二宮和也、有村架純(C)フジテレビ

二宮和也、嵐活動休止後初のドラマ主演 有村架純が妹役で8年ぶりドラマ共演<潜水艦カッペリーニ号の冒険>

2021.11.17 05:00

二宮和也が2022年1月3日放送のフジテレビ系新春スペシャルドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』(よる9時~)で主演を務めることがわかった。さらに、有村架純も出演する。


二宮和也主演「潜水艦カッペリーニ号の冒険」

このドラマは、第二次世界大戦中に運命的な出会いを果たすことになる、厳格な日本海軍軍人と陽気なイタリア人たちの国境を超えた友情と恋の物語。

メガホンを取るのはホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫。馬場が「一気に引き込まれた」という実話に着想を得て、数々のヒットCMを世に放つトップクリエイターの澤本嘉光が脚本を執筆。構想から25年の時を経て、このたび、CG技術を駆使した壮大なスケールで映像化が実現する。

二宮和也&有村架純、8年ぶりドラマ共演

今作の主人公であり、厳格な日本海軍少佐・速水洋平(はやみ・ようへい)を演じるのは二宮。国民的アイドルグループ・での活動休止後、今作が初のドラマ出演作となり、フジテレビドラマへの出演は2016年放送の『坊っちゃん』以来6年ぶり、テレビドラマには『ブラックペアン』(TBS系、2018年)以来4年ぶりの出演となる。ハリウッドデビュー作となった『硫黄島からの手紙』(2006年)で陸軍一等兵を演じた二宮が、今作では海軍少佐として16年ぶりに軍服姿を披露する。また、今作ではイタリア語のセリフや歌唱にも挑戦。長セリフでまくしたてるシーンもある中、完璧な発音でイタリア人キャストや監督を“鳥肌もの”とうならせた。二宮は、2022年に主演映画『TANG タング』、『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』などの大作も控えており、俳優としてめざましい活躍を続ける。

一方、速水の妹・早季子(さきこ)を演じる有村は、ドラマ、映画、舞台、CMなど多岐にわたり活躍を続ける国民的女優。今年は大ヒットを記録した主演映画『花束みたいな恋をした』やドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)などの話題作に立て続けに出演。今夏に公開された映画版『太陽の子』では、第二次世界大戦末期、時代に翻弄されながらもひたむきに生きる若者を等身大で演じ、深い感動を呼んだ。今作では戦時下でも希望を失わない心優しい小学校教員を演じ、児童たちの健やかな成長を温かく見守る。

二宮と有村は、二宮の主演ドラマ『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系、2014年)以来8年ぶり2度目のドラマ共演となる。2017年には第68回NHK紅白歌合戦でそれぞれ白組司会、紅組司会を務め、息のピッタリ合った進行が好評を博した。そんな2人が仲良し兄妹を演じる。

実話に基づく国境を越えた友情と恋の感動巨編

日本、ドイツ、イタリアを中心とする枢軸国と、アメリカ、イギリスを中心とする連合国の間で戦われた第二次世界大戦。初めこそ同盟国だった日本とイタリアだが、1943年、イタリア国内で政権が交代したことでイタリアは連合国側につくことになった。こうして互いに敵対する国同士になった日本とイタリアだが、そんな状況をつゆ知らず、潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ号で日本へ物資輸送のために向かっていた間の悪いイタリア人たちがいた。彼らの名はアベーレ、シモーネ、アンジェロ。「俺たち、最高の仲間だからな」が口癖の愉快な仲良しトリオだ。日本から大歓迎を受けることを期待し浮かれる3人だが、待ち受けていたのは鬼の形相をした速水(二宮)だった…。

速水は誰よりも愛国心を誓い、曲がったことが大嫌いな日本海軍少佐。“我が命は国を守るためにこそある”と信じてやまない超堅物だ。かつて、潜水艦戦術研究の目的でイタリアのジェノバに2年滞在していたためイタリア語は流ちょうに話せるが、“食べて歌って恋をして”を信条にするイタリア人の軟派な国民性を毛嫌いしている。敵対する側に寝返ったことでイタリアに対する嫌悪感はピークに達し、捕虜にした3人のイタリア人にきつく当たる。

