撮影/松山勇樹

シングルマザーグラドルとして話題の為近あんな、結婚・離婚からアイドル活動再開まで

2024.09.08 06:03
提供:ENTAME next

高校時代に芸能活動を始め、2011年にアイドルグループ「Doll☆Elements」のメンバーとしてアイドルデビューした為近あんな。その後、幾つかのアイドルグループを歴任する一方で、俳優活動も始め、2015年には『ミスFLASH2015』のグランプリに輝き、グラビアアイドルとしても活躍。しかし2017年に全ての芸能活動を休止し、表舞台から姿を消した。2020年から緩やかにグラビア活動を再開し、一児の母であることも公表した彼女の半生を追う。(前後編の前編)

高校時代、スカウトをきっかけに芸能事務所に所属したが、小さい頃から打ち込んでいたダンスを活かした仕事をしたいと考えていたときに、ひょんなことからアイドルになった。

「3歳からクラシックバレエを始めて、高校・大学ではモダンダンスをやって、大学ではダンスサークルにも所属してヒップホップとブレイクダンスもやっていました。大学もダンスの一芸入試で入ったんです。それもあってか、芸能活動に興味があったというより、踊りを仕事にしたいなと思っていたんです。そんなときにバイト先の人が芸能事務所の社長と繋がりがあって、そこが運営するアイドルグループ『愛乙女★DOLL』のオーディションがあることを教えてくれたんです」

オーディションに合格して、愛乙女★DOLL三期研究生としてアイドル活動を始め、2011年に三期研究生ユニット「Doll☆Elements」を結成、リーダーに就任した。

「Doll☆Elementsはお人形さんがコンセプトだったので、それまでやってきたダンスとは全く違ったんです。ダンスの先生とも、踊り方の癖などで衝突することもありました。当時の私は言いたいことをしっかりと言うタイプだったので。

方向性の違いで、事務所とも何度も衝突していました。それに声帯結核を何度も患って喉が不調だったこともあって、メジャーデビューが決まってオリジナル曲がもらえるというタイミングで脱退したんです」

もともと芸能活動を始めるときは俳優志望だったことから、舞台に出るために別の芸能事務所に所属した。

「あるとき、事務所に『舞台以外に何をやりたい?』と聞かれて、『アイドルプロデュースをしたい』と言って、『pure☆carol』というアイドルグループを作ってもらったんです。アイドル活動自体は楽しかったんですよね。

ただ、また事務所と衝突するのが嫌だったので、メンバー集めから関わってメンバー兼プロデューサーとして活動していたんですが、次々とメンバーが辞めちゃって、1年も持たなかったんですよね。その後はフリーランスになって、ソロアイドルとしてライブ活動を行いながら、舞台や映画にも出演していました」

フリーランスになる直前、事務所が『ミスFLASH2015』に応募していて、退所後に「書類審査に通過した」という連絡があった。「それまでグラビアの経験は、グループでワンピース水着を着た程度。ただ友達にミスFLASHの子がいたのもあって、せっかくのチャンスだからと『ミスFLASH2015』のオーディションに参加したんです。他にエントリーしている子たちはグラビアアイドルとしてキャリアのある子も多かったから、ファイナリストまで残れたらラッキーぐらいに考えていたら、まさかのグランプリでした」

ミスFLASH2015のグランプリに選ばれたのを機に事務所に所属。そこから怒涛の生活が始まった。

「グラビアやバラエティ、イベントなどの仕事が毎日のようにあったんです。私も何がチャンスに繋がるか分からないから、来た仕事は何でもやると伝えていたので、他の子が断ったグラビア以外の仕事も回ってきて、DJや大喜利大会の審査員などもやりました。舞台とソロアイドルのライブにも出続けていたので、1日3現場というのが毎日のようにあって、あまりにもしんどくて……当時の記憶は曖昧なんですよね」

ミスFLASH2015の任期が終わった2017年、活動休止を決断。かねてから交際していた男性と結婚して、すぐに子宝にも恵まれた。

「もともと結婚したら芸能の仕事を辞めるのは決めていたし、当時は30代・40代になってもアイドルやグラビアをやっている人も少なかったので、そろそろ潮時かなと。俳優としても月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)に出演できたので、もういいかなと思ったんです」

芸能活動に区切りをつけて、幸せな結婚生活が始まるかと思いきや、現実はそうならなかった。

「結婚してから私は何でもいいからバイトをして、外で交流したい気持ちが強かったんです。でも、旦那や義両親は私が外で働くのにあまり賛成ではなく、ほぼ引きこもりみたいな状態で、家にこもって子育てに集中していました」

その専業主婦の期間も長く続かなかった。夫への不信感、不満から別居することになったのだ。その後の裁判もあり、その理由を公開することはできないという。

「どうしても許せないことがあり、お母さんに『今から帰る』というLINEだけを送って、大荷物と子供を抱えて実家に帰りました。向こうの親に別居の原因は言わなかったんですが、うちの親が別居したことを報告しに行ったときに何かを察したのか、『おそらく、うちの子が原因だから申し訳ありません』と謝られたそうです」

別居した時点で離婚をしようと心に決めていたが、そこから先の見えない泥沼の離婚裁判が始まった。

「離婚が成立するまで4年半かかりました。長引いた大きな原因は親権問題ですが、コロナ禍の緊急事態宣言で裁判所も閉まっちゃったんですよね。それも裁判が長引いた原因でした」

女手一つで子どもを育てることに自信の持てなかった時期に、とある事件が起きた。

「元旦那が面会交流のときに、そのまま子どもを返してくれなかったんです。いわゆる連れ去りですね。その期間が半年ぐらいあって、ようやく私のところに子どもが戻ってきたときに、すごく口が悪くなっていたんです。誰に対しても上から目線で、年上の子たちにも平気で『どけ!』みたいなことを言う。だから、うちに帰ってきたときに、家族全員で子どもの言葉遣いを矯正しました。それで絶対に親権は渡さないと決意しました」

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