになりました。「じゃあ、とりあえずここなら場所知ってるし行ってみよう」と行ってみたり、メンバーや友達と遊んでいて「今日ご飯どうしようか」というときに、「ここ、そういえばこの前ロケで行って美味しかった」とご飯屋さんを提案できるようになったんです。
――確かに、乃木坂46の番組ではロケはあまり多くないですから、貴重な機会になってるんですね。最後に、東京パソコンクラブの見どころをお願いします。
吉田:プログラミング番組と聞くと、馴染みのない人の方が多いと思います。「見てもどうせわかんないでしょ」「どうせ難しいんでしょ」と思われる方もきっといると思うんですけど、ちゃんとわかりやすく説明してくださるし、テロップで分かりやすく補足を出してくださるので、初心者にも優しい番組になっています。
ゼロから始めた私たちでも、こうしてある程度まではできるようになって…。「東パソをを見てプログラミングを学び始めてみました」ということも私は結構聞きます。もちろんプログラムだけが魅力じゃなくて、グルメだったり、いろいろなお店など本当にたくさんのことを知ることができるんです。
100回を超えて、200回を目指して…!(笑)スタッフさんも先生方も温かい方ばかりで、メンバーの普段見られない素の部分が番組では見られたりもします。「見ていて楽しいプログラミングの番組」だと思います!
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