一方、速水の妹・早季子(有村)は小学校の教員。頑固で融通が利かない兄をさりげなくサポートするしっかり者だ。愛情深い性格で児童たちからも慕われている。日本に上陸後、捕虜になってしまったアベーレ、シモーネ、アンジェロの面倒を実家の旅館で見ることになるが、アベーレに一目ぼれされ、熱烈なアタックを受けることに。この恋沙汰が速水の逆鱗に触れ、速水たちとイタリア人たちの間に大激震が走ることになる。

価値観、人生観、言語、全てが異なる日本人とイタリア人。衝突を繰り返し、トラブル続きの日々を送る速水たちだが、どんなにつらい状況であっても人生を謳歌しようとするイタリア人の前向きな姿勢と愛情深い心に接しているうちに、速水の凝り固まった心も次第に和らいでいき、国境を越えた確かな友情が芽生えていく。コミカルな会話劇が繰り広げられる一方で、戦火の足音は日に日に大きくなり、両者の間に芽生えた友情は無情にも引き裂かれていくことになる。時代に翻弄され、命の危機にさらされた彼らを待ち受ける運命とは?

今作がテレビドラマ初演出となる馬場康夫は、映画『私をスキーに連れてって』(1987年)で初監督。以降、『彼女が水着に着替えたら』(1989年)、『波の数だけ抱きしめて』(1991年)でヒットを収め、当時の若者が憧れるライフスタイルを提示した。その後も『メッセンジャー』(1999年)、『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』(2007年)を監督するほか、書籍や映像制作に携わる。今回、『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』以来15年ぶりにメガホンを取る。脚本はCMプランナーとして数々のヒットCMを手がけ、カンヌ国際広告祭をはじめとした海外の広告賞を数々受賞している澤本嘉光。原作も手がけた映画『犬と私の10の約束』(2008年)で脚本を執筆、さらに妻夫木聡主演の映画『ジャッジ!』(2014年)、広瀬すず主演映画『一度死んでみた』(2020年)の脚本を務めるなど脚本家としても活躍している。テレビドラマの脚本を務めるのは今作が初となる。(modelpress編集部)

二宮和也コメント

― 台本を読んだ時の感想

「戦時中のお話なのですが、人間と人間のいろいろなものを感じる話だと思いました」

― 撮影を振り返って

「イタリア人の方々とお芝居したことがなかったので新鮮でした」

― 有村さんとの共演について

「お芝居は何年も機会がなかったのですが、バラエティー番組などでご一緒する機会がありましたので、自然と懐かしさはなかったです」

― 視聴者の皆様へのメッセージ

「是非、人間模様を楽しんでいただきたいなと思います。戦争というものよりも、そんな最中にこんな人間がいたのか、というところを感じていただけたらと思います」

有村架純コメント

― 台本を読んだ時の感想

「実際に存在したイタリア、ドイツ、日本と渡り歩いた潜水艦を舞台に、イタリア人兵士たちと日本人の間に繰り広げられる物語を全体的にポップに描いていて読みやすく、ある種漫画を読んでいるような、そんな印象を受けました。しかしながら、当時の時代の中にある理不尽さや時代が持つ狂気も感じられるので、メッセージ性のある台本だと思いました」

― 撮影を振り返って

「イタリア兵士を演じられた役者さんがイタリア出身の方々で、現場にはイタリア語が飛び交っていました。とても新鮮でしたし、皆さん明るく陽気で、現場に行く度に元気をいただけたことを覚えています」

― 二宮さんとの共演について

「作品では久しぶりにご一緒させて頂きましたが、変わらない二宮さんがそこにいてくださり、安心して現場にいることができました。以前とは少し話せることも変わって、個人的に時間の流れを感じ、感慨深かったです」

― 視聴者の皆様へのメッセージ

「その時代にある社会情勢などは調べなければわからないことも、こうして作品に携わらせていただくことで学ぶことが多いといつも感じます。是非皆様もご覧になって、少しでも何かを得ることができたらうれしいです」

