<TOKYO MER>渡辺良介Pが制作の経緯を語る「ドラマを機に救命医療が変わったらとても意義のあること」
7月4日にスタートした、鈴木亮平が主演を務める日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系※第2話は夜9:00-10:09)は、救命救急のプロフェッショナルチーム“TOKYO MER”の活躍を描く本格医療ドラマ。
“MER”とは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称で、最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で重大事故や災害、事件の現場に駆け付け、迅速に救命処置を施す。MERのチームのリーダーで、スーパー救命救急医の喜多見幸太役の鈴木の他、賀来賢人、中条あやみ、要潤、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子らが脇を固める。
7月4日に放送された第1話では、世帯平均視聴率が14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。第1話を見た視聴者からは、「臨場感と迫力に引き付けられた…これから楽しみ!」「喜多見先生の秘密にしている過去が気になる…」「MERのチームワークが伝わってくる…逼迫したシーンのキャストの動きがリアルでどんどん引き込まれる」「鈴木亮平さんの親しみやすいリーダー像が最高…」などの声が上がり、初回から盛り上がりを見せている。
今回、同作でプロデューサーを務める渡辺良介氏にインタビューを実施。2020年1月期の日曜劇場「テセウスの船」(TBS系)を手掛けた渡辺氏が、鈴木に出演をオファーした理由や、架空のERカーを同作に取り入れた経緯など、話を聞いた。
真っ先に頭に浮かんだのが鈴木亮平さんでした
――主演の鈴木さんは、喜多見のキャラクターにぴったりだなと感じたのですが、鈴木さんをキャスティングされた理由を教えてください。
鈴木亮平さんとは、日曜劇場「テセウスの船」でご一緒させていただいたのですが、今回、喜多見というキャラクターを作っていく中で真っ先に頭に浮かんだのが鈴木さんでしたね。頼りがいがあって、いつもほほ笑んでいるという喜多見の人柄と鈴木さんがリンクしたのが主な理由です。
――撮影前に鈴木さんにお願いされたことはありますか?
体づくりについては特に申し上げてませんが、危険な現場に自ら飛び込んでいくという設定を読んで、鈴木さんご自身で意識はされているようですね。
台本には、かなり専門的なせりふや処置が書かれているのですが、鈴木さんは現場のリアルをきっちり追求しないと医療従事者の方に失礼になるんじゃないかという思いを持たれているようですね。縫合の技術などを先生に教えてもらって、ご自宅でも針と糸で結び方などをトレーニングするなど、よりリアリティーを持った医療ドラマにするために、さまざまなことを意識されています。
喜多見がトリアージを行う場面にも注目!
また、喜多見は事件現場で患者を診ながら、手当ての緊急度に従って優先順をつける“トリアージ”を行うのですが、トリアージについて医療従事者の方に伺ったところ、慣れている方は10秒くらいでトリアージを行うということを仰っていました。
本作に取り入れてみようと思って(医師の方に)実演していただいたのですが、10秒で次々とトリアージを行うのはなかなかすごいことだなと実感しましたね。鈴木さんも「10秒で出来ますかね…」と仰っていたのですが、見事に会得して表現されていますので、喜多見がトリアージを行う場面に注目していただければと思います。
近い将来、我々が企画したようなMERシステムができるんじゃないか
――同作のために、特殊大型車両“ERカーを改造されたとのことですが、架空のERカーを取り入れようと思われた経緯を教えてください。
ドクターヘリとかドクターカーといわれるものは実際にありますが、基本は患者さんを病院まで搬送するためのものであって、その場でオペをしたり処置をするというものではないのです。
医療監修をしてくださっている先生方に取材する中で、救命は1分1秒が命を左右すると聞きました。救命救急の理想形は、オペ室を備えた大型の車で現場に駆け付けて、その場でオペができることなんじゃないかという考えに至り、ERカーという設定に至りました。
実際そういった“攻め”の救命医療といったものを救命関係の医療従事者の方は構想として既に持たれているということで、近い将来我々が企画したMERのようなシステムができるんじゃないかとも伺いました。現在は荒唐無稽に見えるかもしれませんが、このドラマを機に救命医療が変わったらとても意義のあることだなと思っています。
――「TOKYO MER」チームは日々危険な現場で救命を行いますが、撮影される中で大変な点や、キャストの方々が苦労されている点はありますか。
リアリティーを持った医療ドラマという目標を掲げて準備してきたのですが、実際は僕らが思ってるよりものすごく大変で。機器の名前や、使い方を習っていくところから始まり、何度も入念な“医療リハ”を繰り返して撮影に臨んでいます。
特に大変なのは、チームで治療する際にメンバーの役割も動きも異なる点です。それぞれ自分の動きを把握してやらないと撮影ができないので、医師だったら医師の先生、看護師は看護師の先生1人1人に、実際どのように動くのかを聞きながら、それぞれの動きを組み合わせました。
――毎回、重大事故や災害、事件の現場に駆け付けるという事で、事故現場のシーンなど、撮影も大変なのではと思うのですが…
映画のクライマックスのようなシーンが毎話出てくるので、やはり撮影はかなり大変ですね。ですが、スケール感のある見応えのある映像になっていると思いますので、期待していただければなと思います!
