

小栗有以&倉野尾成美、これからのAKB48を引っ張っていく存在に「新体制が気持ちを新たに切り替えるチャンス」

AKB48の小栗有以、山内瑞葵、倉野尾成美、山崎空が主演を務める映画「ガールズドライブ」が11月10日(金)に公開される。
小栗有以&倉野尾成美にインタビュー
女子高校生4人がある目的の下、高校生活最後の夏休みに旅を通して友情を深め、真の友情にたどり着く、青春を大胆に、そしてコメディーに描く本作。映画「イニシエーション・ラブ」(2015年)の井上テテが脚本を、「gift」(2014年)、「恐怖人形」(2019年)の宮岡太郎が監督を務めている。
富士山が望める小さな街で陸上に青春を捧げている高校3年生・南小春(小栗有以)は、スプリンターとして注目されていたが最後の大会で失格に。ショックのあまり引きこもってしまった小春に追い打ちをかける事件が勃発し、立ち直ることのできないまま夏休みに突入する。同じく青春の悩みを抱える同級生の渕上由佳(山内瑞葵)、迫宮玲奈(倉野尾成美)、津川歩美(山崎空)は、そんな小春と「このまま夏休みを過ごしたくない」と意気投合し、東京へ向かうことを決意する――。
共演は、4人と同じ学校の生徒役でAKB48・18期研究生の久保姫菜乃が本作で演技に初挑戦。ほか、小手伸也、水野勝、鈴木Q太郎らが脇を固める。主題歌「全力反抗期」は、小栗、山内、倉野尾、山崎、久保によるユニット「ガールズドライブ」が歌う。
WEBザテレビジョンでは、小栗、倉野尾の2人、山内、山崎、久保の3人に分けてインタビューを実施。AKB48の62枚目シングル「アイドルなんかじゃなかったら」で5年ぶりのセンターを務める小栗、チーム4の元キャプテンで、現在は新ユニット・UNLAMEとしても活動している倉野尾には、作品への思いや出演した心境、さらにAKB48を引っ張る2人に今のグループについても語ってもらった。
小栗有以「AKB48での作品ってうれしい」
――映画出演の話を聞いたときのお気持ちから教えてください。
小栗:AKB48としてドラマ「マジムリ学園」(2018年、日本テレビ)をやらせていただきましたが、やっぱりAKB48での作品ってうれしいなと思いました。安心感もありますし、AKB48として作品を作れるっていうことと、あまり経験がなかった映画に出演させていただけること、ダブルでうれしかったです。
倉野尾:この4人での組み合わせはこれまでなかったので、出演メンバーを知った時もどんなお芝居になるんだろうって思いました。あと、各々の(演じる)キャラクターが普段とは少し違うというか、新たな一面が見られそうだなっていう意味でワクワクしました。
――台本を読んだ時にそれぞれの演じる役を知ったと思いますが、その時の心境はいかがでしたか?
倉野尾:本読みの日に、メンバー間でも初めてお芝居をやったんですけど、初日だとまだみんな(役に)なじんでなくて、役に着せられているじゃないけど(役になりきれていない)そんな感じでしたね。でも、本読みの時から監督が細かく教えてくださって、みんなキャラクターにどんどんなじんでいって、最終日にはそのキャラクターに見えるくらい、みんななじんでいたので、その変わる様がすごく楽しかったです。
――小栗さんの役は特に感情を表現するのが難しかったと思います。
小栗:そうですね。私が演じた小春は、最初から落ち込んで、悲しい気持ちからうれしい、怒りや楽しいなど、いろいろな感情が出てきました。映像作品は撮り順がバラバラで、さらに私は涙するシーンも多かったので、その感情の持っていき方が難しく、最初の本読みの時は不安でした。けど、いざやってみると自分が思うようにできたので良かったです。
それと、(倉野尾が)言っていたように本読みの時に監督がとても細かくこの作品への思いや、作品の意味などを丁寧に教えてくださっていたので、撮影に入る前から準備をして、撮影に臨めたのがすごく良かったなと思います。
倉野尾成美“れなぱ”が現場を盛り上げた
――皆さんの演じる役がご本人とは違うキャラクターということですが、撮影中はどんな感じだったのでしょうか?
