ついに那須川天心も来た「格闘DREAMERS」、“闘争本能ムンムン”の注目男子を厳選紹介！

2021.04.06 19:00

格闘家を目指す男たちが己の限界に挑み、ライバルを圧倒していく様子を届ける「格闘DREAMERS」(毎週[土]夜9:00、ABEMA SPECIALチャンネル)。

EXILE HIROが発起人の「格闘家育成プロジェクト」の一端として始まったオーディション番組で、4月3日に放送された最新エピソードには、特別コーチに神童・那須川天心が登場。本記事では、益々注目を浴びるこの番組の参加者から、特に気になる男たちを紹介する。

天心の痛烈な一言「誰よりも練習しないと強くなれない」

「格闘DREAMERS」は、トレーニングジムの展開や格闘技イベントを手掛けるLDH martial artsが、夢を追う格闘家を募集して育成していく企画。200通を超える応募者の中から、勝ち残った者に与えられるのはLDH martial artsとの契約であり、プロ格闘家デビューを迎えることができる。

書類審査をクリアした52名が1次オーディションに挑み、そこから2泊3日の2次オーディション“地獄の合宿”に進んだのは、辞退者2名を除く17名。

最新の第4話(4月3日放送)では、特別コーチとして“日本格闘界の至宝”と称される格闘家・那須川天心が参加者の前に登場した。強さとカリスマ性を兼ね備えた那須川は、シャドー練習の大切さを伝授した上で「格闘技って実力主義だと僕は思う」「誰よりも強くなりたいんだったら、誰よりも練習しないと強くなれない」と、参加者たちを奮い立たせた。

疲労困ぱいしていく身体を、自身の気力のみで操る男たちの中で、より強く光り輝く個性を放つ者たちがいる。ここからは3人のDREAMERSに注目して紹介していく。

メンタルの強さはピカイチ！根性の男・安永吏成（26）

まずは、格闘技歴はわずか4年と、遅咲きである安永吏成（やすなが・りせい/26歳）に注目。168cm/65kgと小柄な安永だが、『絶対勝ち残ってやる』という気持ちの面で大きな存在感を放つ。

1次面接のときから「強いのが第一条件だと思うんですけど、人として魅力のある選手を目指す」と真っすぐな瞳で宣言し、番組の格闘サポーター・神谷健太（THE RAMPAGE from EXILE TRIBE）も「すごくひきつけられるものがあって、良い目してた」と一押ししている。

安永は「格闘技を始めたのが遅くて、みんな小さいときから始めてるアスリートばかりだと思うんで、キャリアなんて関係ないと思っています」と語り、自身を「闘ったりとかするのが好きで負けず嫌い」と分析している。ケンカに明け暮れたヤンチャな過去を持ち、格闘技をやってる相手とケンカになり倒した経験から「大したことないじゃんって思って始めたのがきっかけ」だという。ところがジムに行き始めると、今度は「ボコボコにされた」という。

「ちゃんとやってる人は強いんだ」と心に火が着き、安永は大手企業を辞めて一念発起し、格闘の道へ。タイへ2度修行へ行き、現在は「1日格闘技漬けの毎日を過ごしてみたい。時間を無駄にしたくない」と練習とバイトに明け暮れる毎日を送っている。

「そこまでしないと技術がまだまだなんで」と気持ちでは負けない男。「『やれば、できる。』というのを、どんどん強くなって結果残して、証明していきたい」と誓う。

“地獄の合宿”と称された二次選考、最終日の朝(4月3日放送分)、怪我してる者は練習を控えるよう言い渡されたが、安永は「やってダメだったら抜けるって形でも大丈夫ですか？」とガッツを見せた。那須川天心とスパーリングをして、実力の違いを見せつけられた彼は、この先どのような活躍を見せていくのだろうか。

「父に世界のベルトを巻きたい」“夢追いボクサー”宇佐美正パトリック(20)

次は、1次面接のときから「打撃は誰よりもできる自信があるので、打撃3分1ラウンドあれば全然問題ない」と言い放った、宇佐美正パトリック（うさみ・しょう/20歳）。他を圧倒したその発言には、格闘サポーター・白濱亜嵐(GENERATIONS from EXILE TRIBE)も「うわーかっこいい。言ってみたいオレも」と驚いた。

