高校卒業後、俳優を目指し事務所の門を叩いた21歳・寺地凜登「俳優の先輩方とお会いして、自分の目標が明確になりました」
“オーディションメディアのパイオニア”として今年40周年を迎えたデビューが、過去最多154社の芸能プロダクションの新人募集を一挙に掲載する年間最大規模の特集『夏の特別オーディション2023』を開催中。デビュー読者からオーディションを経て芸能プロダクション「ヴァンセット・プロモーション」に所属を果たした寺地凜登(てらぢ・りんと)は、今まさに俳優としての一歩を踏み出したばかり。事務所との出会いを機に、俳優として人間としての成長を目指して活動を始める。
【ヴァンセット・プロモーション所属/寺地凜登(てらぢ・りんと)インタビュー】
――俳優を志したきっかけを教えてください。
「もともと保育園のテレビで流れていた映画を観るようになったことがきっかけです。小さい頃はフィクションと現実の区別もつかずに、東京には昔ゴジラが来て、日曜の朝には必ず仮面ライダーが敵を倒しているって思っていて(笑)。でも俳優が演じていることに気付いたとき“こんなに綺麗に嘘をつける人が世の中にいるんだ!”って興味を持ち始めて、中学校3年生ぐらいからじわじわと意識するようになりました」
――そのころに憧れた俳優はいますか?
「地元が同じ岐阜県出身の伊藤英明さんです。映画『海猿』を初めて観た同時期に、『悪の経典』という映画に出ているのを知って。片方では命がけで人を救っているのに、もう片方ではバンバンと銃で人を撃ち殺していて…その両方を演じられることにびっくりしましたし、すごいなと思って憧れました」
――そして実際に俳優になるために動き出したのはいつごろから?
「高校3年の進路選択の時ですね。高校卒業と同時に俳優を目指して上京しようと思っていたんですが、ちょうど2021年の卒業のころにコロナが一番敏感な時に入ってしまって、母親からは“1年ぐらい地元で上京資金を貯めてもいいんじゃない?”と止められて。だから高校卒業後はフリーターになってしまったんです」
――そのころ、コロナで芸能の世界もどうなるか分からない状況でした。モチベーションはどのように保っていたんですか?
「久しぶりに会う友達から仕事や大学の勉強の話を聞くと後悔もよぎりましたけど、とにかく走ることが好きなので、家に帰ったらとりあえず走って発散して、映画を観てという繰り返しで、上京のために今は耐える時だと思って1年ぐらい過ごしていました」
――その状態からどのように俳優の道を目指そうと思っていましたか?
「本当に無知で何をどうすればいいかも分からなかったんですが、母親から『デビュー』のことを教えてもらって。事務所のオーディションに応募する前に、俳優としての経験が何もない状態では行けないと思って、いくつかワークショップに挑戦しました。でもただただ経験の差を見せつけられるばかりでしたね」
――なかなか前進できない状況から抜け出せたのは?
「元々特撮番組が好きで、仮面ライダーやウルトラマンを見て育ったので、ヴァンセット・プロモーションの所属の脇崎智史さんが『ウルトラセブンX』で主演をされていて、高野海琉さんが『仮面ライダーセイバー』に出演されていることを知って、どういう事務所なんだろうと思って会社のホームページを調べたんです。“求める人材”として『俳優として以前に、働く一社会人としての礼節を持った人間を求めている』ということが書いてあって。多少礼節には厳しい学校の出身で自信はありましたが、まだまだ未熟なので、そういう人間になりたいという意味も込めて、ダメ元でヴァンセット・プロモーションに応募したところ、合格をいただく事が出来ました」
――合格だと聞いたときはいかがでした?
「本屋さんにいる時に電話でお知らせいただいたんですが、びっくりして電話口ですごく大きい声を出してしまいました。母は喜んでくれましたが“あなたは田舎育ちで社会経験も全くないから、人として足りない部分について教えてもらえることはちゃんと吸収しなさい”と厳しく言ってくれました。その言葉は胸に刻んでいます」
――実際に所属してみて、会社の雰囲気はいかがですか?
「俳優の諸先輩とお会いする機会があったんですが、役者の仕事についてなど様々なことをお聞きすることが出来ました。橋本禎之さんは筋肉がすごく綺麗で。『海猿』を観ていたので、“すげえ、本物だ”って思いました(笑)。実際に現場で活躍されている方に触れると、大きな差を感じる一方で、自分の目標がリアルに明確になってきたような気がします。そして、社長からは生活面について、まずは人としてどう生きるべきなのかということを教えていただきました」
――今度どんな仕事をしてみたいと思っていますか?
「社長から『俳優とは、他人の人生を生きて、その人生がどういうものなのかを伝える唯一の仕事』という言葉をいただいて、自分が映画に出たいと思っていた根本の理由が具現化されました。自分は、与えられた役柄をちゃんと生きて、その人がどういう人かというのを作品の中から伝えて、観た人の心を動かす、そんな俳優になりたいと思っています。今はそうなれるように日々勉強を重ねているところです。あとは先輩の橋本さんから殺陣を少しだけ教えていただいたんですが、ただ戦うだけじゃなくてそれを見せるという演技の魅力に触れて、アクション作品にも興味を持っています。様々なことを吸収して、ゆくゆくは『仮面ライダー』に出演したいです」
――この記事を見て、これから応募したいと思っている人に、メッセージをいただけますか?
「自分のように田舎に住んでいたら、俳優になりたいけど何をしたらいいかわからないという人はたくさんいると思うんです。でもどうせ受からないからといって応募を止めるより、受かるかどうか決めるのは相手側なので、とりあえずチャレンジしてみてはどうかと、自分の経験を踏まえて言いたいです」
◆担当マネージャー・スタッフからの推薦コメント◆
とにかく素朴で一途に俳優の道を進んでいきたい、という真っ直ぐな意気込みを感じました。今後は、作品でその素朴なイメージを醸し出せるような役を演じさせたいと考えております。
【プロフィール】
寺地凜登(てらぢ・りんと)●2001年11月20日生まれ、岐阜県出身。ヴァンセット・プロモーション所属。
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