雑誌カバーを席巻、HKT48田中美久がグラビアを語る「脳内の“みくりんおじさん”が妄想モードに」
今年、結成10周年を迎えたHKT48。12月1日には2ndアルバム『アウトスタンディング』が発売される。今回、最新シングルでセンターを務め、写真集の売上も好調な田中美久を直撃取材。アイドルのグラビアが大好きだという彼女が語る、脳内に住んでいるという「みくりんおじさん」の存在とは?
20歳の誕生日となる9月12日に初の写真集をリリースして話題を集めたHKT48・田中美久。発売前から増刷を重ね、彼女の名前をもじった「3万9000部」を軽々とオーバーするヒット作となった。
現在、まさにグラビア業界を席捲している田中美久だが、じつは彼女の活動を支えてくれている大きな存在がいる、という。
「あぁ、みくりんおじさんのことですか。たしかにそうかもしれませんね、うふふふ」
そう「みくりんおじさん」。
これは彼女の脳内に潜んでいる別人格(?)のことで、特にアイドルのグラビアを語るときには前面に出てきてしまう不思議な存在なのだ。
雑誌『月刊エンタメ』(徳間書店)では田中美久がHKT48のメンバーと対談する連載企画が長きに渡って継続中だが、だいたい対談のラストには「みくりんおじさん」が登場し、そのメンバーのグラビアを撮るとしたら、どうやってプロデュースをするか? という妄想モードに突入する。同期など親しいメンバーには「普段から撮りたいと思っているから、それをそのまま話しているだけですよ」となるが、あまり交流がない後輩が相手であっても、その場で「こういう衣装がいい、こういうシチュエーションで撮りたい」と瞬時にプロデュースしてしまうのだから、たいしたものだ。
「できちゃうんですよ、私、アハハハ! メンバーの雰囲気とか、それこそ顔を見ているだけでイメージが膨らんでくる。でも、それってHKT48のメンバーがみんな、魅力にあふれているって証拠じゃないですか? 本当にいくらでも語れるんですけど、いつもメンバーから『気持ち悪い』って言われちゃうんです(苦笑)」
ただ、そのプロデュースにはメンバー自身も気づいていない魅力を増幅させるようなアイデアが詰まっているので、じつは重要なヒントを与えていることにもなる。そして「みくりんに撮ってもらった写真をSNSにアップすると評判がいい」との声も。やはり、そのプロデュース能力に間違いはなさそうだが、それは自身のグラビア撮影でも活かされているのだろうか?
「いや、私の撮影をしているときにはみくりんおじさんは出てこないんですよ(苦笑)。まだ、そんな余裕がないってこともあるんでしょうけど、撮っているときって自分の姿は見えないじゃないですか? だから、私の中にいるおじさんが出てこれないんだと思いますよ。実際に雑誌が発売されて、自分のグラビアを見たら『おっ、これはいい!』ってみくりんおじさんが出てくるので。 たしかにたくさん撮影をさせていただけるようになったんですけど、まだまだ慣れた、といえるほどの余裕はないんですよね。あんまり緊張するタイプではないけれど、直前になって『あっ、どうしよう……』ってなっちゃうことが多くて。これは来年以降の課題ですね」
かねてから「写真集を出したい」「たくさんの雑誌の表紙を飾りたい」と公言してきた田中美久だが、それはこの1年でさらに深い意味を持つようになっていた。コンサートや握手会などの活動がコロナ禍でどんどん制限されていく中、グラビアであれば、いままでに近い形で活動が展開できるし、なによりも日本全国のファンに笑顔を届けることができる。表紙を飾れば、HKT48を知らない人たちにも知ってもらうことができるわけで、そんなタイミングで田中美久の夢が叶っていくことは、HKT48にとっても大きなプラスとなった。
「私が入口となってHKT48を知っていただけることはうれしいですし、さっきも言いましたけど、本当に魅力あふれるメンバーがたくさんいるのでもっともっと知ってほしいんですよ。もうね、HKT48の中であれば、私から推し変していただいても構わないです(笑)。いや、一度、推し変しても『やっぱり、みくりんだな!』ってもう一度、戻ってこさせてみせますから! えへへへ」
写真集やグラビアだけでなく、このところ、田中美久の新しい魅力を発見する場が増えてきている。10月にスタートした新番組『超科学アイドルメディアHKTV!』(RKBテレビ)では局長(MC)として番組を取り仕切る重要なポジションを担っているのだが、そこで天然というか、おバカキャラが炸裂。九州でしか見られないのが残念すぎるほどの魅力ダダ洩れ状態となっている。
そして12月1日にリリースされる2ndアルバム『アウトスタンディング』のリード曲『突然 Do love me!』ではセンターに立つ盟友・矢吹奈子と並んでフロントメンバーとして参加。グラビアともテレビ番組とも違うカッコいいパフォーマンスを魅せてくれている。さまざまな角度から、いろいろな魅力を同時に発信できているわけで、いまもっとも充実しているといっても過言ではないだろう。
「それぞれまったく違いますけど、どれもこれも本当の私です。まさか、テレビで私がイジられキャラになるとは思っていなかったですけど、番組として面白くなるのであれば……そういうことも含めて、いろんな私を知ってもらいたいですね。あっ、みくりんおじさんだけは私の胸の奥に宿っているだけで表には出てこないんですけど(笑)。
そして(矢吹)奈子が帰ってきたので、10月のTIFでは「なこみく」としてステージにも立ちました。自分たちでは大人になった「おとなこみく」を見せられたかな、と思うんですけど、お客さんに「大人っぽくなりましたか?」と聴いてみたら、急に拍手が止まってしまった(苦笑)。もうふたりとも20歳なんですけどねぇ〜。それだけ昔のイメージが強いんでしょうけど、そういうイメージを持っている方たちにはぜひ、今回のアルバムを聴いてもらいたいし、MVもチェックしてほしいですよね。いまはこんなに大人になったよ、ということを知っていただけるんじゃないかなって思います」
田中美久の進化が止まらない!
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