【上智大学】ミスターコン廃止で新設「Sophian’s Contest」 ファイナリスト山本大葵が伝えたい“夢を持つことの大切さ”
2020.10.29 20:20
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2020年度、上智大学では長年続いていた『ミス・ミスターソフィアコンテスト』を廃止し、『Sophian’s Contest 2020』(ソフィアンズコンテスト)を新設した。モデルプレスでは、ソフィア祭までの活動期間の中で自身の魅力と社会課題を発信するインフルエンサーとしての活躍を競いあう6名の候補者にインタビューを実施。第6回は、ENTRY NO.6 山本大葵(やまもと・だいき)さん。
多様性を尊重する「Sophian’s Contest」
従来のミスミスターが持っていた課題を理解した上で、見える上智生として上智大学の魅力を伝え、社会で活躍する人財を輩出することを目指す同コンテスト。候補者が自身の魅力を発信する「自己PR部門」、11月3日の本選当日に行われるスピーチでの、スピーチ力を競う「スピーチ部門」、そして、SNS上で自身の問題意識に沿った社会発信を行い、その参加意欲と社会発信度を合計し受賞者を決定する「SDGs部門」この3つで最も多角的に活躍した人がグランプリ、準グランプリに輝く。
記念すべき第1回となったコンテストのテーマは「sparkle」。多様性を尊重するコンテストの理念のもとで、候補者一人ひとりがありのまま輝いてほしい、また変革したこのコンテストが、ジェンダーをはじめとした社会課題を発信し広く議論を起こすための「spark(火付け)」になってほしいという願いが込められている。
ENTRY NO.6 山本大葵(やまもと・だいき)プロフィール
学部学科:文学部フランス文学科 3年生年月日:1999年8月5日
出身地:富山県・栃木県
趣味:掃除・整頓・メンズメイク
特技:人前で話すこと・バーテンダーのお仕事
山本大葵さん、コンテスト出場のきっかけは?
― コンテスト出場のきっかけは?キャンパスコンテストには興味があったのですが、僕は従来の所謂ミスコンには向いていない性分だなあ、と悩んでいました。しかし今年から上智大学のミスコンが、外見だけではなく、内面や社会課題に対する活動も評価対象に加えるという内容に進化し、自分の普段行っている活動も今回の大きなテーマの一つであるSDGsに即していたので出場を決めました。
― 自分自身にキャッチコピーをつけるなら?
「温故知新」ですかね。皆さんご存知の通り、元は「子曰く、故きを温ねて新しきを知る、以って師と為るべし」です。
僕はいま、「すべての大人や学生が自分の生きる意味を見出す」社会を目指して活動しています。いうなれば人間教育に近いものです。なのでそのような分野で誰かを導くことができるような存在(師)になるためには必要不可欠な思想だと考えています。また、僕は新しいものが好きです。ジェンダーレスなファッションやまだ社会から受け入れられるか否かきわどい概念に手を出してみることが好きです。また、クラシックなものも好きです。長きにわたって受け継がれてきたものや概念、思想などにある本質を知ることが好きです。
なので自分の嗜好やあるべき姿を想ったときに、「温故知新」はストンと腹に落ちる一説です。
― 自分の魅力を高めるために行っていることは?
先ほども「本質」という言葉を使いましたが、自分の本質を知ることです。要は自分は何者であるのかというところ。ケーキで言えば、デコレーションの土台のスポンジがどんな特性を持つ素材なのか理解しなければ、スポンジそのものをよりよくすることもその上のデコレーションは何が合うのかということもわからないじゃないですか。そんな感じです。まだまだ途中段階ですが、着飾って外に発信する前に内省は常にしています。
― 最近感じた幸せは?
