「ウォーキング・デッド」シーズン11のPart2キービジュアル

「ウォーキング・デッド」ついに完結へ“ネタバレあり”でファイナル・シーズンおさらい

2022.10.05 11:10
「ウォーキング・デッド」シーズン11のPart2キービジュアル

2010年に登場して以来、“ウォーカー”と呼ばれるゾンビが街をはびこる黙示録的世界を描いてきた、サバイバル・ヒューマンドラマ「ウォーキング・デッド」のファイナル・シーズン(シーズン11)最終章が10月3日に配信スタート。12年にわたる壮大な物語が完結を迎える前に、「ウォーキング・デッド」シリーズ11のPart1、Part2を経て、ファイナル・シーズン最終章へ続く道をおさらいする。(以下、過去作のネタバレを含みます)

ゾンビで溢れる世界を生き抜くサバイバル・ヒューマンドラマ

ベストセラーの同名アメコミを下敷きに、オリジナルキャラクターやオリジナルの展開を見せながら進んできた本作は、10月3日に配信されたファイナル・シーズン最終章の第17話(以後、毎週月曜昼2時配信)も含め、シリーズ全話がディズニープラスの「スター」で配信中だ。シリーズ序盤はアトランタ出身の警察官・リック(アンドリュー・リンカーン)とその家族、そして道中で知り合った生存者たちが、ゾンビで溢れ、ライフラインを失った世界でいかにして生き延びていくかが大きな焦点だった。死んでもなお歩き回り、人間を襲ってはゾンビにしてしまうウォーカーを前に、どうすれば撃退することができるのかを必死に考えていた頃が懐かしい。

なぜならば、その後は生き残るために他者を襲い、食料や薬を奪う生存者グループも現れ、リックたちはゾンビだけでなく、数々のグループとの戦いに身を投じていくことになるからだ。敵は、“総督”と呼ばれる男が率いる集団や、“救世主”と名乗る残忍なグループ、ゾンビを操る“囁く者”たちなど、数えきれない。それと同時に愛する家族や大切な仲間がゾンビに転化する場面にも数えきれないほど遭遇し、唇を震わせながら絶命させてきた。

リックをはじめとする生存者たちは安全に暮らせる街「アレクサンドリア」を作って生きながらえてきたが、シーズン9の途中、ゾンビの大群を街から遠ざける作業を行なっていた際にリックが何者かに連れ去られてしまった。そこからはボウガン使いのダリル(ノーマン・リーダス)、たくましく変貌したキャロル(メリッサ・マクブライド)、シーズン2から登場した牧場の娘マギー(ローレン・コーハン)ら古株が中心となって、どうにか生き延びてきた。

食糧難や収穫者との戦いなど、シーズン11も波乱の幕開け

ファイナル・シーズンとなるシーズン11での生存者らは深刻な食糧不足に悩まされ、マギーを中心としたメンバーが食料確保のためにワシントンへ向かう。しかし、ここで問題が起こる。シーズン7で夫のグレンを救世主の元リーダー・ニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)に撲殺されて以来、ヒルトップに身を寄せていたマギーがアレクサンドリアに戻ってきていた。

だが、そこにはキャロルに命を救われて以来、協力的なニーガンが滞在しており、その2人が共にワシントンに向かうことになるのだ。当初はいつマギーがニーガンに襲い掛かるか分からない状態だったが、ウォーカーの出現以来、正常な精神状態ではいられない状況に陥っていることを理解し合っている2人は、不思議な関係性を築いていく。道中、収穫者なるグループに襲われて2人きりになった際には背中を預け、助け合ってミッションを成功させる。

時を同じくして、ダリルは収穫者の1人がかつて共に暮らした女性(リア)であることを知り、ぼうぜんとした瞬間に奴らに捕らえられてしまった。これまでにもさまざまな経験をしてきたダリルはマギーらの情報漏洩を避けつつ、奴らの一員になったふりをしながら、行く先々で仲間を救っていく。そして、最終的にはマギーとニーガンが彼らの領地に侵入してダリルを助け、食料を調達するも、生き延びたリアを取り逃す。

一方、シーズン10で無線で話した女性を求めてアレクサンドリアを旅立った科学者のユージーン(ジョシュ・マクダーミット)と、エゼキエル(カリー・ペイトン)、ユミコ(エレノア・マツウラ)、プリンセス(パオラ・ラサロ)の4人は、5万人もの人間が暮らすコモンウェルスという巨大な街に迎えられていた。そこには法律やお金などの文明が存在し、ウォーカーの出現以前と同じような生活が営まれていたが、同時にヒエラルキーも存在し、パメラ・ミルトン知事(ライラ・ロビンス)をはじめとする運営陣は裏の顔があった。権力を振りかざす、知事や運営責任者のホーンズビー(ジョシュ・ハミルトン)はアレクサンドリアやヒルトップにも目を付け、併合を持ちかける。

数々の支配者と渡り合ってきたマギーはその提案を退けるも、ダリルやリックの一人娘のジュディス、キャロルや元記者で聾唖(ろうあ)者のコニー(ローレン・リドロフ)らはコモンウェルスへと移住していく。しかし、コニーらは徐々に運営陣のおかしな動きに気付き、そこからは一気に物事が進展する。コモンウェルスの支配欲は命令に従わないマギー率いるヒルトップに向かい、ホーンズビーに雇われたリアがマギーを襲撃するもダリルや神父のゲイブリエル、片腕のアーロンがギリギリのところで彼女を救出。腹を立てたホーンズビーはアレクアンドリアを襲って占領し、時を同じくして、コモンウェルスでは街から消えた人々の事実が暴かれ、住人が騒ぎ出す。

マギーやダリル、ニーガンらと、コモンウェルスやアレクサンドリアに残された生存者たちの運命はどうなるか、コモンウェルスの街が隠す真実、そして生存者たちが向かう未来がどうなるのか、ファイナル・シーズン最終章でじっくりと描かれていきそうだ。

◆文=及川静

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