THE RAMPAGE吉野北人＆柳俊太郎、初共演で互いの印象明かす「自分を持っている」「光るものがある」＜トーキョー製麺所＞

吉野北人＆柳俊太郎出演ドラマ「トーキョー製麺所」

完全オリジナルストーリーの本作は、ちょっぴり問題を抱えたうどんチェーン店「トーキョー製麺所」で働く5人の男女の奮闘を描く青春グルメ群像劇。吉野は「トーキョー製麺所」の新店長で元ホテルマンの主人公・赤松幸太郎（あかまつ・こうたろう）を、柳は「トーキョー製麺所」を支えるバイトリーダー・青井春翔（あおい・はると）を演じる。

地上波連続ドラマ初主演の吉野は、赤松について「すごくまっすぐで、信念があって、自分の信念を曲げないというか、すごく頑固な部分があって」としたうえで「つかみどころがない、よくわからない人間ですね。でも、温かいものも持っているんです。従業員たちのサポートをして、人間らしい部分もある。普段はすごくまっすぐで頑固なんですけど、そういう部分も許せちゃうくらいの人柄です」と紹介。

柳は青井を「夢を追いながら、うどん屋さんでバイトを続けていたら、知らないうちにバイトリーダーになって、急に変な店長が来て、いろいろ惑わされるという役どころ。夢を追いながらバイトをしているという、それ以上でもそれ以下でもない、ただそれだけの男」と評し、「バカみたいに熱い店長（赤松）が来ちゃうので、そこで青井の新しい価値観みたいなものが生まれて、芝居をしていてその変化が楽しい」と見どころを語った。

吉野は芝居のアプローチについて「監督のイメージ的に、あえてダサいイメージでやりたいと言っていたので、それを最初に聞いたときは、すごく戸惑いました。ダサい役は今まで演じてこなかったので、ちょっと不安でした」と回想。赤松は、マイペースでゆったりとした自分とは真逆の人間だというが「やっと、ちょっと沁みついてきたかなって。やっていくうちに、だんだん赤松になりきれているというところはあります。でもやっぱり、すごく疲れますね（笑）」と手ごたえを明かす。

柳は、青井はフラットな状態で演じられる役柄だといい「店長をはじめ、緑川（奥野壮）や黄本さん（江上敬子）など、本当にキャラクターが濃いので、芝居をしながら周りのキャラクターを見て『面白いなあ』と思っています」と共演者に刺激を受けている様子。「客観的に見て、面白い役が集まっているなと。そのくらい、ちょっと離れたところから常に見ているキャラクターでもあるので、そこは毎日面白いです」と撮影を楽しんでいるようだ。

吉野北人＆柳俊太郎、お互いの印象明かす

柳と共演してみての感想に話が及ぶと、吉野は「すごくありのままの人だなという印象。飾ったりもしないし、本当に『自分』を持っている人だなとすごく感じています。周りに流されないし、現場でもすごく堂々としていて『大人だなあ』と思います」とにっこり。

続けて「僕はあまり場数がないので、現場の居方とかすごく難しくて。それに、主演という形で今回やらせてもらっているのですが、『主演ってどういう風に居たらいいんだろう？』みたいな、そういうのもわからなくて」としたうえで、「他の演者さんたちに、すごく助けられているというか、学ばされることが多いです。僕は無理やり盛り上げるキャラではないので、無理してやる必要もないのかなというのも、今回改めて感じました。それこそ、江上さんが現場をすごく盛り上げてくださるので、すごく明るい雰囲気で撮影が進んでいます。座長としては何もできていないですけど、他の演者さんに助けられているなあという感じです」と周囲に対する感謝の気持ちを語った。

