【漫画】一度は諦めた沼の外に行くという夢を持ったコイ…突然現れた自由に飛ぶ烏との出会いを描いた漫画に「全てが心に響く」「勇気を貰えた」などの声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、類家海さんが描く、くらげバンチに掲載中で第2巻が10月8日に発売予定の『けがわとなかみ』より『うろこの翼』をピックアップ。
類家海さんが2024年7月12日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、類家海さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
一度はあきらめた夢を烏と叶えるコイ
森のことならなんでも知っているコイは、30年同じ沼に住んでいた。若いころは無知で純粋だったコイは、夢を語り仲間に笑われることもあった。今は過去に夢見た外の世界も、身の丈に合わないただの夢、と割り切り同じ沼に住み続けていた。
ある日、一羽のカラスが沼に顔を突っ込んでくる。カラスは南から飛んできて道に迷い、道を聞こうと思ったと言う。そんなカラスにコイは「身の丈に合わんことをするから迷う」と言った。しかしカラスは、“広い世界を飛んで回る”ことが自分の夢で、それを見失わないように明日も飛ぶと言うのだった。
コイはカラスの夢がかつて自分が抱き、周りから否定されてきた夢と同じだということに気づく。そしてカラスに無知で浅はかな考え方、身の程をわきまえろ、などと言うのだった。カラスはそれに対し、そのようにコイが言われてきたのか、と問う。そしてコイがカラスを羨ましがっているように見える、とも言った。必死でカラスの言うことを否定するコイだったが、魂には翼も鰭も足もない、魂が本当に行きたがっているのはどこなのか、と言われる。
そしてカラスは旅の途中で拾ったというバケツを足でつかみ、コイを外の世界に連れ出すのだった…。
作品を読んだ読者からは、「最高!素敵な出会い!」「一歩踏み出せる勇気を貰えた」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・類家海さん「かけた部分を相手によって補われた時、何かが変わるようなお話」
――『うろこの翼』は、『けがわとなかみ』の元となるお話とのことですが、作品が生まれたきっかけや理由などをお教えください。
読み切りの時、本当はコイとカラスで描こうとしていたんですが、きつねとうさぎの方が捕食者と非捕食者の関係を描きやすかったので変更したんです。でもその時にはもうコイの過去や性格が出来上がっていたので、それを知りながらあの沼の中に放置しておくのはあまりに可哀想だと思いました。コイに報われて欲しくて出来たのが『うろこの翼』です。
――大人であれば誰もが身に覚えのあるような内容が含まれた作品だと感じました。『うろこの翼』を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
登場動物の性格を正反対に描くことです。カラスはコイの過去や言葉に簡単に同情しない、割と無神経なキャラです。逆にコイはちゃんと空気を読み、物言いはきついけれど相手に同情しやすい優しいキャラです。『うろこの翼』だけではなく漫画を描くときはいつも、かけた部分を相手によって補われた時、何かが変わるようなお話にしようと心がけています。
――『うろこの翼』のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
カラスが沼に頭を突っ込んでくるシーンです。『うろこの翼』を描く上で最初に思いついたシーンで、あそこが描きたくてこの話を描いたまであります。
――「自分もかつてはコイだった」など自身と重ね合わせて読まれた方も多かったようです。投稿に寄せられた多くの反響をどう感じておられますか?
どんな感想でも、頂けるならそれはそれはありがたい事です。「おもしろかった」でも「つまらなかった」でもつまりは1頁でも読んでくれたということですから。でも、キャラクターに共感して前向きになれたという感想を頂けるのは素直に嬉しいです。
――類家海さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
きつねもうさぎも他の動物達もまだまだ悩んでいることが沢山あるので面白おかしく解決して行けたらと思います。まだ未登場のキャラもいるのでお楽しみに!目標はもっっっと絵が上手くなる!です。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつもけがわとなかみを読んでくれている皆さん、たまに読んでくれている皆さん、1回だけ、1頁だけでも読んだことのある皆さん、読んでくれて本当にありがとうございます。一言でも長文でも感想を書いて頂いて、本当にありがとうございます。毎日の励みになっています。これからも2匹と森の動物たちの完璧じゃないけれど、楽しく、愛しい日々をお届けできるようより一層頑張ります!
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