監督・馬場康夫コメント

― ドラマ化のきっかけ

「25年以上前のことですが、私のイタリア人の友人からこの潜水艦の話を聞きました。その話がとても面白くて。潜水艦で潜っている間に敵と味方がひっくり返っちゃったなんて、“そんなことあったの!?”と一気に引き込まれました。しかも、食べて、歌って、恋して、人生を謳歌する国民性のイタリア人が、よりにもよって大日本帝国海軍という厳しい世界に放り込まれてしまったというのも皮肉ですよね。そこからさまざまな方に取材し、アベーレのモデルになった方の奥様の話も聞きました。第二次世界大戦中のイタリア人がどういう生き方をして、何を考えていたのか。取材を重ねるたびに、“これはドラマになる”と確信しましたし、なにより実話がベースになっていることがこのドラマの最大の魅力になっていると思います」

― 二宮さんについて

「ひと言でいうと、彼はプロですね。とても頭がいい人だし、撮影中、“ここってこうするのはどうでしょうか”と提案をいただき採用したシーンもあります。二宮さんがイタリア語のセリフを言うシーンがあるのですが、すごく上手で。何よりイタリア人がビックリしていましたから(笑)。かなりの長ゼリフでしたが、完璧な発音とエロキューション(発声法)で、通訳のイタリア人たちが“完璧だよ”と感心していました。お世辞抜きで鳥肌ものです。イタリアの歌を歌唱するシーンも素晴らしいので楽しみにしていただきたいですね」

― 今作の見どころについて

「第二次世界大戦の途中でイタリアと日本が敵対する国同士になったという事実は案外知られていないかもしれませんし、そんな状況下での、イタリア人と日本人の交流をテーマに描く作品はあまりないのではないでしょうか。イタリア語のセリフもありますし、イタリア人のキャストも多く出てきますので、全編を通じてイタリアのカラーが出ています。そして、日本人の規律正しさや清潔さなど、海外の目を通じて日本の良さを発見する作品でもありますので、来年のお正月、たくさんの方に見ていただけたらうれしいです」

企画・狩野雄太(フジテレビ編成部)コメント

「“こんな実話があったなんて!”と、まず驚きました。この実話を発見した馬場監督の圧倒的な熱量とアイデアがどれも面白く、また澤本さんがウイットに富んだ脚本に仕立ててくださいました。“人と人が分かりあう事”、“心を通わせる事のかけがえのなさ”を中心にしながら、一部脚色を加えて制作をさせて頂くことになりました。主人公の速水は表面上は堅物の軍人ですが、イタリア人達と出会い共に過ごしていく事で、自分自身で押さえつけていた本当の内面が露わになっていきます。そんな速水を確かな演技力と表現力、そしてユーモアさも兼ね備える二宮さんに演じて頂き、スタッフ一同大変光栄に思っております。また、有村さんには、柔和な中に芯がある早季子をしなやかに、そして凛々しく演じて頂き、キャラクターに命を吹き込んで下さいました。二宮さんとのシーンも抜群の掛け合いで本当の兄妹のように見えますし、イタリア人との恋の行方にもご注目頂ければと思います」

あらすじ

1943年9月、太平洋のど真ん中、潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ号が日本へ物資輸送のために向かっていた。出発時は日本と同盟を組む枢軸国だったイタリアだが、カッペリーニ号が出航した後、イタリアは連合国側に寝返っていた。乗組員のイタリア人・アベーレ、シモーネ、アンジェロは渡航中にまさかイタリアが日本の敵国になっていることなどつゆ知らず、日本から大歓迎を受けると期待に胸を膨らましていた。ところが、長旅を終えようやく日本に到着した3人を待っていたのは鬼の形相をした日本海軍少佐・速水洋平(二宮和也)だった。速水はカッペリーニ号を戦闘用に武装し直して帝国海軍に編入させる計画を立て、その艦長の座につくことになる。そして、操艦する乗組員として、捕虜になったアベーレ、シモーネ、アンジェロが採用される。一方、ひょんなことから、妹の早季子(有村架純)はそんなイタリア人たちの面倒を実家の旅館で見ることになるが、アベーレが早季子に一目ぼれしてしまい、この恋沙汰が速水の逆鱗に触れることに…!
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