なにわ男子の長尾謙杜、松本潤から「犬派？ 猫派？」＜となりのチカラ＞インタビュー

ーー同じマンションの住人たちの問題に"中腰"で首を突っ込む男・中越チカラ(松本潤)が主人公の「となりのチカラ」(毎週木曜夜9:00-9:54テレビ朝日系※3月24日放送は拡大スペシャル)。長尾謙杜(なにわ男子)は、中越家の真上の部屋に住み、認知症の祖母の世話をするヤングケアラーの高校生・託也を演じている。

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大先輩の松本潤くんの主演ドラマに出させていただけることがまずはうれしかったです。潤くんって普段はすごくテキパキと仕事をされているイメージがありますが、劇中のチカラさんは優柔不断で迷いに迷う。そのギャップが現場で見てて面白いですし、何よりも潤くんのお芝居を間近で見られることが勉強になります。

実際にいろいろ教えていただくこともあって、僕のせりふが関西弁っぽくなっていたら直してくださったり、「ここにこう立つといいよ」というカメラ位置のアドバイスも。自分のことはもちろん、周りもすごく見えていらっしゃる方だと感じます。照明さん、美術さん…など、スタッフさんももちろん自分たちのお仕事をしっかりやられているんですが、潤くんは全体を見て何か違和感があったらすぐ気付くし、毎日の膨大な自分のせりふも完璧に頭に入っている。尊敬するところだらけです

ーー松本潤とは、合間に雑談をして過ごすこともあるそう。

何げない会話が多いですけどね。ライブの演出のことから『○○さん(ジャニーズ事務所のスタッフ)知ってる？』という内輪の話、『犬派？ 猫派？』まで(笑)。僕はそれだけで緊張が和らぐし、潤くんが気を使ってくださってるのかなと思うとありがたいです。

シーンの合間は芝居の話もしますよ。第2話は託也とおばあちゃんのメイン回だったんですけど、託也がチカラさんの前で複雑な思いや苦悩を吐露するシーンは何度も撮ったんです。

そのとき、「(家にある亡くなった両親の)仏壇を見れば感情もより膨らむかもしれない」って潤くんがアドバイスをくださって。そこはとてもヘビーというか、体力を使うシーンだったので、先輩の優しい言葉に支えられました

ーー現場では他の共演者やスタッフからもかわいがられているさまが本人の言葉の端々から伝わってくる。

朝、メーク室に入ったらスタッフさんが「おー、来た来た」みたいな。わんぱく坊主が着いたぞって感じの目をいつも向けられます(笑)。

多分、あいさつが人一倍うるさいっていうのが理由なんかな。自分なりに元気いっぱい「お疲れさまでした」とか言ってるだけなんですが、夜だと「(ロケ現場の)近所迷惑になるから～」って笑いながらツッコまれたりします(笑)。

潤くん以外の共演者でよくお話しさせてもらうのはソニンさん。歌のことだったり、僕の適当な食生活を心配して栄養のある食べ物を教えてくれます。サバサバした姉貴って感じで、いつも気に掛けてくださいます

ーードラマ中盤では無事に大学に合格した託也。後半の見どころは？

チカラさんがマンションの住人たちをつないで、託也もその一員として皆さんの輪に入っていく…。序盤と終盤では大きく違う人物になっていると思うので、その変化や成長を見ていただけたらうれしいです

ーー今年で20歳を迎える長尾自身も昨年のデビュー前後で大きな飛躍と成長を遂げた。近くで見てきた担当マネジャーからは「(デビュー後に)顔つきが変わった」という言葉も。

あはははは。恥ずかしいですね～。でも『大人っぽくなった』というのは最近言われることが多くて。"デビューした"という自覚が、知らないうちに自分を変えてくれたのかも。

3年前のドラマ『俺のスカート、どこ行った？』(2019年日本テレビ系)と比べても、学年やキャラクター設定が違うから一概には言えないけど、同じ高校生の役でもだいぶ演技が違う。当時は当時なりのウブさみたいなものが出ていて良かったのかなと思いますけどね。

でも、あの頃は顔が真ん丸！　今は多少シュッとした気がします(笑)。プライベートで大人になったと感じることは…翌日の仕事が早いときにさっさと帰って寝ようって(笑)。

昔は、次の日早くてもちょっと夜更かしして映画を見たりしてたんです。欲望に勝てなくて。今はできるだけ体調を整えて明日に臨もうと考えたり、休みの日でも7時ごろに起きたりします。朝早い撮影の日だと、体が勝手に起きちゃうっていうのもあるんですけど

ーー少し気は早いが、20歳になった自分はどんなイメージ？

最近、古いものに興味があって。カセットテープとかレコードとか、レトロなものに魅力を感じます。今欲しいのは、腰に着けられるポータブル式のカセットテーププレーヤー。

今はもう作られてないみたいなんですが、どうにか手に入れて、20歳になったらＴシャツとジーパンでそのスタイルに挑戦しようかな

[B]【3月24日放送のあらすじ】[B]

チカラ(松本潤)は、灯(上戸彩)に頼らなくても平気なくらい稼ぐと気合を入れて小説を書く。しかし、子供たちから「ママまだ帰ってこないの？」と言われ、マンションの住人から無視されているチカラは、灯の実家や職場に連絡してみる。そんな中、清江(風吹ジュン)がいなくなったと知り、チカラは捜し回る。