左から、福来スズ子（趣里）、小林小夜（富田望生）。とある練習場所にて。六郎を思い出し、失意のあまり崩れ落ちるスズ子。　写真◎NHK

『ブギウギ』六郎（黒崎煌代）の戦死にスズ子呆然、覚悟と諦めの”万歳三唱”に悲痛の声集まる

2023.12.05 12:03

提供：ENTAME next

趣里が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』（総合・月曜～土曜8時ほか）の第47回が5日（火）に放送され、スズ子（趣里）が六郎（黒崎煌代）の戦死を知り呆然。そしてついに日本は、太平洋戦争へと突入していく。

六郎が戦死したという知らせを呼んだスズ子は、何も言葉を発することができない。梅吉（柳葉敏郎）は妙に明るく、「何かの間違いや」と繰り返し、そんな2人を小夜（富田望生）が心配そうに見つめていた。スズ子も梅吉も、六郎の死を現実として受け止められず、どうにかいつも通りに過ごそうと努めていたのだろう。スズ子も、いつものように楽団の事務所へと出向いて行った。

事務所では、先回りしていた小夜が楽団メンバーにスズ子の事情を話していた。そこに、スズ子が「おはようございます！」と何事もなかったかのようにやって来る。「ワテのことならホンマに大丈夫なんで！」と言うスズ子だが、動揺を隠しているのは誰が見ても明らかだった。楽団メンバーはどこか気まずそうで、掛ける言葉が見つからない。空気を察したスズ子は、「気遣わせてしまうか、ほんなら帰りますわ！」と事務所を後にした。

小夜は、事務所を飛び出したスズ子を追いかける。スズ子は小夜の前でも何とか明るくいようとしたが、ついに「気抜くとな、六郎のことが頭に浮かんでくんねん」「どんな気持ちで死んでいったんやろう、怖かったやろなぁ」とポロポロと涙を流した。スズ子の足は、重い鉛のように動かない。小夜は「オレが側にいるから」と泣き崩れるスズ子を後ろから抱きしめた。

翌朝、スズ子が事務所に向かうと、一井（陰山泰）が慌てたようにラジオのチャンネルを合わせた。ラジオでは「西太平洋においてアメリカイギリス軍と戦闘状態にいれる」と臨時ニュースが流れている。それは、太平洋戦争が始まる知らせだった。町では、皆が「バンザイ！バンザイ！」と声を上げ、喜びの雰囲気であふれていた。スズ子はそんな人々を見回し、この現実に抗うことはできないのだ、と覚悟と諦めの表情で「バンザイ、バンザイ！」と腕を天に伸ばした。

SNSでは、「スズちゃんのポトポト落ちる止まらない涙がとても印象的でした」「スズ子の心が死んだバンザイ。趣里さんすごかった」「六郎、間違いであったらいいのに。将来ひょっこり現れても怒らないからさあ」とこれまで以上に悲痛の声が集まっていた。