賀来賢人、中条あやみをキャスティングした理由
――同作では、賀来さんが「TOKYO MER」に正式認可を与えないために派遣された、“スパイ”という役どころを演じられていますが、賀来さんをキャスティングした理由を教えてください。
音羽という役は、あまり医療ドラマでも描かれることの少ない、厚生労働省の官僚でありながら医師であるというキャラクター。官僚としての冷静さを持ちつつ、医師としてのマインドから現場では救える命を救いたいという衝動から行動する、冷静さと熱さの2つの側面を持ったキャラクターです。
「半沢直樹」で冷静な証券マンを演じられているところを拝見し、「そういう側面があるのか…」と思いつつ、賀来さんの中には熱さというものがあるので、音羽という役を演じていただきたいと思いオファーさせていただきました。
――循環器外科の研修医でありながら、MERチームを兼務するよう命じられた研修医・比奈を演じる中条さんをキャスティングされた理由も教えてください。
MERチーム唯一の研修医である比奈は、プロフェッショナルが集まるチームの中でキャリアが浅い役どころです。研修医という視聴者の目線に近いところで、プロフェッショナルのすごさや、命を巡るドラマに対してどう感じるかを、視聴者の方にも一緒に感じ取っていただきたいという思いで比奈をMERチームに置きました。
比奈は芯が強く、自分の考えをしっかり持っていながら、難しい判断を迫られることで価値観が揺らいでいく。中条さんは、フレッシュなイメージを持ちつつ、これまでさまざまな役柄を演じられてきたので、今回の難しい役柄を演じきっていただけるのではと思いオファーさせていただきました。
明日から「この困難を乗り越えよう」という気持ちになっていただければ
――同作を通して、視聴者の方にどのようなメッセージを受け取ってほしいですか。
このドラマは、一言でいうと医療モノなのですが、実は医療従事者だけではなく、災害現場にいるレスキュー隊、事件現場に駆け付ける警察など、日々市民の命を守る仕事の方々にスポットライトを当てています。ドラマに登場するすべての人が一つの命を救うために奔走するという作品作りを目指しています。
そして、医療従事者の方は、本作からご自身の仕事に対して誇りを持っていただけるとうれしいですし、医療従事者ではない方も、明日から「この困難を乗り越えよう」という気持ちになっていただけるとうれしいです。
「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第2話あらすじ
工事現場での鉄骨落下事故に出動したTOKYO MER。自身を危険にさらして現場でオペするチーフの喜多見幸太(鈴木亮平)に、研修医の弦巻比奈(中条あやみ)は反発するが、比奈の起こしたミスにより患者は命の危険に陥ってしまう。
大きく自信を失った比奈に、夏祭りでの爆発事故の出動命令が下る。多数の重症患者を前に「医師の命を守る責任の重さ」に立ちすくんでしまう比奈は、喜多見からたった一人での重大オペを任される。
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