【2.5の前、何してた?】和合真一「飽きがこない推し活を提供していきます!」 前職を生かした“お客さま目線”での在り方
「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」シリーズのF6十四松役や、舞台「魔法使いの約束」シリーズのフィガロ役などで活躍、そして5月には「魔入りました!入間くん」THE STAGEでのオペラ役も控えている和合真一。
誰にも真似できない個性で、“和合の輪”を着実に広げている彼は、4月23日(日)には実に5年ぶりとなるカレンダーを発売する。
2.5ジゲン!!では今回、単独インタビューを実施。ファン待望のカレンダーにまつわる話から、芸能界に入る前の約7年の社会人経験、今後のビジョンなどを聞いた。
ぜひ心のなかで「令和の和に合格の合、真実はいつも一つ。だけど生まれは昭和だよ\みえなーい!/」と自己紹介する和合の姿を思い浮かべてから読んでもらえたらと思う。
――和合さんといえば抜群のセルフプロデュース力をお持ちです。
抜群ですか? 界隈にもそんなに浸透しているんですね、ありがとうございます。
――4月23日(日)には自撮りカレンダー発売も控えていますが、セルフプロデュース力の原点はやはり約7年の社会人経験が大きいのでしょうか。
それはもう大きいです。むしろ、ほぼそのおかげというか、社会人経験を経たから今の和合真一があると思っています。そうじゃなかったら、結構ただのポンコツで終わってた…っておい! ってね。
――きれいな流れ、ありがとうございます!
ここまでが1セットなんでやっておかないと、と思いまして(笑)。
――和合さん節も聞けたところで、もう少し社会人時代についてお伺いしたいと思います。デザイナー職で就職するという選択はいつ頃から決めていたのでしょうか。
もともと芸能関係の仕事をしてみたいという気持ちはあったんですよ。母親もかつて芸能系の仕事をしていたので、母親がやっぱりやらせたがっていましたし。でも、中高生になると反抗期がやってくるので、親の言う通りにはしたくない。
この頃から美術の時間がすごく好きで、高校に関してはデザインとかIT系をちゃんと勉強したいと思って、そっちの道に進みました。そのまま卒業した18歳のタイミングで、すぐに就職したという感じですね。
――会社の中でもいろいろな業務を担当されたそうですね。
最初はデザイナーをやりつつ、業種で言うと、営業とかプランナーとかコンサルタントみたいなこともやりましたね。
「何か作り上げたい」はデザイナーで、プランナーに関しては「いろんな企画とかおもしろいことをしたい」。営業に関しては「それを売り込む、伝える作業」じゃないですか。
こういう物事をおもしろくする過程を若かりし頃にすべて経験させてもらえたので、それがまさに、今のエンターテイメントの世界につながっているのかなって思いますね。
――その中でもとくに適性を感じた職種はありましたか。
全部です(即答)。本当に、やればできる子だなと思いました。
でも、意外と自分で何かをやりたいっていうよりも、任せていただいたときに、最大限何かを返したいっていう気持ちの方が大きいんですよね。社長も当時若い方で、若手にいろいろ任せたいとスキルを授けてくださったのは本当にありがたいなと思っています。
やっぱりいろんな世界を知らないと、自分の作り上げたいものって見えてこないと思うんですよ。デザイナーだけやっていたら、最終的にデザインの面でしか物事を見れなくなって、どんどん視野が狭くなっていたかもしれない。
ただ、僕はいろんな世界を知って、お客さまの意見を直接汲(く)み取る側の仕事をしたからこそ、お客さまがどういうものを求めているのかとか、デザイナーとして言われたものを作り上げるけど、きっとそれだけじゃダメなんだろうなっていうのが見えてきましたね。
お客さまのことまで考える“お客さま目線での物作り”っていうのができるようになったので、営業やコンサルも経験してすごく良かったと思います。
――お客さま目線のもの作りは、まさに今のお仕事にそのままつながる部分ですね。
そう、本当に綺麗につながっているんですよね。僕自身、“和合真一”という枠組みでおもしろおかしくやっていますけど、もともとコンプレックスの塊ですし、自分にできないこともいろいろとわかっているんですよ。
例えば、“和合真一”を1つのコンテンツ・商材として、誰かに売り込んでもらうとするじゃないですか。