小栗:でも、なるちゃん(倉野尾)は普段はすごく冷静でしっかりしていて、れなぱ(玲奈)とリアルな性格では真逆だけど、れなぱみたいに明るい時もあるなって思います。
撮影現場では、朝早くかられなぱが明るくしゃべらないといけないシーンも多く、せりふ量もあるときはすごく大変そうでしたけど、みんなで協力して一緒に楽しみながら頑張れたなと思います。
それに、やっぱり盛り上げてくれるから、お芝居も乗ってやりやすくなるので、役としても共演者としても、すごく存在があって大きかったです。きっと大変だったよね? 朝とか。
倉野尾:ははは(笑)。普段の朝じゃ、そこまでいかないだろみたいなテンションで。
小栗:しかも、普段朝は…。
倉野尾:弱いんで(笑)。目も全然開いてなくて、普段はそんな感じですけど。
小栗:(今回の現場では)弾けないといけないからね。100%でいくから(笑)。
――髪の毛の色も驚きました。
倉野尾:あれは自毛なんです。あんなに明るい髪色は初めてでした。そのくらいキャラに入った方が面白いだろうなと思ったし、あの4人って私以外の3人は、ちょっとみんな暗いというか、テンション感が低かったり、クールなキャラだったり、おとなしかったり、しゃべらないし、笑わないしみたいな。そんな3人だからこそ、あえて1個ポンって明るく飛び抜けたキャラで大事だなというか、そこは意識しました。元気でいないと。
小栗有以、本物の陸上選手に囲まれながら「“陸上やってました”みたいな表情で…」
――確かに玲奈の存在が、4人のバランスを取っていたように思います。では、お二人の中でそれぞれ見てもらいたいシーンがあれば教えてください。
小栗:結構いろいろあるよね?
倉野尾:いっぱいある。でも、ネタバレにもなっちゃうから…。
小栗:私は陸上を何年もやっている役なので、もちろん得意(なはず)だし、それで最後の大会で優勝するかしないかみたいなぐらい、陸上に人生をかけてきた子なんです。ただ、私自身に陸上経験がないのと、走る時のクラウチングスタートはあまりやったことがなくて…かけっこのヨーイドンの立つバージョンが好きでした(笑)。
倉野尾:みんなそれだよね(笑)。
小栗:選べる時とかはそっちを選んでいた人なんです。でも、そのクラウチングスタートをするシーンでは、周りの子たちは本物の陸上をやっている子だったから、もちろん私も得意な感じでやらないといけなくて。顔を作るのは得意で「陸上やってました」みたいな表情は作れるんですけど、やっぱり形とかは陸上の本物の皆さんに教えていただき、意識してやりました。
だから、本当はできないけど“ちゃんとできるよ”っていう小春になりきっている私の姿に注目してほしいです。
倉野尾:私はSNSに投稿するキャラクターというか、インフルエンサーを目指しているキャラクターなので、思いっきり全力でダサ~い動画を撮ってるシーンがあるので、そこですね。我ながら頑張った(笑)。
小栗:踊りね。
倉野尾:うん。しかも、(通行人役の)エキストラの方が後ろを通ってくださるんですけど、そのしら~っとした視線があまりにリアルで(笑)。普段は歌って踊って、人を笑顔にしようという気持ちでアイドルをやっているんですが、そういう目で見られたことがなかなかないし、一人でやっていてメンタルにくるものもあったので…。
小栗:実際は結構メンタルにきてた?
倉野尾:うん。けど、もちろん出さないで頑張ったので、ぜひ見てほしいです。
小栗有以、小手伸也をにらむシーンは「本当に襲いかかる気持ちになった」
――玲奈のダンスもそうですが、他にもコメディーなシーンはありますよね?
倉野尾:そうですね。私が結構コメディパートというか、ちょっと面白いパートが多いかな(笑)。
小栗:あと、あれだ。ヤバい人。
倉野尾:KOZIさん(鈴木)ね。
小栗:確かにKOZIさんは面白かった。
――面白いシーンではないですが、「思った以上にイヤなオトナでした(笑)」と自身の役についてコメントされていた小手伸也さんを、小栗さんがにらみつけるシーンはすごく印象に残っています。
小栗:そうなんですよ。もう、あの時はより感情が入りました。実は私のクランクアップのシーンなんですけど、やっぱり(小手さんは)お芝居が上手なので、(役で)すっごく嫌みったらしく(せりふを)言ってくるんです。小春になってイライラして、本当に襲いかかる気持ちになりました(笑)。それぐらい小手さんのお芝居で引き出していただいて、役に入り込めました。
――主題歌「全力反抗期」は、小栗さん、山内さん、倉野尾さん、山崎さん、久保さんの5人によるユニット「ガールズドライブ」が歌っているということですが、どんな曲でしょうか?
小栗:頭に残るよね?
倉野尾:頭に残る、久しぶりにこういう繰り返し聴きたくなるような曲で。
小栗:カップリング曲ならではの感じだよね。
倉野尾:そうそう。ふざけた感じというか、面白いよなと思って。歌っぽくないせりふがあったりとか、オラオラオラオラ言ったりとか。リズムがいろいろあって面白いなって。
小栗:せりふがあるというのもいいですし、この作品の中で大人との葛藤だったりを表現する歌詞になっていたり、作品にもあっているし。振り付けがどんな感じになるんだろうなって、そういうのも楽しみです。
倉野尾成美「演じることへの楽しさを今回の映画で感じた」
――小栗さんはこの映画の他に、2023年はドラマが2作品、映画も2作品公開と、俳優としても大活躍です。以前は滑舌が良くないイメージでしたが、そこも変わりましたね。
小栗:確かに! 滑舌は良くなりました。特に練習しているわけではないんですけど、はっきりとしゃべれるようになりました(笑)。そういうのも成長できているのかなぁと思っています。
――作品が続くことで、演技への思いも強くなっているのでは?
