「ラストめっちゃ気になる」マーベル新作『アガサ』再び米トレンド1位 アガサへの試練…“謎の少年”も本領発揮で急展開
“稀代のヴィラン”アガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)が主人公のマーベル最新ドラマ「アガサ・オール・アロング」の第5話「大地の力 目覚めさせよ」が、10月10日に配信された。魔力を失ったアガサは、かつて敵だった魔女たちを集めて“魔女団”を結成。謎の少年ティーン(ジョー・ロック)も連れて、力を取り戻すために「魔女の道」に挑む。足を踏み入れた「魔女の道」には“試練”が待ち受けており、今回も大きな試練が。アメリカでは「#AgathaAllAlong」が前週に続いてX(旧Twitter)のトレンドランキング1位に入るなど、再び大きな反響を集めた。(以下、ネタバレを含みます)
凸凹魔女団の試練は続く
第3話での最初の試練で、“緑の魔女”として連れてきたミセス・ハートことシャロン・デイヴィス(デブラ・ジョー・ラップ)が死んでしまうというアクシデントに見舞われた魔女団。第4話では真の“緑の魔女”としてリオ・ヴィダル(オーブリー・プラザ)が召喚され、このメンバーで試練に挑んだ。ここでの試練はアリス・ウー・ガリヴァー(アリ・アン)に対するものだった。彼女は魔女の血筋に生まれたローナ・ウーの娘で、母親の死の真相を知りたくて魔女の道にやってきた。ロックシンガーの魔女だったローナ・ウーにちなんで、ここでは1970年代テイストの髪形と服装になり、即席バンドで「魔女の道のバラッド」を演奏し、試練を乗り越えた。
かつてアガサが裏切ったセーラムの7人に追われる中、今回はティーンの提案でホウキに乗って逃げる魔女たち。魔女といえばホウキに乗って飛んでいるイメージがあるが、魔女たちはそのイメージを嫌っているようだ。リリア・コルデルー(パティ・ルポーン)が言うには「ホウキは商業主義が魔女文化を利用した物のバカげた象徴だからよ。女性に家事を縛りつけるシンボルでもある」だそうだ。他の魔女たちも「ダサいから」などとホウキに関しては意見が一致している。しかし、追っ手がそこまで迫っていることが分かり、仕方なくティーンの提案を受け入れ、木をホウキがわりにして飛び立つことに。いざ飛び立ってみると、あんなに嫌がっていたのに「これって最高!」とテンションが上がって、飛行を楽しんでいるのが伝わってきた。
そのまま空を飛んで逃げていけるのかと思ったがそうはいかない。魔女の道は彼女たちを逃すことはせず、魔女団は引き戻されていく。追っ手から逃れるために飛び込んだ小屋が新たな“試練”の場だった。
小屋に入るとみんな1980年代風の髪形と服装に。ティーンが「誰の試練なの?」と聞くと、ヴィダルが「アガサよ」と答えた。その理由は、窓の外にブラッドムーン(血の月)が出ているから。「ウィジャボード」を使って交霊し、死者と話すこととなった。ウィジャボードは吹き替えで“コックリ(さん)”と言っている通り、文字盤を使って霊と会話するボードのこと。いつの間にか全員の腕に腕時計(G-SHOCK)が着けられており、30分のカウントダウンが始まる。つまり、制限時間は30分。「一人で遊ばない」「使用中は話さない」「霊を嘲笑しない」「“死”に言及しない」「最後は『さようなら』で終わる」「指示器から手を離さない」というルールが設けられている。
アガサを救おうとしたアリスに悲劇が…
最初アガサがわざと指示器を動かしてミセス・ハートを呼び出したフリをして、彼女のまねをして見せるが、うそだと見破られ、仕切り直し。すると指示器は「DEATH(死)」を指し、「アガサ 罰する」という文字を示した。今度は本当に何者かがアガサに取り憑いたようだ。顔が真っ白になっていて往年のホラー映画「エクソシスト」のようにブリッジ体勢で歩行する“スパイダーウォーク”をするなど、今回は演技ではないことが他の魔女たちにも分かった。取り憑いた霊の正体は、アガサに殺されたアガサの母エヴァノラ・ハークネス。エヴァノラの要求は、魔女団がアガサ抜きで魔女の道を歩き切ることだった。それにヴィダルは反発し、アリスも応戦するが…。
ティーンはウィジャボードが勝手に動いていることに気付き、指示器が“ニコラス・スクラッチ”(アガサの子)の名前を指している。「ニコラス・スクラッチ!」とティーンが叫ぶと、アガサは正気に戻った。と同時に「ママ、やめて」という子どもの声が聞こえてきた。そこで制限時間の30分が終了。
指示器を「さようなら」に置いて、ゲームを終了させると試練の小屋から出るための階段が出現。しかし、アガサを守ろうとしたときにアガサに力を吸い取られたアリスは力尽きる。ティーンは「守るに値しない」とアガサに憎悪の念を向ける。「目的のためには人も殺す」と魔女に対して失望したティーンの耳元で、アガサが囁いた。「あんたは母親にそっくり」と。
その言葉が引き金となったのだろう。ティーンの手に青い光が発し始め、ジェニファー・ケール(サシェア・ザマタ)とリリアがアガサを沼に放り込んだ。手から青い光を発するというのは「ワンダヴィジョン」の最終話で、ワンダの息子ビリーが使っていた魔法と同じ。きっと、魔法でジェニファーとリリアを操り、アガサを沼に沈めたのだろう。続けてジェニファーとリリアも沼に沈めたティーンの頭にワンダのものとよく似た青い王冠が現れた。
沼に沈められたアガサたちは生還できるのか、ティーンはワンダの息子ビリーなのか…。もはや最終回直前くらい衝撃的な展開となったが、まだまだ折り返しの第5話。第6話以降、予想もできない展開になることは間違いなさそうだ。
SNS上にも「ラストめっちゃ気になる展開になった!」「ティーンはビリーなの?」「リオ・ヴィダルがどう動くか、気になる」など、ラストの急展開に驚く声や今後の展開を予想する声が多く寄せられた。
「アガサ・オール・アロング」は、毎週木曜に1話ずつディズニープラスで独占配信中。
◆文=田中隆信
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