アップアップガールズ(プロレス)乃蒼ヒカリの熱いデスマッチ愛に、レジェンドレスラー・ブル中野がプロの流儀を伝授「あなたのデスマッチが求められる状況を作っていくことが大事」
アップアップガールズ(プロレス)の乃蒼ヒカリが15日、東京・タワーレコード池袋店で初のソロCD「I'm Alive」と写真集の発売記念イベント「HIKARI NOA Solo Project~Road to Death match~」を開催した。ゲストにはレジェンドプロレスラーのブル中野が出演し、プロとしての流儀を乃蒼に伝授した。
乃蒼ヒカリは、アイドルとプロレスラーを両立させるアップアップガールズ(プロレス)のメンバーとして2017年にステージデビュー。2018年からは東京女子プロレスを主戦場に試合を行い人気実力ともに急上昇。現在は、東京女子プロレスのインターナショナル・プリンセス王座に君臨している。彼女の初のソロCD「I'm Alive」と写真集は、制作にあたってクラウドファンディングが実施され、目標金額を大きく上回る183%の達成率をマークした。
乃蒼ヒカリはデスマッチファイター志望であることを公言。彼女がデスマッチを行っていくためにも、プロレスラーとしてさらに上を目指すためにもレジェンドのアドバイスが必要ということで、今回ブル中野をゲストに迎えたトークイベントが行われることとなった。
この日が初対面という乃蒼と中野だったが、プロレスという共通言語によって明るい雰囲気でイベントが進行していく。ブル中野は、80年代から90年代にかけて全日本女子プロレスに所属し、ヒールでありながら団体のエースとして活躍したまさにレジェンドレスラー。1990年11月のアジャコングとの金網デスマッチでの死闘は、現在も語り草になるほど衝撃を与えた名勝負である。
中野は「金網デスマッチで、金網のてっぺんからギロチンドロップをやったのが31年前で、私22歳だったんです。(乃蒼が23歳だと聞くと)ちょうどデスマッチやりどきの年頃だね」「傷は今も残ってるんですよ。これはアジャの歯形だなとか思い出します」「金網のときに足を52針縫ったんですけど、肌色のストッキング履いてるとストッキングが伝線してるように見えちゃうんですよ(笑)」とにこやかな表情で壮絶エピソードを語る。
中野の話に興味津々の乃蒼は「私、デビュー当初からデスマッチが好きで毎日でもやりたいくらいなんです。でも、なかなかできない状況もあるんです。他の選手が自分のやりたいことをいっぱいやってたりするとすごい焦ってしまうんです。それで、今だに自分のプロレスに自信が持ててない部分が正直あるんです。そういうとき、どうやってモチベーションを高めていけばいいですか」とアドバイスを求めた。
すると中野は「乃蒼さんは今すごく悩んでるってことは、このあとものすごい成長があると思いますね。彼女が絶対諦めない性格だというのは、いま話しててもすごく感じるので。あなたがデスマッチをやりたいのなら、ただ自分がやりたいだけじゃダメ。あなたのデスマッチが求められる状況を作っていくことが大事だと思うんです。そうなれば必ずやれるようになるから。それがあなたのプロレスだと思う。やりたいことをがんばって」と熱い言葉を送る。その言葉に乃蒼は「ハイ、私のデスマッチを見たいと思ってくれる人がいっぱい増えるようにがんばります!」と前向きな闘志を口にした。
イベント後、初のソロ曲「I’m Alive」について聞くと、乃蒼は「ロックのかっこいいサウンドで、最初に聴いたときからデスマッチで入場するシーンが浮かびました。やってやるぜ!って気持ちになれる曲ですね。あと、聴いた人にもパワーを与えられるかなと思います。仕事に行く前に聴いて、今日こそ上司をギャフンと言わせてやる!って思ってもらえるかなって。人の言いなりにならず、自分を突き通して欲しいなってメッセージも受け取って欲しいです」と楽曲に込めた思いを語った。
写真集については「普段のステージや試合での私とは違う、かわいい雰囲気やセクシーな姿が見れます。改めて自分で見ると、すごく恥ずかしいですね(笑)。でも最後は血まみれになってたり見どころがたくさんの写真集になっているので、ぜひ楽しんで欲しいです」とコメントした。
アイドルとして歌で新境地を開いた乃蒼ヒカリ。プロレスラーとしても抜群のセンスを磨きまくっている彼女。破天荒に突き進む乃蒼ヒカリの今後の動向にぜひ注目してほしい。
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