【真犯人フラグ】生駒里奈が秋田弁「ばしこぎがあ！」で示した、一星への狂おしいほどの愛情！

2022.03.01 08:00

提供：asagei MUSE

　その言葉に秋田県人は、彼女の異常なまでの愛情を感じ取っていたのではないだろうか。

　2月27日放送のドラマ「真犯人フラグ」（日本テレビ系）第18話では、ITベンチャー社長の橘一星（佐野勇斗）が事件の首謀者であることを告白し、警察に逮捕する場面が描かれた。

　本作では主人公・相良凌介（西島秀俊）の妻と子供二人がある日突然失踪し、凌介がその真犯人として世間から怪しまれてきた。ところが三人の失踪は、実際には別々の事件だったことが判明。長女の光莉（原菜乃華）は自発的に家出しており、その手助けをしたのが恋人の一星だったのである。

　しかし当初は純粋に家出をサポートしていた一星だったが、父親の凌介を上手くダマして信頼を得たあたりから考えが変化。自分がリークする情報に世間がビビッドに反応することに味をしめ、「俺が日本中にエンタメを提供してる」と事件そのものを楽しむようになったのである。

「その一星にさんざん利用されていたのが、高校時代の交際相手だった本木陽香（生駒里奈）。彼女は一星の指示を忠実に遂行し、凌介のカバンからレンタル倉庫のカギをくすねていたほか、光莉を監禁しては血液を抜いたり、光莉の靴やスマホをわざと放置するといった役目を担っていました。しまいには警察に逮捕されても一星については何も自供せず、自ら罪を被ろうとしていたのです」（テレビ誌ライター）

　そんな陽香は高校時代に酷いイジメに遭っており、駅のホームから身投げしようとしていたところを一星に救われることに。しかも超イケメンの一星と交際することでスクールカーストがダダ上がりし、いつしかイジメからも解放されていた。

女子高生に扮する生駒ちゃんが可愛すぎる！ドラマ「真犯人フラグ」公式ツイッター（@shinfla_ntv）より。

　その交際も、一星にとっては実験の一つに過ぎなかった。もちろん陽香への愛情など欠片もなく、むしろ自分への依存的な愛情を利用して陽香を忠実な手駒に仕立て上げ、危ない橋を渡らせる道具として利用していたのである。

「そんな陽香の一方的な愛情を如実に示したのが、留置場での場面でした。一星の逮捕を告げた刑事から、すべては一星が考えたことであなたは命令に従っただけと言われた陽香は『ウソつぐなって！　だがら警察だめなんだぁ』といきなりの秋田弁をさく裂。『あだしが考えてあだしがやった。一星は何もしてねえ！』と、あくまで一星を庇い続けたのです」（前出・テレビ誌ライター）

　横浜の高校に通っていた陽香がなぜ秋田弁なのか。作中ではその背景が語られていないものの、陽香を演じる生駒は秋田出身。昨年10月に出席した映画「光を追いかけて」の舞台挨拶では、同郷の柳葉敏郎と共に秋田弁全開で映画の舞台である秋田をアピールしていたこともある。

　それゆえ「真犯人フラグ」でも、陽香が実は秋田からの転校生で、なまりをバカにされてイジメられていた可能性もありそうだ。そんな陽香ならではのセリフが、留置場のシーンで展開されたというのである。

「刑事から『かばっても意味なんてありませんよ』とたしなめられた陽香は、『このばしこぎがあ！』と絶叫。この《ばしこき》とは秋田弁でウソつきのこと。しかも単に《ウソつき＝ばしこき》というものではなく、強い調子で相手をなじる時に飛び出す表現なのだそうです。最初は『ウソつぐなって』と普通にしゃべっていましたし、刑事が一星を犯人扱いしていることにとてつもなく感情が高ぶったことで『ばしこぎがあ！』という強い言葉が出たのでしょう。この秋田弁に、一星への愛情の深さが込められていたのではないでしょうか」（前出・テレビ誌ライター）

　どうやら秋田出身の女性と付き合う時は、「ばしこぎがあ！」と言われたら相当ガチに怒っているということを覚えておくのが良さそうだ。