

大沢たかお「JIN-仁-」で行ったストイックな役作りを告白「感覚的にちょっと光が見えた」<初耳学>

俳優の大沢たかおが8月1日放送の「日曜日の初耳学」(毎週日曜夜10:00-10:54、MBS/TBS系)に出演。林修のインタビューに答え、大ヒットドラマ「JIN-仁-」(2009年、TBS系)で実際に行ったというストイックな役作りを明かした。
「追い込んだ演技はお客さんが喜んでくれる」
大学生のときにスカウトされ、モデルとしてデビューした大沢。その後、俳優に転向して才能が開花。ドラマ「星の金貨」(1995年、日本テレビ系)でブレイク後、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)の主人公・朔太郎役などで注目を浴び、近年も「キングダム」(2019年)の王騎将軍役などで話題を集める人気俳優だ。
役への向き合い方は極めてストイック。「キングダム」では、王騎を演じるため体重を18㎏増量した。「ギリギリ追い込んだ演技はお客さんが喜んでくれるんですよね。なんとなくの範囲でやるとお客さんは喜んでくれないです」の言葉にも、役へののめり込み方の強さがうかがえる。
しかし、2001年ごろを最後に大沢はテレビドラマの現場から距離を置くように。「(その当時の現場の感覚では)お客さんに喜びと感動を伝えるよりも、とりあえず完パケ(完成VTR)を作ることの方が優先される。そこで自分との間にひずみが出てきた」と、やりにくさを感じていたことがきっかけだったと打ち明けた。
そんな大沢がドラマの現場に本格的に戻ってきたのはドラマ「JIN―」でのこと。8年ぶりのドラマで、幕末の江戸にタイムスリップした脳外科医・南方仁を演じた。
現場は大沢いわく「壮絶というか…あんなにきついドラマは僕、やったことがなかったですね」というほどの状況。江戸時代に見える風景をつないでいくため、たった1カットのために群馬や静岡、さらにその日のうちに栃木へ、と一切妥協をしないロケーションスケジュールが組まれた。
そして、放送された「JIN―」は最高視聴率26%超をたたき出す大ヒットドラマに。「限界点を越えれば、何かお客さんに伝わるのかなと思いましたね。手を抜いたら一瞬でみんな見なくなりますね。それで終わりですね、ドラマは」。大沢にとってそれは、再びドラマに可能性を感じる経験となった。
3カ月、一切の情報を遮断し“孤独”を体感
たった一人で江戸時代にタイムスリップしてしまう仁の“レベルの違う寂しさ”を理解するため、大沢は限界に挑戦するかのような役作りを行っていた。それは、携帯電話も持たず、インターネットも開かず、3カ月間イギリスでアパートを借りて暮らし、まったくの孤独に身を置く、というもの。
「今は情報をネットで拾えちゃうから、孤独じゃないんですよね。それがダメなんですよね」と大沢。林先生が「帰ろうと思わなかったんですか?」と尋ねると、「(帰りたいと)思ったんですよね。それが良かったんです。感覚的に、ちょっと光が見えたんですよね。『戻りたいんだな』っていう感覚ですかね」と打ち明けた。
まったくの孤独の中で人が感じる“戻りたい”という感情。それを南方も感じたはずだと思えたことが、“江戸時代にタイムスリップした外科医”というキャラクターの心情を理解する糸口になったという。
8月13日(金)には、映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」が公開。大沢は808匹の狸を従える妖怪・隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)を演じる。
「映画館に肝試しみたいに来てくれたら子どもたちは楽しいのかなと思って現場に入っていました。令和ならではの家族の愛、兄弟の愛、人間のあり方とかが、なんとなく子どもたちの心に残ったらやったかいがあったかなと思います」と、作品に込められた思いを口にする。
最後に、林先生に「今後やりたい役、やりたい仕事は?」と尋ねられると「ないですね」ときっぱり。「お客さんが喜ぶことだけしか考えていないです。たとえ苦手なことでも、お客さんが絶対喜んでくれるなと思えばやる。得意不得意、好き嫌いも関係ないです」とゆるぎない。
拠りどころとなっているのが、見てくれた人からの声。「自分がやった作品で『いじめられているけどもう一回学校に行こうと思った』とか『今かなり厳しい状況だけど、その役のように頑張ってみようと思います』とか、そういったメールとかお手紙をもらうだけで…。唯一それが俳優をやってこられた理由ですかね。それだけです」と静かに語った。
ただひたすら「お客さんが喜ぶことをしたい」という思いに従って限界に挑み続ける大沢に、スタジオメンバーからも「格好良い!」と感嘆の声が上がっていた。
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