「第56回ミス日本コンテスト2024」東日本地区大会で代表に選ばれた有馬佳奈さん(C)Deview

東大でドローン研究を行う21歳・有馬佳奈さんがミス日本コンテスト2024ファイナリストに「女子が少ない環境のなかで、誰かの勇気になれたら」

2023.08.30 18:00
提供:Deview

 「日本らしい美しさで社会をより良くする」ことを目指して開催される「第56回ミス日本コンテスト2024」の東日本地区大会が24日、新宿・京王プラザホテルで開催され、2024年1月22日に開催予定の本大会に出場するファイナリスト8人が決定した。東日本代表の一人、鹿児島県出身の21歳・有馬佳奈さんは、東京大学前期教養学部理科一類2年在籍で、10月からは工学部航空宇宙工学科で学ぶ研究者。将来は研究職へと進むつもりだが、「女性が少ない環境のなかでも、コンテストに出ながら研究を進めていけるんだよということを示して、誰かの勇気になれたら」と、後に続く女性研究者にエールを送るべく、ミス日本コンテスト本大会に臨む意志を示した。

 有馬さんは自己PRで「自分のすごいところは、やると決めたら全力でやり切ること」とアピール。そう言い切れるのも…「高校生の時、課題研究が評価され、イギリスのケンブリッジ大学、そしてオックスフォード大学でプレゼンする機会を得られました。そしてこの経験を生かし、女性の社会的地位についてディスカッションする大会に出場した結果、最優秀賞を受賞しました。また、高校生の時、勉強と部活もおろそかにしたくないという考えから頑張り、勉強面では東京大学に合格。部活動では将棋の県大会で優勝し、3度全国大会に出場しました。大学生になってからは、去年飛行ロボットコンテストに出場し、技術賞を受賞。そして現在は9月にアメリカで実施される模擬人工衛星の世界大会に向け、朝から晩まで大学で開発を進めております」と、努力の末に数々の輝かしい実績を残して来たからだ。だからこそ「私は目の前にチャンスがあったら全力で掴むべく頑張ってまいります」という言葉にも説得力を感じられる。

 審査員からの「もしミス日本に選ばれて、国を代表して国内外で活動する機会を得たとしたら、自分自身にどのようなパフォーマンスを期待しますか」という質問に対しては「私は将棋を通して学んだことを活かして、いろんなことを伝えていきたいと思います。将棋には感想戦というものがありまして、将棋を指して終わりではないんです。対戦した方といろんな話をしたり、何を考えて将棋を指したのか、相手の方がどうしたら自分は困ったとか、この手は良かったね、というふうに伝え合う機会があります。この将棋の感想戦で、相手を思い合ったり、お互いに高め合うという気持ちを活かして頑張っていきたいと思います」と、自身の経験を踏まえて、活動の指針を示した。

 ここまでハイスペックで実績を残してきた彼女が、なぜ『ミス日本コンテスト』にチャレンジしたのかについて聞いてみると「ファイナリストになったら、伝統文化やヘアメイクなど、様々な勉強会に無料で参加できるっていうのを知って応募しました」とのこと。過去に東大生でミス日本グランプリを獲得した先輩のエピソードを、友人づてに聞くなどしたことで、「今まで、ドローン飛行機とか人工衛星とか理工学系のものなら、もう片っ端から参加しているんですけど、伝統文化や文系のもの、あとウォーキングやメイクなどそういう女性らしさとかについては学んだことがなかったので、これをきっかけに学べたら嬉しいなと思って参加させていただきました」と、持ち前の探求心が“外”に向かって動き出したのだという。

 今回、東日本大会で様々な出自の出場者と交流をしてみて「久しぶりに女性とたくさん話して、いろんな考え方やこれまでの経験を聞いて、私が今いる世界、ドローン飛行機の研究とかだけに閉じこもって、いかに私がそこだけでしか動いてないかっていうのが分かりました」と、大きな刺激を受けた様子。そして今後控える勉強会に対して「勉強会を通して、どんどん自分の経験値として蓄えて頑張っていきたいと思うので、来年をお楽しみに、という感じです」と期待を込めて語った。

 今回ミスコンテストに初めて出場し、ファイナル進出という評価を受けたことについて率直な感想を聞くと「もう嬉しいの一言ですね! あまり外見には自信はなかったんですが、今まで得てきた賞とか経験とかを全面に押し出して、外見に自信がなくてもここまで来れるんだよ、ということは言えたんじゃないかなって思います。自分では気付かなかった部分も評価していただけることもあるんだと」と感慨深げに語る有馬さん。今後について「私は研究職に進みたいと思っています。東大は当然女子が少ない環境なんですが、そんななかでもミスコンテスト出ながら研究を進めていけるんだよっていうことを示して、誰かの勇気になれたらなと思います。そういうことを発信することで、少しでも女子が増えることに貢献できたらなと思っています」と、ひとつの夢を語った。

 ミス日本コンテストは「日本らしい美しさ」磨き上げ、社会で活躍することを後押しする日本最高峰の美のコンテスト。3つの美(内面・外見・行動)を掲げ、これを備えた女性を数多く輩出している。

 今回行われた東日本地区大会は、来年1月に行われるミス日本コンテスト大会に出場するファイナリストを決定するための大会で、東西2地区に分かれて行われる大会の「東日本」エリアの代表を選出する。

■「第56回ミス日本コンテスト2024」東日本地区代表に選ばれた8名
●椎野カロリーナさん/愛知県出身/26歳/モデル
●安藤きらりさん/東京都出身/22歳/慶應義塾大学商学部商学科4年
●吉田真理恵さん/東京都出身/20歳/早稲田大学スポーツ科学部スポーツ科学科2年
●丸山蘭奈さん/長野県出身/21歳/日本女子大学文学部英文学科3年
●有馬佳奈さん/鹿児島県出身/21歳/東京大学前期教養学部理科一類2年
●早川知里さん/沖縄県出身/26歳/日本医科大学付属病院研修医
●清水悠華さん/長野県出身/20歳/東京大学前期教養学部理科二類2年
●安井南さん/神奈川県出身/19歳/日本大学生物資源科学部応用生物化学科2年・女優

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