いろいろと取り組みが形になってきたことですね。
まず、面談をしてたんですよ。これは「夢がないよお」って人向けに将来設計とかを一緒にやってて。それで、コミュニティをいくつか作ったんですよ。これは「なんかやりたいことはあるんだけど、一歩踏み出せなくて、、」って人向けに仲間集めてとりあえず最初の一歩を形にしてあげたい思いで。その面談も1か月半で40人くらい対応させてもらって、その中からやりたいことある人繋げて3つコミュニティ作らせてもらって。そのコミュニティの一つの学生アーティスト向けのものが今度11月頭にPOP-UP STOREという形で実現するんですよね。
こうして取り組んできたものが形にさせていただけるのは本当に幸せだなあと感じます。
山本大葵さんが発信したいこと
― 半年間のコンテスト活動の中で学んだことを教えて下さい。学んだことというより訓練されたことかもしれませんが、「根性」と「感謝」です。(昭和のスポコン漫画みたいなこと言いますが笑)
もともといろんなことをやってた人だったんですよ。そのかいあってかコンテストに出場させていただけているんですが(笑)。でも、山ほどあった役割の中にコンテストが加わって、正直こんなに忙しいと思ってなくて面食らいましたね。
自分が回さないと成り立たない組織があったり、自分が先陣切ってるわけじゃないけどコミットが求められる組織があったりする中でコンテスト活動を始めて、自分なりに無駄をそぎながら生きてるつもりでもうまくいかなかったりでちょっと自暴自棄になったりもしたんですが、責任もってやらなきゃなと。
今でも全然できてなくて周りに迷惑かけまくっちゃってて申し訳ないなといつも思ってるんですが、支えてくれる仲間やケツたたいてくれる方々には感謝してもしきれないです。
― 「Sophian’s Contest」ファイナリストとして社会に発信したいことは?
夢を持つことの大切さです。
生まれてきた意味ってないと思ってて、なんでかというと命ってそもそも人間の意志でコントロールすべきものではない偶然の産物だから。
その意味で自分で内発的に夢をもって、生きる目的を見つけて、目標に向かうことは、活き活きとした人生を過ごすうえでとても大切だと思ってます。生きてるだけで価値があって素晴らしいっていう思想は客観的かつ最低限なもので、ある程度裕福な日本で暮らしてる限り、いかなる時でも心の底から自分のことをそう思える人は少ないと思うんですよ。
だからこそ、今日この一日を生きさせてもらうことを意識して、何のために自分は生きてるのか自分なりにぶれない答えを持つことでこんな世の中でも幸せに暮らしやすくなるんじゃないかなあと、死ぬときに満足できるんじゃないかなあと思ってます。
― あなたの思う“多様性”とは?
これむずかしいのですが、「あなたはあなた、私は私」を徹底することです。
何が難しいかって、混沌とした状態の一歩手前じゃないですか、多様って(笑)なのでカギになるのが「お互いの尊重」なんですよね。でも「優先」じゃないんですよ。最優先は自分はどうしたいか。自分はどうなのか。ある種自己中心的な、エゴイズム的な。
けど、社会的な存在として守るべきところは守る。そうすると今度は多様な存在が多用に輝けるようなシステムやルールを絶妙なバランスで構築しなければならない。
要は、多様性は、多様さが尊重される社会の中、社会の決まり事を違反しない範囲で、他人に迎合しない自分にしかない個性を、他人を尊重しながら発揮することで実現できるものだと考えています。
― 将来の夢、目指している進路について教えて下さい。
おおきなもので言うと、「すべての学生や大人が自分の生きる目的(夢ややりたいこと)を見つけ、その目標の達成の為に精いっぱい生きる社会を実現すること」です。
今ってなんとなく生きてる人多いですよね、生きる意味もなければ死ぬ意味もないみたいな。そんな人達を減らすことが僕の将来の夢です。
進路としては、政治の世界にガッツリ踏み込むことができる生い立ちではないと考えているので、ビジネスを作る路線ですね、資本主義なので。
上の理念を達成することができる事業を生み出すために必要な経験を積めるような、もしくは一員として達成に携われるような進路を考えています。
SDGsとは?
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。(modelpress編集部)
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