中村隼人、“憧れの先輩”松本幸四郎は「僕のことを率先していじってくださって…」 現場での愛されエピソードを語る<大富豪同心2>
中村隼人主演のBS時代劇「大富豪同心2」(夜8:00-8:45、NHK BSプレミアムほか)が5月28日(金)からスタートする。同作は、幡大介による小説「大富豪同心」シリーズのドラマ化で、2019年に放送されたドラマの第2弾。剣が振るえない、走れない、暗闇は怖いなど同心に全く向いていない江戸一番の豪商・三国屋の孫である卯之吉(隼人)が、ひょんなことから同心となり江戸の難事件を他力本願ではんなりと事件を解決する時代劇。
第2弾では、隼人が一人二役に挑戦。卯之吉に姿形がそっくりな将軍の弟・幸千代(隼人・2役)を演じる。幸千代は豪気で果断、剣の腕は並ぶものがいないが、傍若無人で、誰も人を寄せつけない一匹狼。
跡継ぎ争いから暗殺事件に巻き込まれ、幸千代の命を暗殺者たちから守るため、そっくりな卯之吉を偽・幸千代にし、幸千代を偽・卯之吉として南町奉行所で同心として働かせることに。しかし、卯之吉とは反対に捜査の腕はからっきしダメで役立たず。卯之吉と入れ替わりながら事件を解決していく。
前作に引き続き新川優愛、池内博之、石井正則、小沢仁志、村田雄浩、渡辺いっけい、稲森いずみ、竜雷太らの出演が発表されている他、松本幸四郎(十代目)、尾上松也、萬田久子らが新たに出演する。
そんな卯之吉、幸千代の正反対の二役を演じる隼人にWEBザテレビジョンではインタビューを行い、同作の見どころや、歌舞伎役者の先輩である幸四郎、松也との共演の印象などを聞いた。
中村隼人「本番でも笑いをこらえるのに必死です(笑)」
――隼人さんにとって「大富豪同心」は初の主演という作品でした。主演を務める上で意識されたことや、前作からの2年間で向き合い方が変化したということはありますか?
僕にとって初めての主演ドラマなのですが、“主演だから”ということをあまり意識せずに演じていました。と言いますのも、卯之吉という役は、自分から何か行動するよりも、周りに支えてもらいながら生きていくような男ですので、現場でもそのようにすごしていました。
でも、僕が卯之吉のようにニコニコしながら、現場ですごせたのも周りの方々の雰囲気がとてもよかったからだと思います。いじったり、周りの方にいじられたりととても楽しい現場でした。
ですが、僕の中で一つ意識していたことがありまして、四代目市川猿之助さんが最初の「スーパー歌舞伎」の時に教えて下さった「どんなに辛い時でも、役者はカリカリせずに笑顔でやらなければいけない」ということです。
スタッフの方は僕たち役者がスタジオに入る前から、帰宅する時間になってもずっと作業していて、どんなに大変でも僕たちのことを支えてくださっているのに、役者がさぼったり、横柄な態度をとるのは違うと思う。周りの士気も下がってしまいます。なので、そのことはどの現場でも意識しています。当たり前のことなのですが、常に笑顔で周りの方々に感謝しながら演じています。
――共演者の方々との和気あいあいとした雰囲気も作品の魅力かと思います。現場の雰囲気はいかがでしたか?
現場はとても楽しかったです。石井正則さんや、池内博之さんは役柄でも兄貴的な存在で、現場も盛り上げてくださって。本番ギリギリまでおしゃべりをしているのですが、その話がとてもおもしろくて…。僕と新川さんは本番でも笑いをこらえるのに必死です(笑)。
皆さん、おしゃべり好きな方が多くて、おちゃめな一面もある方々なので、第2シリーズから参加されたキャストの方々もすぐに馴染んでくださっているような印象です。本当にとても良い現場なんです!
中村隼人「僕もお二人とのお芝居を楽しみながら演じました」
――第2シリーズでは、先輩の松本幸四郎さん、尾上松也さんもご出演されます。一緒に演じられていかがでしたか?