小栗:そうですね。共演者の方や周りのメンバーから刺激をもらいながらやっていくうちに、お芝居に感情が入りやすくなっていたり、以前までは撮り順の関係で気持ちが追いつけなかったところも、気持ちがしっかり通るようになっていたり、そういう面でだんだん成長しているのかなって感じています。
自分の成長を感じられた時は楽しいなって思いますし、作品をやらせていただく中で、映画とか作品を積極的に見るようになりました。
この作品や次の作品も王道な役をやらせていただいているので、逆に(今回の)なるちゃんみたいに変わった役にも挑戦して、新しい自分も見せられたらいいなって思っています。
――倉野尾さんは映画は5本目の出演になります。
倉野尾:最初のころよりは、演じることへの楽しさを今回の映画で感じました。楽しいかもっていうか、これまでは自信がないし、すごい人たちに囲まれてやっている時とかも「大丈夫かな?」とか、自分が足を引っ張らないかとか、お芝居に対して必要以上に緊張を持ってやってたところもあったんです。
でも、今回はAKB48のメンバー同士というのもあって、少し気も楽にいられたのもあるし、思いっきり演じていた感じがするので、キャラクターになろうっていう感じは結構かみ砕いて演じられたと思います。このせりふはどういう感じで言っているんだろうとか、もっと言いやすくしてもいいですかとか監督に聞いてみたりして、役に近づけるために向き合うっていう意味でも、今回は演じることの楽しさを知れたなと思います。
変わっていくAKB48に「前向きに、今のメンバーで頑張っていきたい」
――今年のAKB48は大きな転換期を迎えていて、卒業するメンバーも多く、特にお二人が所属していたチーム8メンバーの卒業が多い印象です。そんな中で小栗さんは5年ぶりにセンターを務め、倉野尾さんはUNLAMEでの活動がスタートしました。今のAKB48についての考えを教えてください。
小栗:やっぱり卒業メンバーが多かったり、チーム制の休止があったりガラッと変わりましたが、ファンの方にとっては急に起こったことで、すごく不安もあるし、「なんでだろう?」っていう複雑な思いもあって、気持ちが追いつけない人もいるかなって思うんです。
私たちももちろん寂しいし、メンバーが少なくなって不安じゃないって言ったらうそになるけど、でも新体制になって、また気持ちを新たに切り替えるチャンスだと思ったら、前向きに、今のメンバーで頑張っていきたいなって。
これからもいろんな景色を見ていきたいなって思っていますし、グループを引っ張る存在として、私もしっかり自分にできることを努めていきたいなと思います。
倉野尾:変わる時って急に変わるし、メンバーも正直どうなっていくんだろう?っていう不安な気持ちも正直あって。私も今まであったものが全く変わるとか、卒業もそうですけど、私たち世代が引っ張っていかなきゃいけないっていう立ち位置なんだなっていうのは、ここ最近すごく感じています。
その不安な状況は、新しいことを始めるときは絶対あるものだなって思うからこそ、逆にメンバーがそんな不安でいちゃダメなのかなってどこかで思ってて。私たちがファンの皆さんを元気にしたいっていう気持ちは変わらないし、これからもアイドルとしての活動としてやっていきたいという気持ちはこれまでと変わっているわけじゃないからこそ、盛り上げていきたいなっていう気持ちでいっぱいです。
――倉野尾さんの中でUNLAMEの活動はどのように思っていますか?
もちろんAKB48のためにやっているので、AKB48が入り口になったらいいなと思うし、そういう活動ができたらいいなと思っています。UNLAMEって個性を大切にするっていう意味でも歌とかダンスとかを伸ばす時間を作ってもらえているので、それをまたAKB48に持ち帰っていい風を吹かせられるようにしたいなっていう思いです。
若い子たちのメッセージ性などを感じ取ってもらえたら
――では、最後に読者へメッセージをお願いします。
小栗:今回の作品は、若い世代の子たちが抱いている気持ちとか、そういった大人への気持ちを思いっきりぶつけているので、そういった若い子たちのメッセージ性なども、この作品を通して感じ取ってもらえたらうれしいです。
青春感もあって、すごく爽やかな作品でもあるので、若いころこんなことあったなとか、青春っていいなとか、見ていて明るい気持ちにもなれる作品だと思うので、いろんな感情になって見てもらえたらうれしいです。
倉野尾:もう言ってくれた通りですけども(笑)、青春も感じられるし、各々のキャラクターが持っている信念や、こうしたいという夢があったり、目的があって、それを果たすためのドライブだなと思うので。
若さがなきゃできないよなっていうことがこの映画ではできているなと思うし、表現されていると思うんですけど、年とか関係なく自分がやりたいことを突き進んでいいんだよっていうメッセージにも捉えられると思うので、どんな世代の方にも見ていただいて、皆さんも好きなことを突き抜けてやってほしいなって思います。
※山崎空の崎は正しくは「立つさき」
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