脂肪吸引後に男性が死亡高須医師は「実際には死亡事故は10倍起きている」と私見

2024.02.17 16:15

提供：ユーチュラ

2月16日、高須クリニックの「高須幹弥」（登録者数56万人）がYouTubeを更新。大阪の某美容クリニックで頬の脂肪吸引を受けた男性がその後死亡した事故について語りました。

脂肪吸引の翌日に男性が死亡

先日、大阪の美容クリニックに勤務する37歳の男性医師が、業務上過失致死の疑いで書類送検されました。医師は昨年4月、男性患者の頬の脂肪吸引を実施。そのまま患者は帰宅しましたが、翌日死亡。医師は患者から送られてきた顔が腫れあがっている写真を見て「医療機関の受診をすすめた」と容疑を否認しているそうです。警察は的確な医療措置を受けるよう指示しなかった過失があるとみています。

このニュースを受け、高須医師のインクタグラムのフォロワーから、脂肪吸引について「そんなにリスクがあるのか」という問い合わせをもらったという高須医師は「絶対起きてはならないことだと思います」としながら、「実際にはニュースになっている美容整形の死亡事故よりも10倍ぐらいの美容整形の死亡事故が起きている」と告白。こうした事例は一般には知られていないだけで、業界に身を置く高須医師のもとには日々、耳に届いているといいます。

また、今回の事例に関して「実際はフェイスラインとか、あご下も吸引したんじゃないかと僕は思っている」と私見。さらに「脂肪吸引をするとき、頸部の太い血管を手術中に傷つけてしまって出血して、（患者が）家に帰ってからもさらに出血して腫れてきた」のではと推測。「気道が閉塞して窒息したんじゃないかと考えられる」としました。

医師としての責務

高須医師は自身の医療行為に対するポリシーとして「万が一こんなことが起きてしまったら引退して、一生その方に身を捧げる形をとろうという覚悟で毎日手術をさせていただいている」と改めて医師としての責任感を示しつつ、今回の事例を「僕の中ではありえない。ちゃんと解剖を勉強して手術・手技をトレーニングして、それから美容の道に進んで手術している人にとっては、この手術で患者さんが亡くなるということはありえない」と重ねて強調。

一方、「研修医あがりで、ほとんどトレーニングしないで、楽してお金儲けしたいというだけで美容の道に進んで、見よう見まねで顔の脂肪吸引をしている人だったら、こういう事故が起こる可能性はある」と批判しました。

さらに「未経験の医者でも初年度から年俸3000万円」といった医療広告をよく見かけると報告。「未経験の医者に美容整形をイチから教えるって僕はほぼ不可能だと思います。失敗を繰り返しながらトレーニングをして、ある程度1つか2つぐらいの手術はできるようになる」と主張。すぐれた技術と高い理念を持つ美容クリニックがある一方、稚拙な技術しかない医師と、それを採用しようとするようなクリニックの存在を明かします。

ニュースにならない事例

「今回はたまたまニュースになった」という高須医師。ではニュースにならないケースはどんな事例なのかというと、患者の遺族と示談する場合とのこと。こうすれば警察も動かない、起訴もされない、刑事責任も問われないと語ります。そして「これが美容整形の死亡事故の9割です」と告げ、9割は表ざたにならないと語りました。

対して今回の報道について「なんで警察が動いたのかははっきり分からない。誰かが通報したのかは分からない」と見解。なお警察は当該医師に対して救急要請などの注意義務を怠ったと判断。「そのお医者さんが患者さんに対して、すぐに救急車を呼んで、病院に行っていったのかも分からない」としながら、「本来なら腫れるような状態にしてはいけない」と訴えていました。

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