

<大奥>仲里依紗“綱吉”と山本耕史“右衛門佐”の心が通じ合う姿が感動を呼んだ

ドラマ10「大奥」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)の第7回が2月21日に放送され、「5代 徳川綱吉×右衛門佐編」が展開。綱吉(仲里依紗)と右衛門佐(山本耕史)が描かれ、2人の心が通じ合った姿が熱い感動を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)
「大奥」とは
よしながふみの同名コミックを森下佳子の脚本でドラマ化した作品。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。
江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」と呼ばれる奇妙な病が日本中に広がっていった。この病は“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病であった。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の1/4にまで激減し、日本の社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになる。江戸城でも3代将軍・家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていくのであった。
綱吉が懐妊しないことを父・桂昌院は責め立てる
綱吉は生類憐れみの令を取り下げたいと父・桂昌院に申し出ると、子が授からなければどうするのかと詰問される。綱吉は意を決してすでに月の物がなく、子を授かるのはできかねると桂昌院に告げるが、桂昌院はそれならなおのこと神仏にすがらなければならないと食い下がる。そして、「将軍の何よりもの務めは子を生むことや、家光公も有功様もそのお務めのために涙を飲んで耐え忍びはったんや! わしはなんのためにお前をもうけたんじゃ!」と責め立てるのだった。綱吉は目に涙を浮かべながら言葉が出なかった。
白髪が増えても虚しいまま大奥渡りに出る綱吉。桂昌院もさらに老いが進むが、飽きもせず「子はまだできひんのか?」と尋ねてくる。
「犬公方!死ね!」と男が罵り、刃物を振りかざす
右衛門佐と茶を飲みながら話をする綱吉。欲得抜きで自分を慈しんでくれたのは父上だけだという綱吉に、右衛門佐は「桂昌院様こそ最も欲得ずくで上様に関わっておられる人だと私は思います。この期に及んでもそれを慈しみとすり替え、すがっておられる上様が哀れでなりません」と苦言を呈するが綱吉は怒らずに苦笑する。
夜、綱吉が男と寝所にいると、男はやおら刃物を出して綱吉に襲いかかる。秋本(中川大輔)が男を斬りつけて事なきを得るが、男は「もはや世継ぎも産めぬくせに相変わらずの色狂い、恥ずかしくないのか!? 犬公方!」と口汚くののしるのだった。
一段落して綱吉は右衛門佐に「あの刺客が言っていたことはみな正しい。私は結局、将軍として善政を行うことも、世継ぎを得ることも、人に望まれたことは何一つできなかった。私は何のために生まれてきたのか」と言う。
そして、綱吉は右衛門佐に下がるように命じるが、右衛門佐は「下がりませぬ。なぜならあなたさまはお一人になられたら命を絶つおつもりだからです」と言う。「何を馬鹿な」という綱吉に右衛門佐は「生きなさい」というと、綱吉は目に涙を貯めて「嫌じゃ、もう疲れた」と力なく笑う。
「生きるということは、女と男ということは、ただ子孫を残し、家の血を繋いでいくだけではありますまい!」と右衛門佐は力を込めて説く。涙を流して「嫌じゃ!」と声を荒げる綱吉に、右衛門佐は強引に唇を重ねる。驚いた綱吉が抵抗しても右衛門佐は「いやや、私の夢やったんや! もう死ぬというなら今叶えさせてもらう」と涙を流しながら綱吉に告げる。綱吉は嗚咽しながら自ら右衛門佐に唇を寄せていく。その夜、綱吉と右衛門佐は初めて体を重ねたのだった。
翌朝、寝所で右衛門佐は綱吉の肩を抱いて、笑いながら語り合う。「子を成すためではなく女性とこうしているのは生まれてより初めてにございます。ここには何もない、ただの男と女としてここにおるだけです。こうなったのが今のあなたで本当によかった」と慈しむように綱吉の頭や顔を撫でて語りかける右衛門佐。綱吉と右衛門佐は涙を流しながら固く抱き合った。
それこそ欲得もなにもなく純粋に愛し合い心が通じ合った綱吉と右衛門佐。彼らが喜びを噛みしめて寄り添う姿に、見ている方も胸に熱い思いがこみ上げてきた。
◆構成・文=牧島史佳
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