一方の柳は、吉野の座長ぶりについて「今のを聞いてびっくりするくらい、僕は『吉野くんはすごく堂々としているな』と思っていました。いろいろな作品の主演の方を見ると、やっぱり主演の人が持つ、喋る・喋らないとか、盛り上げるとかではない、生まれ持った輝きみたいなものが絶対にあるんですよ。吉野くんに対しては、読み合わせのときから『光るものがあるなあ』と思っていた」と称賛。また「芝居もめちゃくちゃ堂々としていて、迷いなんて僕は一切感じなくて。それだけ悩んでいるんだとびっくりしました。僕は現場で全然堂々となんてしていなくて、オドオドしているし（笑）、それだけ考えていても現場で見せないのは流石だなと尊敬します。座長として、そのままでいてくれれば、それだけで頼もしい」と信頼を寄せた。

これを受けた吉野は「嬉しいですね（笑）。普通はフラットに話して距離を縮めたいのですが、僕の役がそうさせないというか、役に影響が出るのが怖いというのもあってなかなか上手く立ち振る舞いができないんです。でも今すごくいいことを言ってくださったので、今まで通りやろうかなと思います（笑）」と笑みをこぼした。

吉野北人、地上波連続ドラマ初主演でTHE RAMPAGEメンバーの反応は？

地上波連続ドラマ初主演を務めるにあたっての、THE RAMPAGEメンバーからの反応を聞くと、吉野は「事務所で制作しているドラマや映画にはちょくちょく出ていたのですが、外部で初の主演ということだったので、メンバーもすごく喜んでくれました。何より応援してくれているので、心強くもあり、嬉しかったです」と報告。また「今回はエンディングでも、THE RAMPAGEの曲を使っていただいているので、グループにも貢献できるというか、そういう形で返せて良かったです」と頬を緩める。

そんな吉野は「プレッシャーしかないです（笑）。外に出て主演をするというプレッシャー。やっぱり今までは事務所の中でやっていたので、それまでの準備期間も会社の力があってやらせてもらっていたのですが、今回の作品は、自分の力でしかできないことでした。いろいろ自分の中で、役者として深く考える部分も大きくなったので、よりプレッシャーもありました」と本音を明かす場面も。それでも「楽しんでやれています」と充実感に満ちた笑顔を見せた。

一方、4月に「MEN'S NON-NO」モデルを卒業した柳は「モデルは12年やったのですが、正直、職場・仕事という感覚がありませんでした。芝居の現場に仕事をしに行って、勝負しに行って、メンノンの撮影の日は、実家に帰ってきたような、そのくらいゆるい感じでやっていたので、それがなくなったということは『もうひとりでやっていくんだな』という気持ちが強かったです」と回想。

また「同じ『MEN'S NON-NO』出身で、俳優としていっぱい頑張っているやつらがいるので、そいつらに追いつけるように、負けないように、みたいな気持ちはもちろんあります。そういうタイミングでこのドラマに出会えたので、自分の幅を広げて、頑張って魅力的な役者として見ていただけるように頑張りたいです」とさらなる向上を目指しているようだった。

「正直、今までかっこいいだけしかやってこなかった」成長を実感

そんな2人は、本作の現場でどんな成長を実感しているのか。吉野は「正直、今までかっこいいだけしかやってこなかったんです。それで急に『ダサい』役を演じて、すごく振り切れたなと感じています。何でもやるのが役者というか、何でも演じるのが役者だと思うので、そこは妥協せずにやっていきたいなと思います」としみじみ。そして「もっと自分が演じられる役の幅を増やしていきたいですし、いろいろな役者さんたちと一緒に演じることで、すごく勉強になることばかりなので、いろいろ盗みながら、もっともっと成長していきたいです」と熱い意欲。

柳は「僕自身、夢を持ちながらも臆病な部分があります。周りの人の力を借りて乗り越えていくというドラマなので、自分も勉強になりますし、周りに支えられて生きているということを実感します」と青井を演じることで学びがある様子。「青井はバイトメンバーの仲間がいるのですが、僕自身、こうやって撮影現場に来ると、キャストの皆さんやスタッフの皆さんを含めて一つの仲間なので、作品を作り上げるという意味では一緒のチーム。ドラマとともに自分も成長していきたいです」と真摯に語った。（modelpress編集部）

吉野北人／ヘアメイク：大矢佑奈、スタイリスト：中瀬拓外
柳俊太郎／ヘアメイク：吉田太郎、スタイリスト：大島リク