若月佑美、“2つの性を持つ”リチャード役への思い 日常生活への影響も告白<薔薇王の葬列>
2022.06.10 21:00
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女優の若月佑美が、20日に開催された舞台「薔薇王の葬列」(6月10日開幕)公開ゲネプロ及び取材会に出席。舞台開幕の心境や役柄への思いを語った。
若月佑美&有馬爽人W主演舞台「薔薇王の葬列」
本作は、2013年から「月刊プリンセス」(秋田書店)にて連載され、今年1月に堂々の本編完結を迎えた菅野文によるダークファンタジー「薔薇王の葬列」の舞台化。シェイクスピアが描いた「狡猾で残忍なピカレスク」というイメージで知られるリチャード三世を、男女2つの性を持って生まれたことを秘密に抱える存在として描く。この日は、共演する有馬爽人、和田琢磨、谷口賢志、松崎史也(脚本・演出)も出席していた。
若月佑美、舞台開幕の心境
若月は、作品への思いと意気込みを聞かれると「カンパニー一同、すごく熱を込めて一生懸命作り上げてきたので、お客様に見ていただけることがすごく嬉しいです。また今は劇場の幕が上がることが簡単ではないという時期に、しっかり初日を迎えられるということがとても嬉しいです。最後の千秋楽まで誰1人欠けることなく一生懸命突っ走れるといいなと思っています」と笑顔。有馬とのWキャストで主人公・リチャードを演じることに関しては「苦労という点では、『自分たちが思っていただけだったな』ということを稽古序盤に感じられて。実際、最初にアクションの指導をしていただいたときに、やっぱり女性らしい仕草、男性らしい仕草が自然と出てしまう所に関して、ちょっと意識していこうという話はあって」とコメント。
「それが芝居にも出てきてしまうのかなと思っていたんですけれども、ご一緒させていただいているキャストの皆様が、私たちを男女という区別では全く見ておらず、リチャードという役として、その本人として見ているというお言葉をいただけて、そこからはとても心が開けて。自分自身が女であること、男であることというのを頭で考えるのではなく、ただただリチャードとして生きることをしていれば、周りがそう見てくれるんだなと思って、苦労が一気になくなったという思い出はございます」とも語った。
若月佑美、初の殺陣シーンを語る
また、殺陣に関して若月は「2人とも殺陣自体が、剣を使ってのアクションが初めてということで。まず事前に基礎の基礎から、剣を抜くところからですね。その形からやるっていう段階だったんですけど、そこからたくさんのご指導をいただいて、今なんとか形になっている状況で」と返答。物語の舞台が薔薇戦争であるとしたうえで「そこにしっかり説得力を出せるようにしていかないといけないなということで、私たちはちょっと早めに稽古を開始させていただいて、殺陣の練習をさせていただいた」と振り返った。
若月佑美、男性だったらしてみたいこととは?
その後、物語で両性具有が描かれることに絡めて、男性だったらしてみたいことを質問された若月は「リチャードとして生きている中で、足を結構大きく開いたりとか。ガサツな感じじゃないですけど、リチャードは美しいんですけど、その中でも猛々しさというものを普段の自分よりも解放して作っているところがありまして」と役について言及。続けて「それが日常生活にちょいちょい出始めてまして(笑)。楽屋での足の開き方がちょっとすごいことになっているんですけど、『楽でいいなあ』って思っているので、男性に生まれたらそういう所も楽しめたらいいなと思いました」と笑顔で明かしていた。(modelpress編集部)
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