自分が営業だったら、自分のストロングポイントはなにかと考える。あとは、お客さま目線で「お客さまが何を欲しがっていて、かつ競合と差別化をするためには何をすればいいのか」を考える。だったら、自分のコンプレックスを生かしてみよう、と。
例えば自分で“角度芸”って言っている自撮りも、「もうこの角度しか盛れないんです」とか「補正マックスにしないとダメなんです」とか言ってやっているんですが、“角度芸”として1度キャラ付けをして市場に出す。その上で、皆さん自分の推しはよく見えるものだと思うので、最終的にはそこに持っていきたいんです。
SNSはその書類選考だと思っています。Twitterの中でどんなに盛っていても、真実の姿でなくてもいい。でも、まず、なによりもお客さまの目に触れることが大事なんです。“角度芸”でもなんでもいいから、まずは興味を持ってもらって、さらに奥深く知ってもらうために、舞台を観にきてもらったりイベントがあったりするわけじゃないですか。
だから、「なんでそんなに盛ってるの」とか、外野からの意見はいろいろあるかもしれませんが、自分の中では「人目について、人との差別化としてやっている」。理にかなっていることなんですよね。
こうやって俳優活動もビジネスライクにとらえることができるのは、前職の経験のおかげだと思います。
20代後半からこの世界に入ってきたので、ほかの俳優が若い頃から場数を踏んできた中で、僕はもう中途採用みたいなもんですよね。その時点で自分に何ができるかっていうのは、結局、社会人時代に培(つちか)った客観性だったり、お客さま目線で物事を見れることだったりっていうところなんです。
基本的にそういう考えのもと、今の和合真一ができあがってきたんだなと、話していて改めて思いました。
――20代後半からの挑戦。悩む時期もありましたか。
正直悩んだことはなくて、別にのし上がろうとも考えていなかったんですよ。すごく冷めた言い方をすると、20代後半で入ってきてめちゃくちゃ売れるなんて、そんなシンデレラストーリーないなと思っていたので。かつ、僕、本当は裏方をやりたかったんです。転職を考えたときに、マネージャーとかスタッフとかをやりたいなと思っていたんです。
当時、自分の世界がその会社のワンフロアだけだったんですよ。それで、外の世界を知りたいなと思って飲み歩いてる中で、背中を押してくれる方と出会って、1週間ぐらい色々オーディションとかに応募したんです。
それで芽が出なかったら、きっぱり諦める予定だったんですが、まあその1週間でやっぱり何かしら和合真一の芽が出てしまったんですね。そこからはまさに「合縁奇縁」があって、役者になるのも、今思えば運命だったんだろうなと思います。
――その1週間で人生が大きく動いたんですね。
最初は自分の中に諦めもあったし、高望みもしていなくて。自分の中に最低限あったのは「現状維持すること」でした。
それはファンの方に対してもそうですね。1度ファンになってくれた方には、ずっと応援していただきたい。だから、そのためには何ができるかを考えています。
SNSでは、情報発信を主とした外向けのブランディング用アカウントと、それとは別にファンとの交流用アカウントがあるんですが、それも1度ファンになってくれた人を逃さないという視点から生まれていて。
正直な話、僕は仕事的にこれまですごく大きな波があったわけじゃないんですよ。少しいい波が来たときに興味を持ってくれた人を逃さないようにして、それをずっと続けているだけなんです。多少の波はあれども大きくブレずに安定してやってこれているのも、自分の中でブレない方向性があって、かつファンの方に対してもブレない思いがあるからだと思っています。
皆さまの期待に添えるよう頑張ることで、今の形が維持できてるのかなって。
――和合さんによる若手俳優向けのSNSセミナーを開催してほしいと思うくらい聞き入ってしまいました。
ですよね、僕も事務所で言っています。SNSセミナーやりましょうかとか、分からないことあったら直接聞いてね、とか。
僕、養成所の卒業イベントで、自己PRで自作の物語を演じて、ポートレート置き場に自作の雑誌「月刊 和合」を置いたんですよ。自分にしか出せない色だし、人とは違うことをやりたかったし。
ちょっとやりすぎて、ざわつかせてしまったんですけど(笑)。
当時のイベントでの発表内容もそうですが、昔から“人と違うことをしたい”っていう気持ちが僕には常にあるんだと思います。
――そういったご自身の個性ある色と、役としての表現、そのあたりのバランスはどう捉えてらっしゃいますか?
