『ビーチボーイズ』

広末涼子がお姫様扱いされて五右衛門風呂にドボン!「冷たーい」<ビーチボーイズ>

2024.10.30 21:00
『ビーチボーイズ』

今から27年前の1997年7月にトレンディードラマ全盛期の“月9”枠として、反町隆史と竹野内豊のダブル主演作「ビーチボーイズ」(フジテレビ系)が放送された。一見、チャラい能天気ワイルド系・広海(反町)と、都会務めのエリートコースから外れて人生の休暇中に入った真面目な海都(竹野内)が、海の見える民宿“ダイヤモンド・ヘッド”で出会い、共にひと夏を過ごす物語。海にトラウマがある女性が民宿に訪れる第7話と、夏の終わりを感じて登場人物たちが切なくなる第8話を紹介する。(以下、ネタバレが含まれます)

「何者?」という客が民宿に訪れる

今作の脚本は岡田惠和で、ほかに広末涼子、マイク眞木、稲森いずみらが出演している。FODでは「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」キャンペーンを開催中で、11月10日(土)まで「ビーチボーイズ」第1~3話が無料公開中だ。正反対な魅力を持つ男性を演じた反町は当時23歳、竹野内は26歳、広末は17歳の現役高校生だった。

第7話、サブタイトルは「海がくれた勇気」。夏真っ盛りの繁忙期でキリキリ舞いの真琴(広末)は、頼りにならない広海と海都に怒り爆発寸前。しかし、勝(マイク眞木)が連れてきた客を見て、いっぺんに機嫌が直った。美智恵(浅茅陽子)は一年に一度、決まった日に必ずここを訪れる常連客だった。

美智恵は宿を仕切りまくり、客としてやってきた桜(秋本祐希)までもこき使う。「一体何者?」と広海と海都が疑問を持っていたところ、美智恵は海に落ちた帽子を見つめ、取りに行けず固まってしまう。海を怖がっているように見える美智恵の過去を勝は語り始める。

続く第8話は「彼らとともに夏が去る」。広海と海都が夏の終わりを感じ始めた。真琴は、夏が終われば二人がいなくなってしまう…と不安を募らせる。そんな時、試験勉強を海都に見てもらうために、佑介(川岡大次郎)が“ダイヤモンド・ヘッド”にやってきた。

以前、広海に「あなたとは違う、僕には将来がある」とひどいことを言ってしまった佑介は、何だかバツが悪い。海都は「あいつは気にしていないよ」と佑介をなだめる。将来を不安に思う気持ちは誰にでもあることを広海は知っているからだと…。そして8月31日が近づき、夏休みが終わろうとしていた。

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真琴は夏に現れた“ビーチボーイズ”の存在を大好きに

前半はひたすらに暑い夏を描いていたが、物語は中盤を過ぎ、夏の終わりを描き始めている。広海と海都、急に現れた2人の男性に翻弄されながらも真琴にとっては、思い出深い大切な夏だったに違いない。真琴の表情を見ていれば、彼らのことが大好きだということが顔に書いてある。

「ビーチボーイズ」らしいシーンとして広海と海都という真逆のキャラなお兄さんが真琴をからかいながら仲を深めていくというのがある。第7話の最後でも、日中忙しすぎた真琴が怒ってプリプリしていると、広海と海都がおわびとして「女王様、お湯の準備ができましたよ」と、民宿名物の五右衛門風呂で疲れを癒やしてあげようとニンマリ。

元気ハツラツな水色の水着を着て元気に登場した真琴がドラム缶に飛び込むと、それはただの真水で「冷たーい!何これ水じゃん」と真琴はさらにご機嫌斜めに。真琴のキュートさ、そして顔を近づける反町&竹野内のイケメンオーラの強さに思わず微笑んでしまう視聴者も多かっただろう。

いつか来る別れの気配を感じながらも、そのとき一緒にいられることを全身で楽しんでいる3人を見ていると、“今”をどう生きるかが大事ということがよく分かる。今見ても十分元気をもらえて、感じ取れることが多いドラマだ。

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