181cm/82kgという恵まれた体格で、打撃に絶対の自信を持つ宇佐美は、「総合一本でやろうと思ってます」と総合格闘家になる決意を固めている。高校時代はボクシング全国大会6冠という元エリートボクサーで、「自分に失うものは無いので挑戦するだけ。このオーディションのおかげでまたひとつ夢がもらえた」と感謝の気持ちを持って参加している。

そもそも「最初の夢はオリンピックに出ることだった」そう。しかし、東京五輪ボクシング選考会3位とギリギリのところで夢に破れた経験を持つ。

一番の支えは、男手一つで育ててくれた父・秀次さん。「絶対後悔だけはせん方が良い、やりきらなあかんで。こんなチャンスないもんな」とげきを飛ばす父からは、「2位3位は最下位と一緒」、「敗けは許されない」と教わって育ち、父と子の思いは固い。

「自分の夢って、お父さんに世界一のベルトを巻きたいっていうことなので。それは絶対かなえます。言ったことはかなえないと意味がないので。頑張れば絶対結果がついてこないことは無いと思うんですよ。とことんやってきたので自信あります」と、宇佐美の夢は更新された。

ところが合宿2日目の終了後、脱落候補者として呼び出される。総監督の高谷裕之からは「正直、めちゃめちゃ期待してた分、練習の抜き方とか、そういうところすごいガッカリで」と評されてしまい、ヘッドコーチ・岡見勇信には「本気で真面目に真剣に取り組んでる姿っていうのが、パトリックの目から感じれない。落選する可能性だってある」と言われてしまう。

(※高谷裕之の高、正しくは、はしごだか)

合宿最終日のMMA5分2ラウンドの対戦で、レスリング国体5位の成績を持つ岡田達磨(20)と対戦。宇佐美がフィニッシュ時に手で抑えつける行為が反則とみなされ、再戦となった。その模様は次週の4月10日(土)放送に持ち越しとなった。宇佐美は、夢の道を歩み続けることができるのだろうか。

がむしゃらに攻めるスタイルで闘志を燃やす山内渉(21)

最後は、福島県いわき市から千葉県に来て、もうすぐ3年になる山内渉（やまうち・わたる/21歳）を紹介する。このファイターは派手さこそ無いが、確かな実力があり、じわじわと審査員の目を奪ってきた。

「めちゃくちゃ攻めるんで。面白い試合をする自信はあります」と一次オーディションでも良い試合をみせた山内。身長体重は、166cm/65kg。スポーツ格闘技経験は極真空手10年のほか、「高校のときに総合格闘技やりたいなって思ってて、上京してから総合やってます」と言い、「夢はUFCチャンピオン」だと話す。

「親に格闘技だけで食っていくって言うのが言えなくて。親には申し訳ないですけど、専門学校に行くということにして上京した」というエピソードを持ち、家賃3万5千円の住まいに暮らす。「まぁ昔から…バカとか天然って言われますけど、バカなんじゃないですかね僕たぶん…ただ単に。もっとカッコいい選手になりたいんですけどね、まだ無理そうですね」と、はにかむ笑顔が魅力的だ。

1日目の打撃スパーリングで対戦した最年少16歳の鈴木崇矢からは、蹴りでダウンをもらってしまったが、その悔しさは自身で勝負魂へと変化させた。

「昨日、倒されたのがずっと頭に残ってて。ずっと悔しくて」と密かに闘志を燃やしていた山内は2日目には、鈴木から勝ちを奪った。3日間、同じ相手と因縁の対戦となった結果、山内は鈴木を完全に抑え込み勝利したのである。

山内は「チャンスだなって思ったんで、“やり返す”じゃないですけど…アピールできたらなって思ってたんで良かったです」、「とりあえず全力で頑張った」と、そこに居る全員に伝わる闘志を見せつけた。悔し涙を流す鈴木の姿から、山内の強さが確かに伝わった瞬間だった。実力、フィジカル共に申し分なしの格闘家である。

どんなに強く、タレント性のある魅力的な人物であっても、全員が次のステージに行けるわけではないのが「格闘DREAMERS」の厳しいところ。2次オーディションの脱落者が発表される第5話は、4月10日(土)夜9時から配信される。