あのちゃん、ディベート対決で論破王ひろゆきを黙らせた!
これも一種の論破なのか? 視聴者も二人のやり取りを興味深く観ていたようだ。
2月22日深夜放送の「マッドマックスTV」(テレビ朝日系)では、名物企画の「ガチンコディベート対決」を開催。YouTubeでの総再生回数が約9800万回にも及ぶという人気企画のディベート対決では、ネット論客としてその名を轟かすひろゆきがこれまで、とろサーモン久保田やナダル、さらば青春の光・森田といった芸人たちをコテンパンに論破してきた。
そして今回、ひろゆきとの対決に挑んだのは元アイドルの「あの」。現在はアーティストとして活動するあのちゃんはSNSで多数のフォロワーを持ち、若い女子を中心にカリスマ的な人気を誇る一方で、その独特すぎる口調はまともなコミュニケーションを取ることがほぼ無理とされている。そんなあのちゃんは果たしてひろゆきにどんな論戦を挑んだのだろうか。
ひろゆきの印象を問われたあのちゃんは「苦手です、怖いので。すごい速度でつらつらとなんか言ってるなあと思ってます」と弱気な様子。だが自分の好きな分野で戦えるとのことで、今回は「魅力的なのはどっち? 歯並びがいい人/悪い人」というテーマを選んだのだった。
「あのちゃんは『ボクは歯が独立しているタイプの人が好き』という独特の価値観を披露。司会の上山千穂アナが不審そうな顔つきで『もう一回言っていただいていいですか?』と訊ねたのも無理はないでしょう。そんな質問にあのちゃんは『出っ歯だったりすきっ歯だったり、単独なやつが好きです』と、自分の歯を指で示しながら説明。その艶っぽい口元を見ているだけでもはや、あのちゃんの勝ちでいいのではと思ってしまいましたね(笑)」(アイドル誌ライター)
ひろゆきは歯並びが良いほうがいいという、当たり前すぎる立場でディベート対決を開始。最初は<他人の歯はあまり見えない><最近はマスクで隠れてしまう>といった切り口で挑んでいたが、積極的に歯を見るというあのちゃんの出方を見て作戦を変更だ。
次にひろゆきは、歯並びには良し悪しの評価があると説明しつつ「世間的には独立した歯並びは悪い歯並びという認識の人が多い」というド直球の意見をぶつけることに。するとあのちゃんは、歯並びが悪い人はちゃんと歯磨きをするという意外な反論を繰り出してきた。
それに対してひろゆきは、同じように歯磨きをするなら歯並びの悪い人のほうが虫歯になる確率が高いという正論で対抗。するとあのちゃんは話が理解できない様子で目をきょろきょろさせ、しまいには「なんでそんな早く話す…早い!」と反発。これにはひろゆきも思わず「すいません」と頭を下げていたのである。
「同じ説明をゆっくりと繰り返されたあのちゃんは『虫歯になっても最悪、いいですね』と斜め上からの反論。その言葉にひろゆきが目を見開いて黙ってしまうと、あのちゃんは『歯並びが悪いほうがカワイイ』と断言です。我を取り戻したひろゆきは、ハリウッド俳優に歯並びの悪い人はいないと説明し、歯並びが悪いとそういった仕事は来ないという正論を提示。するとあのちゃんは『バラエティには出られます』と、きっちり反論していました」(前出・アイドル誌ライター)
どうにもディベートのペースを握れない様子のひろゆきは、普段ほとんど見せない沈黙を何度も繰り返していた。それでも世間一般では歯並びのいい人のほうが仕事が増えるのは事実だとし、正当な根拠をベースに打開を図ろうとするも、あのちゃんは「アメリカの映画は別に見ないもん」と、はなから論戦は噛み合わないのである。
さらにひろゆきは、あのちゃん以外の人は地球上に60億人くらいいて、その人たちがどう思うのかが仕事をする上では重要だと説明。しかしあのちゃんは「全然キレイとかカッコイイとか思わない」と取り付く島もない様子で、しまいには「ボクがオカシイっていうんですか?」とキレ気味に反論する有様だった。
「このディベート対決、最終的には審査員による2対1の判定でひろゆきが勝利していましたが、ほとんどの視聴者は《ひろゆきの負け》だと感じたのではないでしょうか。もちろん歯並びの良し悪しというテーマそのものについてはひろゆきのほうが説得力はあったものの、これほど困惑するひろゆきの姿を見ることはこれまでほとんどなかったこと。あのちゃんを自分の土俵に引きずり込むことができなかった時点で、ひろゆきには《あのちゃんの牙城を崩せなかった》という印象ばかりが残ってしまったのです」(前出・アイドル誌ライター)
普段のひろゆきは相手の想定外から球を放り投げ、困惑する相手を自分の土俵に引きずりこむことでペースを握り、論破に持ち込むのが得意の戦術。ところが今回はあのちゃんの「歯並びが悪いのはカワイイ」という価値観を崩すことができず、自分のペースに持ち込めなかったのである。
あのちゃんのことを知らない視聴者にとっては、ひろゆき同様の困惑を感じたであろう今回のディベート対決。そもそも相手を困惑させた時点でもう、今回はあのちゃんの勝利だったのかもしれない。
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