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「アイドルの恋愛に賛成? 反対?」2000人アンケートで分かった変化、反対は1割

2023.03.26 12:07
提供:ENTAME next

女性アイドルの恋愛についてあなたはどう思っていますか? かつて「恋愛禁止」が“ルール”のように言われた時代もあった。だが、平成から令和に時代が変わり、「自分らしさ」や「多様性」がより重視されるようになり、アイドルの恋愛に対するファンや世間の考え方も変わりつつあるのではないだろうか。

実際、2019年に新潟を拠点に活動するアイドルグループNegiccoのNao☆さんが結婚を発表した際、世間はもちろんファンからも否定的な意見はほとんど聞かれなかった。その後、でんぱ組.incの古川未鈴さんや、ももいろクローバーZの高城れにさんも結婚を発表。アイドル活動を続けながら結婚生活を送るアイドルをファンも応援するという光景もそれほど珍しいものではなくなってきた。

今、世間はアイドルの恋愛についてどう思っているのだろうか。今回、ENTAME nextは「Yahoo!クラウドソーシング」を通じて全国の10代から60代に「アイドルの恋愛」に関するアンケーとを行い、2000人から有効回答を得た。回答者の年齢や「ファンか、ファンでないか」「アイドルの恋愛への意見は以前と変わったか?」なども同時に聞き、多角的に分析した。

     *     *     *

まず、アイドルの恋愛に賛成か反対かを聞いたところ、「賛成」が60.9%、「どちらでもない」が28.7%、「反対」は10.5%だった。男性は60%が賛成で、11.7%が反対。女性は64.1%が賛成で、7.7%が反対。女性の方が賛成の割合はやや多く、どちらでもないは男女ともに同じでほぼ28%だった。

賛成の理由を聞いたところ、「恋愛は個人の自由だと思う」がもっとも多く、賛成意見の60%締め、「アイドル活動とプライベートは別、表に見えなければいいと思う」(27%)、「恋愛しているかどうかに興味ない」(13%)が続いた。

また、その他にも「人を好きになるのは自然なこと。倫理的に問題がなければ良いと思う」「年頃に恋愛感情を無理に押さえつけるのは不自然」「恋愛を通し人は成長するもの」など恋愛のプラス面を評価する声も見られた。

反対の理由は「夢を見せる仕事だと思うから」が反対意見の66%を締め、それに、「疑似恋愛の側面もあり裏切りと思うから」(19%)、「グループに迷惑をかけるから」(9%)「恋愛禁止はルールだと思うから」(7%)が続いた。

その他にも「特定の恋人がいないことも含めてキャラクターだから」「恋愛スキャンダルで処分の前例があるわけだから、例外は許されないのがファン心理」という意見もあった。

回答者を「アイドルファン」「かつてアイドルファンだった」「アイドルファンでない」にわけたところ、「アイドルファンでない」は恋愛に反対な人が7.1%だったのに対し、「アイドルファン」は19.1%の人が反対と倍近くの差が出た。(かつてアイドルファンは11.7%が反対)

アンケートでは、ここ数年でアイドルの恋愛に対して意見が変わった人の存在も浮き彫りにされた。

「アイドルの恋愛に対する意見が以前と変わったか?」を聞いたところ、全体の13%が「前は反対だったが今は賛成」に変わり、1.2%が「前は賛成だったが今は反対」に変わっていた。

反対から賛成に変わった理由を聞くと、「加齢とともに変わった」「子供ができて、縛りすぎるのは可哀想という考えに変わった」「自分が年齢を重ねるにつれ、体験に伴うその年代にしかない価値観がある、と気づいた」と自身の年齢や人生の変化とともに意見が変わった人がいた。実際、反対は20代16.7%、30代12.1%、40代10.3%、50代9.2%、60代以上6.2%と年齢とともに減る傾向にあった。

また、同じく散見されたのが、「アイドルをしながら結婚した人がいたから」「今の時代は恋愛も含めて個性が重要だと思うから」と時代の変化が影響を与えた人だ。     *     *     *

今回のアンケート結果について、アイドル文化に造詣の深いプロインタビュアーの吉田豪氏に話を聞いた。

「やはり強硬な恋愛反対派はネット上の声が大きいだけってことで、人数的にはそんなに多くないんですよね。つまり声が大きい人が目立っているということだと思います。Twitterなどで目立つ恋愛反対の意見は、ガチ恋(アイドルを真剣な恋愛対象と捉えるファン)勢が『許せない!』とヒートアップしていることも多いですから」

恋愛に対する意見の変化についてはこう指摘する。

「よくあるのは、本気で『恋愛なんてしないでくれ!』と願っていたのに、 メンバーが年齢を重ねると『早くいい結婚をしてくれ』と変節する現象。ガチ恋的な感覚から、親みたいな感覚に移行するんだと思います。あるいは最初から親のような感覚で恋愛禁止を言い渡していたのかもしれません。自分の娘に対して『頼むから変な男とだけは付き合わないでくれ』と注意するように」

「アイドル側にとっても、大きな変化がここ数年でありましたよね。結婚するにあたって『アイドルは辞めなくちゃいけないものだ』と思い込んでいたけど、『続けることも可能』と考えるようになったわけですから」

最後に、アイドルの恋愛について吉田氏の考えを聞いた。

「そもそも恋愛禁止にすること自体に無理があるんです。それって人権上の大きな問題ですから。当たり前の話として、事務所サイドも契約書に『恋愛禁止』などという文言を書けるはずがない。だけどアイドル関係の取材をしていると、恋愛禁止を愚直に守ったはいいけど、現役を卒業してからホストみたいな世界にいきなりハマって痛い目にあったって話も聞くんですね。恋愛とか出会いに免疫ができていないものだから、いきなり派手に失敗しちゃうんです。

何を言いたいかというと、『恋愛禁止を守れ!』みたいなことを強引に押しつけると、人生経験があまり積まれないまま社会に放り出されて、人生をよくない方向に捻じ曲げる恐れがあるということ。そこは注意したほうがいいと思います」

「日本のアイドルは実は多様性があるんです。K-POP的なアプローチをするグループもあれば、スキル重視のグループもある。一般の方はアイドルと言われてもAKB48や坂道グループやももクロくらいしか知らないかもですが、それは本当に一部に過ぎなくて。その多様性という枠の中に『恋愛禁止』というグループもあれば、『結婚・ 出産もOK』というグループもあるんです。今は女性アイドルグループでも女子ファンがメインとなっているところもあって、そういうところなら恋愛発覚で人気が急に下がるということはないでしょうし。

アイドルになった以上、徹底的に恋愛禁止を守り抜くようなストイックなメンバーが現れてもボクはいいとは思う。でも、それは自発的にその道を選んだ場合のことであって、全員にそれを強要するのは間違えていると思います」

多様性こそが、日本のアイドルの面白さ──。それは海外のファンからも指摘される重要 なポイントだ。恋愛を是とするのも、非とするのもアイドルたちが自発的に選び、ファンはそれを応援する。それが令和のアイドルのあり方なのかもしれない。

(取材/小野田衛)

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