菅田将暉×黒沢清の初タッグ作品『Cloud クラウド』、古川琴音・奥平大兼・岡山天音・荒川良々・窪田正孝が出演
主演:菅田将暉×脚本・監督:黒沢清が初タッグを組み、“集団狂気”を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』(9月公開)のメインキャストが発表され、黒沢組への参加は今回が初めてとなる、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝の出演が明らかとなった。
同作は、『スパイの妻』(20)で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督の最新作で、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。「何かに狙われている――?」転売で稼ぐ吉井の仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が重なり、これまでの「日常」が壊されていく……という物語。主演の菅田将暉は、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を演じている。
その主人公・吉井の謎多き恋人「秋子」役には古川琴音。濱口竜介監督が第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員大賞)を受賞した『偶然と想像』(21)の第一話「魔法(よりもっと不確か)」で主演を務め、今年すでに2本もの主演映画が公開し注目される古川は、菅田との共演、そして大学の先輩にあたる黒沢監督の現場を経験し「不思議な後味の残る作品で、題名の『Cloud』が指す意味を考えながら、何度も台本を読みました。私が演じた秋子も、始終違和感の付き纏うミステリアスな役だったので常に手探りでしたが、現場で黒沢監督とやり取りしながらその陰影をつけていき、その過程を楽しみながら、感覚を研ぎ澄ませて演じました」とコメント。
吉井に雇われたバイト青年「佐野」役を演じるのは奥平大兼。長澤まさみの息子役として出演した俳優デビュー作『MOTHER マザー』(20)で、第44回日本アカデミー新人俳優賞を受賞し、大きな話題になったドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」のミステリアスな役柄で強烈なインパクトを残し注目される奥平は、本作の出演にあたって「黒沢監督の演出の元、自分で佐野を表現する事が難しい時もありましたが、同時にとても楽しく、自分の中ですごく勉強になった現場でした。共演させていただいた先輩方とお芝居するのも、お芝居を見るのもとても楽しくて、短い時間でしたが濃密な撮影期間を過ごせたと思います」と感想を語る。
そして、ネットカフェで生活する男「三宅」役に岡山天音。10代の頃から親交がある菅田とは、主演作『笑いのカイブツ』でも共演し、信頼を寄せ合う間柄。今回の出演に際して「菅田さんをはじめ、尖った個性を持つ皆さまとの共演、とても興味深い経験でした。黒沢監督の世界に閉じ込めてもらえた事、夢うつつを行き交うような撮影の日々は、今思い返しても少しだけ宙に浮いていたような奇妙な時間で、とても思い出深いです」と振り返った。
さらに、吉井が働く工場の社長「滝本」役に荒川良々。映画・ドラマ・舞台を中心に名バイプレイヤーとして縦横無尽に活躍する荒川は今作への出演に関して「実はまだ作品が完成してないので観てないのですが…初めての黒沢組参加です! 皆さんご存知かと思いますが名前に黒が入ってますね。で名前は清です。不思議ですね…そう!まさにこの映画『Cloud』です。あー!デッカいスクリーンで早く観たい!!」とコメントした。
最後に、吉井を転売業に誘う先輩「村岡」役に窪田正孝。映画『ある男』(22)で第46回日本アカデミー最優秀助演男優賞をはじめ、数々の助演男優賞を受賞した窪田は、今回の出演について「黒沢監督が描く人間の悍ましさに寒気がしました。ストレス、ほんの些細なキッカケで人は簡単に悪意に呑み込まれる。ネットやSNS では顔も感情も隠せるし、文字や数字の羅列だけで、知らない間に人の気持ちを踏み躙ってるかもしれない。現代人の心の問題を、鋭い切れ味で教えてくれる映画だと思います。ぜひ劇場で体感してもらいたいです」と想いを明かす。
今回解禁されたキャラクター写真は、「全員が≪何か≫に対してガンを飛ばしている」写真になっており、彼らが≪何か≫を見ているのか? ≪何か≫に見られているからガンを飛ばしているのか…。奥平、荒川は、菅田と初共演、古川はドラマ「コントが始まる」、岡山は『笑いのカイブツ』、窪田は『銀魂2 掟は破るためにこそある』以来の共演となり、黒沢清監督の演出をうけるのは、菅田と共に全員初。役者陣の化学反応によって、どのような物語が展開していくのか? 主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清の初タッグでおくる、現代社会に潜む”集団狂気”を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、今年9月全国劇場にて公開。
【追加キャスト コメント全文】
■吉井の謎多き恋人「秋子」役 /古川琴音 コメント
黒沢監督をはじめ、錚々たる共演者の方々、プロフェッショナルなスタッフの皆さんの中に参加できたこと、心の底から嬉しく光栄でした。
不思議な後味の残る作品で、題名の『Cloud』が指す意味を考えながら、何度も台本を読みました。私が演じた秋子も、始終違和感の付き纏うミステリアスな役だったので常に手探りでしたが、現場で黒沢監督とやり取りしながらその陰影をつけていき、その過程を楽しみながら、感覚を研ぎ澄ませて演じました。
■吉井に雇われたバイト青年 「佐野」役 / 奥平大兼 コメント
まず、この作品の台本を読んだ時に、自分が演じる佐野という役についてどのような人物なのかを読み解く時間が楽しかったです。
実際の現場では、黒沢監督の演出の元、自分で佐野を表現する事が難しい時もありましたが、同時にとても楽しく、自分の中ですごく勉強になった現場でした。共演させていただいた先輩方とお芝居するのも、お芝居を見るのもとても楽しくて、短い時間でしたが濃密な撮影期間を過ごせたと思います。
■ネットカフェで生活する男 「三宅」役 / 岡山天音 コメント
菅田さんをはじめ、尖った個性を持つ皆さまとの共演、とても興味深い経験でした。黒沢監督の世界に閉じ込めてもらえた事、夢うつつを行き交うような撮影の日々は、今思い返しても少しだけ宙に浮いていたような奇妙な時間で、とても思い出深いです。
黒沢監督が作り出す「Cloud」の世界に、是非とも皆様、迷い込んでいただきたいです。
■吉井が働く会社の社長 「滝本」役 / 荒川良々 コメント
実はまだ作品が完成してないので観てないのですが…初めての黒沢組参加です!
皆さんご存知かと思いますが名前に黒が入ってますね。で名前は清です。
不思議ですね…そう! まさにこの映画『Cloud』です。あー! デッカいスクリーンで早く観たい!!
■吉井を転売業に誘った先輩 「村岡」役 / 窪田正孝 コメント
黒沢監督が描く人間の悍(おぞ)ましさに寒気がしました。
ストレス、ほんの些細なキッカケで人は簡単に悪意に呑み込まれる。
ネットやSNSでは顔も感情も隠せるし、文字や数字の羅列だけで、知らない間に人の気持ちを踏み躙ってるかもしれない。
現代人の心の問題を、鋭い切れ味で教えてくれる映画だと思います。ぜひ劇場で体感してもらいたいです。
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