松本幸四郎さんは、僕自身、目標としている役者さんの一人でもありますので、最初共演が決まった時は、本当かな?嘘じゃないの?と疑ってしまいました(笑)。
尾上松也さんも、出演いただけると聞いたときはとても心強かったです。お二人とも、現場を楽しんでくださっている印象で、とてもうれしかったです。僕もお二人とのお芝居を楽しみながら演じました。
ですが、先輩とのシーンは緊張しました。特に幸四郎さんと二人のお芝居の時には現場も独特の緊張感が生まれているみたいで、スタッフさんに「緊張しているね」と言われました。そんなときに、幸四郎さんは「なんでここにまで来て隼人と仕事しなきゃいけないんだ」と冗談を言って緊張を解いてくださって(笑)。ひどくないですか?(笑)
でもこうやって、僕のことを率先していじってくださって、現場の雰囲気を明るくする、本当にチャーミングな方だなと思いました。こんな風に言ってくださってありがたいですし、うれしいですね。
――第2弾を制作する際にプロデューサーの方にお願いしたことがあると聞きました。どのようなことをお話されたのでしょうか。
卯之吉は剣術ができない役どころなので、パート1では全く立ち回りがなかったんです。気絶しているだけで…。それをプロデューサーの方に「次やるなら立ち回りもやりたい」ということを伝えたら「分かりました!」と言ってくださって。
僕は卯之吉の立ち回りが増えるのかな?と思っていたのですが、まさかのもう一役増えていて…プロデューサーの方に「これで立ち回りいっぱいできるね!」と言われました(笑)。
卯之吉はただでさえ、せりふが多いのに幸千代もいっぱいしゃべるじゃないですか、そして卯之吉が気絶している目の前で幸千代が立ち回りするでしょう?もう本当に覚えることがたくさんあって、頭も変えないといけないので早変わりの連続で…最初はどうなることかと不安もありました。
ですが、二役というのは気分転換にもなりましたし、卯之吉はこれまで“受け”の芝居といいますか、あしらうような受け流す演技が多かったので、幸千代の正面衝突するような力強くぶつかっていくような役柄は演じていてとてもやりがいを感じました。
そして、幸千代という別視点をもったことによって、これまで卯之吉として渡辺いっけいさんや、稲森いずみさんのようなすごい役者さんたちとこれまで自分はお芝居していたんだ!ということを再確認できました。
中村隼人「悔しい思いもたくさんしました」
――前作からのこの2年間で、ご自身の中で変化したことはありますか?
スタンスはあまり変わっていないのですが、やはり新型コロナウイルスの影響で、半年間休みがあり本当にいろんなことを考えました。仕事があるのは当たり前じゃないということを改めて痛感しました。
友人である神木隆之介や映像作品の役者仲間は、仕事に取り組んでいるのに、自分だけ舞台がなくて稽古も感染予防対策でできなかったりとか、本当につらい時間、自分は必要とされてないのではないかと感じる時間があり、悔しい思いもたくさんしました。だからこそ、仕事ができるということは本当にありがたいことだなと日々感謝しています。
あとは、芝居的なことで言うと「スーパー歌舞伎」を経験して座頭のあり方や現場を引っ張っていく姿というものを勉強できましたし、それを体現できるようにはなったのではないかと思いますね。
――最後にこの作品の見どころを教えてください。
暗いニュースが多く、外に遊びに行ったりとかできない、ストレスがたまる世の中ですが、「大富豪同心」は何も考えずに楽しめる作品といいますか、たくさん笑いが散りばめられている作品です。子供からお年寄りの方までどの年齢層の方が見ても共感できる作品になっているのではないかと思います。
僕自身の見どころとしましては、二役を演じるというところや、卯之吉と幸千代のそれぞれの恋愛模様も描かれます。身分は違いますが、甘酸っぱいようなもどかしいような卯之吉と美鈴(新川)、幸千代と真琴姫(深川麻衣)の関係も楽しんで見ていただけたらと思います。
あとは、卯之吉の気絶ですね!石井さんからぎっくり腰になったときに気絶したときのエピソードを聞いて、それを参考にしたりなど様々な気絶に挑戦しました。Twitterとかで「#気絶」ってトレンド入りするくらい、話題となってくれたらうれしいです(笑)。
第1回「もう一人の卯之吉」あらすじ
桜舞い散る春の江戸。将軍が病に倒れ、徳川政権を揺るがす事態が発生。老中の甘利備前守(松本幸四郎)は将軍・家政(尾上松也)より「あの男を呼べ」と仰せつかる。
そんなことなどつゆ知らず、南町奉行所の同心・八巻卯之吉(中村隼人)は近頃、寺社巡りにハマり、寺の境内にて自らに瓜二つの謎の男(隼人・2役)とすれ違う。
一方、夜の江戸にて甲府勤番を名乗る謎の駕籠が襲われる。そこに卯之吉の先輩の南町同心・村田(池内博之)たちが遭遇、事件は思わぬ方向に…。
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