鳴海唯

ネクストブレイク女優・鳴海唯とは?「どうする家康」で“徳川四天王”の娘を快演 阿部寛主演作でも堂々たる演技

2024.01.23 07:10
鳴海唯

2023年に放送された大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合ほか)で“本多忠勝の娘”を好演したことも記憶に新しい若手俳優の鳴海唯が、1月23日(火)よりスタートするドラマ「Eye Love You」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系※初回は夜10:00-11:12)にレギュラー出演する。阿部寛が主演を務め2023年に地上波放送されたドラマ「すべて忘れてしまから」でも堂々たる演技を見せていた鳴海だが、彼女にとって「Eye Love You」が初の民放GP帯連続ドラマレギュラーで、主人公・侑里(二階堂ふみ)が経営するチョコレートショップ「Dolce & Chocolat.」の広報担当・仁科明日香を演じる。さらに、2月2日(金)には出演する映画「熱のあとに」の公開も控えており、2024年はさまざまな話題作で彼女の活躍を目にする機会が増えそうだ。そこで今回、ネクストブレイク必至の鳴海について紹介する。

大河ドラマでの演技が話題に

2023年は大河ドラマ「どうする家康」で“徳川四天王”の一人・本多忠勝(山田裕貴)の娘であり、父譲りの豪胆さ、頑固な面のある稲を演じて注目されたが、それ以前からさまざまな作品で印象を残している。例えば、連続テレビ小説「なつぞら」(2019年、NHK総合ほか)や、映画「偽りのないhappy end」(2021年)、2023年にテレ東系でも放送された「すべて忘れてしまうから」、CMでは「レバテック」など。彼女の魅力の一つに挙げられるのは、聡明さと親しみやすさを持ち合わせた癒やし系の雰囲気。映画もテレビもCMも彼女の存在感や笑顔が欲しくなる。

一方で、「偽りのないhappy end」はまた違った魅力を感じさせた。仲万美とW主演を務めた一作だが、2人が演じるキャラクターが行方不明になったそれぞれの妹を探していることが分かり、ゆっくり互いに打ち解けていくあたりの、細やかな気持ちの変化の出し方、違いよりも共通点をにじむように打ち出していくところは強く印象に残る。実際の年齢よりもかなり年上の役だったこともあって、演技で「幼くならないように気を付けた」そうだが、これ以降この映画で感じた「深み」「落ち着き」も彼女の魅力となったのは間違いない。

非常に抑制のきいた演技ができるし、ダークでディープな役にもなりきれる存在。どう演じていくか、彼女の中には、方法論といってもおかしくない青写真の描き方が確かに存在しているのではないか、とも勝手に想像している。

鳴海といえば広瀬すずが好きで、芸能界入りする前は握手会に並んだり、映画「ちはやふる」のエキストラに参加したりしたほどだったのはファンの間では有名な話。そのエキストラがきっかけで幼少期から憧れた俳優業、芸能界への情熱が再燃し、2018年の映画「P子の空」で本格的なデビューを飾ると、翌年には広瀬主演の「なつぞら」オーディションでヒロインの妹・柴田明美役を勝ち取った。芸能界に入ってすぐに憧れの広瀬と近い距離で共演するあたり、努力もさることながらかなりの強運の持ち主なのだろう。

阿部寛主演ドラマでも堂々たる演技を披露

その後も深夜ドラマや単発のドラマ出演などでメキメキと頭角を現し、いろんな役を安心して「任せられる」演技者になっている。地上波での放送1年前、2022年秋にディズニープラスのスターで配信された「すべて忘れてしまうから」での演技も印象的だ。同作は、注目の作家・燃え殻のエッセイを国内トップクリエイターがドラマ化した話題作。阿部寛演じる作家“M”を主人公に、消えた彼女“F”(尾野真千子)を巡る、大人の心に染みわたるミステリアスでビタースイートなラブストーリー。

そこで主人公の作家“M”が通うBar「灯台」の、どこかつかみどころがなく、Mに対しても物怖じしないアルバイト店員役で爽やかな魅力を放った。終盤、物語の鍵を握るキャラクターだと分かった時には驚いたものだが、主演の阿部をはじめ豊富なキャリアを持つベテランの役者も多い中、堂々と渡り合った。

また、2022年に上演されたニッポン放送・ノーミーツの共同企画「オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』」では、約1500人が参加したオーディションを勝ち抜き、芸能マネジャー役で初の舞台出演を果たした。歴戦の舞台俳優やラジオへの熱量がすさまじい候補者を抑え、彼女が役をゲットできたのは、“偽りのない”演技への情熱がクリエイターに伝わったからだろう。2023年に上演された続編「あの夜であえたら」にも引き続き出演した。

今後も濃密な活動を続けているうちに、自身が広瀬に憧れたように「目標は鳴海唯さんです」というさらなる次世代アクトレスの登場もありそうだ。2024年、どこまで飛躍してくれるのか期待は高まるばかりだ。

◆文=原田和典

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