【ゴーストタウン化した街】イタリアの闇深い問題とは?
Bappa Shotaさんは世界を旅して未知の世界をシェアしようと、様々な国へ旅しては動画をアップしている。法律が存在しない街や全米で最も絶望的な白人貧困街など、観光では見ることができない世界の裏側動画。彼の動画を見ると改めて日本は平和なんだと感じる。
今回の動画では美しく観光地としても有名なイタリアが紹介された。イタリアは南北で文化も生活もかなり違う。ゴーストタウン化が進むのは南部だ。クラーコと呼ばれるエリアは石の建物がまるで遺跡のように残存している。西暦540年に移住したギリシャ人が丘の上に築いたという都市。
洪水や地滑り、地震などの災害が続いたことで、住民はじわじわとアメリカに移住した。最後の住人が立ち退いたのは1980年。今は完全にコーストタウンと化している。家具などがそのまま残されている部屋もあるが、子ヤギが集団で入っている部屋もあり、誰かが利用している様子。
家を見て回ると2階が抜け落ちて太陽の光がさんさんと入っているところもある。レンガ造りや石造りの家が壊れ、天井からさす光がまぶしい。廃墟マニアの人なら、きっと行きたいと思う情景だ。
フランスに続く第2位の農業国家でもあるイタリアは、農業エリアで馬や羊が見られる。また日本と同じようにイタリアも「地震王国」。古くから地震の影響を受けいたるところで道路の修復など行われているが、ゴーストタウンが多いのはそれだけが理由ではない。そこには「イタリア病」が関係しているのだ。
人脈や忠実さを第一にするビジネスモデルはもはや古く、ITを活用するビジネス、個人の能力を活かす時代となっている。イタリアはビジネス、産業においてかなり遅れを取ってしまったのだ。これを「イタリア病」という。賃金は上がらずヨーロッパの中でもっとも不幸な国と呼ばれている。出生率も低く移民問題もあり、イタリアのゴーストタウンはこうした闇深い問題から生まれているともいえるのだ。
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