結木滉星、イケメンで身体能力も抜群の青年に「キャーキャー言われるシーンとかがありますね(笑)」＜インタビュー＞

2021.06.05 11:00

隕石衝突の影響で、極寒の氷河期に突入した地球を舞台に描くサバイバルドラマ「＃コールドゲーム」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)が6月5日(土)よりスタート。天才詐欺師・祥子(羽田美智子)が、恋人とその父親を死に追いやったある人物へ復讐に燃える青年・大輝(結木滉星)、人生に冷めた天才少女・陽菜(久間田琳加)、いい人過ぎる中年男性・隆(やす)と、偽装の“家族”となり、極限の世界を生き抜いていく物語だ。

今作で、イケメンで身体能力も抜群の青年を演じる結木は、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(2018～19年テレビ朝日系)で主演を務めたほか、「カカフカカ−こじらせ大人のシェアハウス−」(2019年MBSほか)、「僕だけが17歳の世界で」(2020年AbemaTV)など多数のドラマに出演し、「危険なビーナス」(2020年TBS系)では執事の君津役で注目を集めたネクストブレーク必至の若手俳優の一人。

――演じられる大輝の役づくりで意識したことは何ですか？

大輝は二面性が強い役です。だから、まずは今の大輝の軸となっている、恋人との思い出や、恋人を亡くしたことへのつらさ、そして復讐心など、いわゆる裏の部分を考えて、役を作る作業から始めました。やっぱり根本はそこにあると思うので。現場では、表と裏の顔をうまく使い分けられるよう、監督に要所要所で相談しながら演じていました。

大輝という役はこの物語において大事な存在だったので、クランクイン前は気が引き締まる思いでしたが、羽田さんはみんなを引っ張ってくれましたし、監督とも3回目ということもあり、そこまで緊張することなく現場に入れたのは大きかったですね。

――避難所である第七支部で大人気のイケメンという設定なので、女性から声援を浴びるシーンもあるそうですね。

大輝がバスケットボールをやって、キャーキャー言われるシーンとかがありますね(笑)。

僕はサッカーが得意なので、サッカーだったらいろんな技ができたのにな…と思ったんですけど、バスケはそんなにやってきていないので、軽やかに見えることを意識してやっていました。

――大輝の見どころはどこですか？

大輝は最初はあまりつかみどころがないかもしれませんが、中盤から終盤にかけて、感情を爆発させるシーンも出てくるので、少しずつ現れる素顔を見てほしいです。大輝もいいことを言っているので、セリフにも注目してもらいたいです。

――Instagramには同作の“家族”の写真を投稿されていますね。偽装家族という設定ではありますが、皆さん仲が良さそうです。

すごく仲がいいです。羽田さんは気さくで誰に対しても平等に接してくれる方で、本当にいるだけで明るくなるし、ほのぼのします。羽田さんがいなかったらあんなに仲良くなってなかったかもしれないです。みんなを繋いでくれる存在でした。

やすさんは独り言が多いんですが、その独り言の一つ一つが面白くて、独り言なのに拾いたくなるんですよね(笑)。それは本当に(役の)隆さんそっくりで、リンクしてるなと感じました。

久間田さんは本当にいい子です。役では汚い言葉を使ったりしますが、役とは真逆のタイプですね。最初はいい子すぎて、お芝居でやすさんを殴ったり蹴ったりするのも遠慮していましたね。

役どころを考えたら、あまり仲良くなり過ぎるのもどうかとは思うのですが、撮影以外では自然と仲良くなっちゃうくらいいい家族です。

――極限状態の中を生き抜く、という一見あり得ないようなストーリーではありますが、今の時勢では考えさせられることも多いのではないでしょうか。

そうなんです。本当にたくさんの要素が入っているドラマです。笑えるところはクスっとできるし、泣ける部分もあります。フィクションではあるんですけど、内容や伝えたいことは今の世の中にもリンクしていると思います。

「生きる」ということがテーマになっているので、それはこの状況下に合っていますし、見てくださったら、いろいろと思う人も多いと思います。生きていることに意味がある、生きていれば何か起きる、そういう思いが伝わったらいいなと思いますね。僕自身、心に響くセリフもあったので、多分皆さんにも伝わると思います。

――最近はドラマの出演も多く、忙しい日々を過ごされていると思いますが、どんな息抜きをされてますか？

家で料理をしています。この前、メイクさんにめちゃくちゃおいしいラー油をもらったので、麻婆豆腐やスンドゥブチゲを作りました。辛いものが好きなんです。料理は頻繁にするようになったので、どんな調味料を入れたらおいしくなるかがだんだん分かってきました。「さしすせそ」が大事なんだなと(笑)。洗い物だけがめんどくさいんですけど、それ以外は楽しくやってます。

――役作りで決まったルーティンはありますか。

台本は必ずカフェで読みますね。台本とペンを持ってカフェに行って、長時間こもって読んでいます。家だといろいろ誘惑があるし、テレビとソファーがあるとやる気が起きないんです。

――今後の目標を教えてください。

いろんな役に挑戦していきたいです。戦隊以降はどちらかというといい役が多かったので、殺人鬼とかサイコパスとかどうしようもないクズとかをやってみたいですね。今まで演じたことのないような役にどんどん挑戦していきたいです！

取材・文＝Rum