

【六本木クラス】「ディフェンス!」が盛り上がるなか、原作から変えられた要素とは?
葵が大活躍するなかで、すっかり影を潜めているキャラもいたようだ。
ドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)の第4話が7月28日に放送され、主人公の宮部新(竹内涼真)にキスしようとした楠木優香(新木優子)を、麻宮葵(平手友梨奈)が実力で阻止するラストシーンに視聴者が沸いていたようだ。
十年来の友人である優香と新。新にとって優香は初恋の人だが、現在は自身が経営する居酒屋「二代目みやべ」に全力を注いでおり、色恋は後回しのようだ。一方で学生インフルエンサーの葵は世の中に嫌気がさしていたが、熱さでは人一倍の新と出会い、好きという感情が芽生えることに。今では新を支えたいという一心から「二代目みやべ」のマネージャーに就任し、一緒に働く間柄となっていた。
「新のことを考えながら一人飲みしていた優香はすっかり酔っぱらってしまい、千鳥足で歩いていたところを居酒屋みやべの一行と遭遇。想い人の新が目の前に現れたことで、キスしようとしました。しかし葵としては二人のキスを見過ごすことなどできず、優香の顔をグワシとつかんで、引き離すことに。嬉しそうに『ディフェンス♪』と笑う表情には、女の怖さが浮き出ていましたね」(テレビ誌ライター)
この場面は、原作にあたる韓流ドラマ「梨泰院クラス」第5話のラストシーンをほぼ再現する形となっていた。ひとつ異なるのは、梨泰院クラスでは葵に相当するチョ・イソ(キム・ダミ)が心の中で「ディフェンス」とつぶやくのに対し、葵ははっきりと口に出していたことだ。
この「六本木クラス」はかなり忠実に「梨泰院クラス」を再現しており、第3話までは完コピとさえ言えるほどにちょっとしたセリフや細かい仕草までもが似ていたもの。ところが第4話からは原作と違う演出も目立つようになっており、それがラストシーンの「ディフェンス♪」に象徴されていたのである。
そして今回、その「ディフェンス♪」以上に、原作との違いが浮き彫りになる展開があった。それは葵の友人で、新の店で一緒にアルバイトすることになった長屋龍二(鈴鹿央士)の扱いだという。

龍二のバックグラウンドは作中でほとんど語られていないが、実は長屋ホールディングス会長の長屋茂が愛人に産ませた“庶子”だ。同社のボンクラ二代目である龍河(早乙女太一)にとっては母親違いの弟にあたり、ドラマの公式サイトではしっかり「兄弟」と説明されているのである。
「『梨泰院クラス』では幼いころに弟が兄から殴られていたり、安宿に暮らしている弟を父親が密かに心配している様子も描かれています。ところが『六本木クラス』にはそういった描写がほとんどなく、龍二は今のところ、葵の友達という存在でしかありません」(前出・テレビ誌ライター)
なぜ龍二の生い立ちを隠すのか。それとも原作とは順番が違うだけで、これから龍二の正体が語られていくのか。もしかしたら龍二にはこの後、ジャパンオリジナル版だからこその役割が与えられるのかもしれない。
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