高石あかり、初写真集で波に飲まれながらのカメラ目線「普通ではない1冊になった」
映画「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」に出演し注目を集める俳優・高石あかりが15日、『高石あかりファースト写真集 幻灯』の発売を記念したイベントを都内で行った。
昨年は、映画「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」「わたしの幸せな結婚」やドラマ「わたしの一番最悪なともだち」などに出演し、第15回TAMA映画賞にて最優秀新進女優賞を獲得した女優・ 高石あかり。そんな彼女の初の写真集「高石あかりファースト写真集 幻灯」が、2月16日(金)に発売された。ページをめくるたびに違った高石あかりを楽しめるということをコンセプトに、1冊を通して高石のさまざまな表情を堪能できる写真集となっている。
発売記念会見に登場した高石は、完成した写真集を手に取った感想を聞かれ「本当にカメラマンさん、衣装さん、ヘアメイクさんと、関わってくださった皆さんのおかげで、すごい1冊ができたなと思っています。“幻”がテーマなんですが、いろんな表情を引き出してもらったので、普通ではない“ファースト写真集”と言いますか、他にはない1冊になったんじゃないかなと思っています」と撮影スタッフへの感謝と、出来上がった作品への手応えを口にした。
撮影は、台湾の台南・高雄エリアで行われ、台湾らしくかき氷を食べている姿や夜市を楽しんでいる様子なども収録されている。高石にとって初めての海外旅でもあったそうで「一緒に行ったスタッフの皆さんとの思い出がたくさんあり、初めての夜市や、現地のお金に両替する瞬間、現地の言葉など、どれもが楽しかったです」と見るもの全てが新鮮だったと語り、「頼んでいないのに、すごい量のご飯をサービスしていただいたり、人の優しさをとても感じられた旅でした。初めての海外が台湾で良かったと思っています。また、初めての写真集で初めて海外に行けるということのありがたさをすごく感じましたね」と忘れられない旅になったことを教えてくれた。
台湾では、現地での食事もとても口に合ったそうで、中でも、夜市で食べたチャーハンや小籠包のほか、マンゴーやかき氷、イチゴ飴などの甘いものが特にお気に入りだったとのこと。「3泊4日の撮影の中で、13パターンの衣装を着るというスケジュールだったのでバタバタしてはいたのですが、バタバタの中で食べるご飯は本当においしかったです」と撮影を振り返った。
お気に入りのカットには、白いワンピース姿で海の中で泥だらけになりながら、何かを訴えるように視線を向ける1枚をセレクト。撮影の際には、カメラマンから、波に飲まれながらもカメラのレンズから決して目を離さないでという指示があったそうで、髪がぐちゃぐちゃになろうが、顔が泥まみれになろうが気にせず撮影に挑んだとのことだ。選んだ理由について「この写真が実質、撮影でのラストシーン、ラストカットだったんですけれど、海の中で波もすごく、過酷な撮影だったのを覚えています。 泥まみれになって、キメようとしていない、作ろうとしていない自分が映っていてとても好きです。このシーンのカットは、夕日がほとんど沈んだ時間の一瞬を捉えているので、そういう意味でも、奇跡の1枚になったなと思います」と明かした。
タイトルには、フィルムに写した像などを1枚ずつ強い光で照らし映写幕へ映して見せるものを指す「幻灯(げんとう)」という言葉が付けられた。どのような経緯で、このタイトルになったのか尋ねられると「マネージャーの方と撮影のテーマを考えていた時に、“幻”という言葉が出た瞬間に2人で『これだ!』と思いました。そこに編集スタッフの方が、名前でもある“あかり”と言う意味もある“灯”をつけてくれました」と答えた。女優として幅広い表現をしてきた高石を表す言葉として、そんな高石を1枚1枚丁寧に写し出していくという意味が込められている。
タイトルにちなみ、昨今、女優として数多くの作品に出演し、多忙を極める高石にとって、文字通り今回が一度きりの“幻”の写真集になってしまうのではと突っ込まれると「また、別の機会があれば、2作目、3作目と作っていければいいなと思っています! これを最後にはしたくないですね。でもそのためにもまずは、この写真集を多くの方に手にとっていただくところからがスタートですね!」とほほえんだ。
写真集を発売して、身近な人などから感想はありましたかという質問には、「地元の宮崎にいる父に送ったんですけれど、大喜びで…。すごいうれしかったですね」と回答。また、仲の良い友人たちからも連絡があったそうで、「送ろうと思っていたら、サイン入りの写真集をみんな買ってくれたみたいで、私のサインの写真が送られてきました(笑)。ありがたいなと思いましたね」と周囲の反応に頬を緩ませた。
最後に「昨年は種をたくさんまいた年で、今年は、芽吹き、花を咲かせたい」とした、年始のインタビューでの高石の発言を引き合いに、季節としても春が近づいているが、芽吹く予感や、実感はあるかと聞かれると「私の中では、写真集も芽吹いたことの1つだと思っています。皆さんに届けることができて、今、本当にうれしいです。あとは、今年はファンの方、応援してくださる方に、(ほかにも)うれしい報告ができる1年になるんじゃないかなと思っています!」と意気込みを語った。
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