ドラマ『アンメット』でミヤビを支える看護師・山谷花純「撮影当初は足が子鹿みたいに震えるほど緊張」
杉咲花主演の月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)第6話が、20日(月)よる10時より放送される。今回、第6話場面カットと、山谷花純のコメントが到着した。
本作は、事故による後遺症で過去2年間の記憶がない脳外科医のミヤビ(杉咲花)が、同じ脳外科医でアメリカ帰りの三瓶(若葉竜也)と出会い、医師としての自分を少しずつ取り戻して行く、新たな医療ヒューマンドラマ。
第5話では、ミヤビを本格的に脳外科医として復帰させるべく、三瓶が難易度の高いもやもや病の手術の術者にミヤビを指名。自分にはまだ無理だと言うミヤビに対し、「あなたは、できます」と断言する三瓶の力強いまなざしに、三瓶を信じるべきか葛藤するミヤビの姿が描かれた。
さらに、まるでミヤビが手術を了承することを分かっていたかのように、冷蔵庫から手羽先を取り出し、血管吻合の練習に付き合う三瓶の姿には、「ミヤビへの深い愛情を感じずにはいられない」と、三瓶の熱い思いにグッとくる人も多かったようだ。
さらに、Yuki Saito監督が自身のXに投稿したように、「第5話のテーマは“チーム”」。星前(千葉雄大)が自らの信念を語ることで、術者に挑戦するかどうか迷うミヤビの背中を押し、麻酔科医の成増(野呂佳代)は外科医として再び歩き出すことを決めたミヤビに安心感を与え、そして看護師の森(山谷花純)は、手術でミヤビが全力を出せるよう、前日の夜から泊まり込みでサポートするなど、医局メンバーの優しさが心にしみる回だった。
出演者の一人である看護師・新井小春役の中村里帆も「手術後、ミヤビ先生を見守る医療チームの温かい視線、それをしっかりと焼き付け感情があふれ出るミヤビ先生の姿は、私にとっても忘れられない景色になりました」と語るなど、劇中で研修医の風間(尾崎匠海)が「この病院はチーム医療が充実している」と評した、“丘陵セントラルチーム”の結束力に胸を打たれる視聴者が多かったようだ。
そんな医局メンバーは、撮影現場でも日々仲を深めているのだという。今回、山谷花純からのコメントが到着した。
──山谷さんが思う『アンメット』の魅力を教えてください。また、ミヤビとの共演シーンで好きなシーン、印象に残ったセリフがあればお教えください。
山谷 視聴者の方々を信じているところです。セリフで説明し過ぎず余白の部分をきちんと残しての作り方は、近年のドラマでは珍しいと思いました。だからこそより想像力が膨らみ、言葉に表せない感情が湧き出てくる。今作の大切なテーマ「記憶」に、結びついていると感じます。
5話でミヤビの家に泊まったシーンは、とても思い入れがあります。今回、杉咲花も、役の川内ミヤビも、特別扱いせずごく普通の一人の人間として向き合うと自分と約束して現場を過ごしていて。たまに雑に返答してしまい頬っぺたを膨らまされる時もあるのですが、その時間も何故か愛おしくて。レンズに映らない景色や強く残る記憶の積み重ねがあって残せたシーンだったと思います。
──これまでの放送を終えて、周囲の反応・反響はいかがですか?
山谷 家族。友人。応援してくださっているファンの方々。沢山の人から作品の感想いただきました。 花さんと若葉さんが先陣を切って紡いできた想いが届き始めたと実感して凄く嬉しかったです。その中でも、理学療法士をやっている妹からの言葉が印象的でした。「アンメットで扱う症例は、ドラマではあまり取り上げられないけど実際多くの方が抱えている症例なの。患者さん側の世界を初めて見られて勉強になる」。いろんな見方がある作品なんだなと思いました。
──撮影現場でのエピソードお教えください。
山谷 撮影当初、足が子鹿みたいに震えるほど緊張が止まらず。普段ここまで緊張することがない為、自分でも戸惑っていると、若葉さんがそっと寄ってきて「目線とか、やりにくいことがあったら何でも言ってください!」って声をかけて下さいました。少ない言葉で多くの事を汲み取っている事を自然と感じられる、三瓶先生と一緒だって思った瞬間でした。
──『アンメット』の現場で好きなところは?
山谷 みんな違ってみんな良い。真面目な性格の人が多く、だからこそ人の気持ちに繊細な空気感が漂っている気がします。役の大小関係なく意見交換をしやすい環境があるのもそこに繋がると思います。それぞれの役への想いがしっかりあるから耳を傾けたくなるし、客観的な意見も知りたくなる。通常、時間に追われがちなドラマの現場とは違う作り方に胸が熱くなります。
──視聴者へのメッセージをお願いします!
山谷 この作品が皆様の明日へと繋がるきっかけになればと、キャストスタッフ一同、誠心誠意向き合って撮影を重ねております。通常の台本には、感情を説明するト書きというものが多く書かれているのですが、今作では「ー」横棒だけのページが多く役者に委ねる作りになっています。
形はないけれど確かにある心。自分の感情なのか、役としての感情なのか分からないけれど、忘れたくないなぁ、終わりたくないなぁ、ってミヤビの笑顔を見る度に込み上げています。そう思える作品と出会えた事は、少なからず自分にとって明日へ繋がっているのだと思うのです。一人でも多くの方々へこの作品が届き、自分の人生と重ねて見ていただけたら嬉しいです。
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