僕の場合は表現じゃないんです。にじみ出ちゃうんですよ(笑)。本当に真面目にキャラクターに向き合って分析していますし、原作があれば読み込んでしっかりとやっているんですけど、やっぱり和合真一がにじみ出てきちゃう。演出家の方にとっても僕の捉え方はいろいろでしょうけど、1番の褒め言葉は「もう和合くんにしかこの役はできない。他の人が演じるのを想像できないくらい突き抜けてたよね」ですね。
――今後、どんな“和合真一”を見せていきたいですか。ビジョンをお聞かせください。
「やっぱり和合真一も人間だったな」っていうところです。今、若干ゆるキャラ的な存在に寄っていて、ゆるキャラとして愛でられているような感覚があるんですよ。実際、ちょっと変わった人の役が多いんですが、いずれ感情を爆発させる普通の人間的な部分を見せていきたい。人間じゃないものが人間を演じる楽しさというか(笑)。
僕、プライベートでも感情が出る方じゃないんですね。だから、感情が出る役は演じていて楽しいし、ファンの方にも「わごちゃんにもちゃんと感情あるんだね」ってところをしっかりと知ってほしいですね。
――4月発売の自撮りカレンダーについてお伺いします。これもまさに和合さんならではの企画ですね。
きっかけは昔エイプリルフールで「オール自撮り写真集出します」って呟いたことなんですが、それをこうして形にできるのは僕くらいじゃないかなと。カメラの番組や写真展もやっている僕が、三脚置いてライティングして遠隔操作でカッコつけながら自らモデルもする。カメラもモデルもできて、自分の1番いい撮られ方も知っていますからね。
常に「わごちゃんさすがだね」って言ってもらえるようなものを作りたいっていうのが念頭にあって、今回それが実現した形ですね。
――撮影はいかがでしたか。
自分でセッティングするので2倍時間がかかる(笑)。普通のカメラマンさんでも持ってないようなアイテムを駆使して、すごくシュールな光景になりました。
今回、他撮り風自撮りの「クール」バージョンと、撮影中の風景を第三者目線から撮った「シュール」バージョンが収録されているので、ぜひとも両方飾って和合くんのかっこいい面とおもしろい面を味わっていただければと思います。
――最後にファンへのメッセージをお願いします。
よく言っていますが、僕のやりがいっていうのは、本当にみんなにおもしろいと思ってもらうこととか、楽しんでもらうことなんですよね。それは舞台しかり、イベントしかり、なんなら僕自身の生きざましかり。
“みんなの笑顔が最大のご褒美”っていうコンセプトでやらせていただいてるので、今回の自撮りカレンダーもそうですが、これからも思いつく限りいろんな企画をやって、飽きがこない推し活を提供していきますので、皆さん末長く和合真一をよろしくお願いします。
***
とうとうと語る様子はまさにプレゼンで、彼のビジネスに向けられる鋭い感性には学ぶものが多くあった。ビジョンに基づき提供される“和合真一”のエンターテイメントに今後もぜひ注目したい。
取材・文:双海しお/撮影:トモノユウ
各種概要
■イベント
和合真一『他撮り風自撮りカレンダー 2023-2024』発売記念イベント
トークショー(約1時間予定)&特典会
4月23日(日)
1回目 開場:10:45/開演:11:30
2回目 開場:14:30/開演:15:00
3回目 開場:18:00/開演:18:30
東京・ブルースクエア四谷
特設サイト:https://wintarts.jp/profile/wago/calendar2023.html
■出演
舞台『遙かなる時空の中で3 Ultimate』
4月23日(日)~30日(日)
東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
藤原泰衡 役
「魔入りました!入間くん」THE STAGE
5月19日(金)~28日(日)
東京・東京ドームシティ シアターG ロッソ
オペラ 役
■公式Twitter
@wagoshin1
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