りゅうちぇる(提供写真)

りゅうちぇる、子育てで大切なこと語る「一緒に分かち合えれば」

2020.09.15 17:59

タレントのりゅうちぇるが15日、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』(10月9日公開)と女性誌『VERY』(光文社刊)が展開するVERY Academyがコラボレーションしたトークイベントに登壇。夫婦のコミュニケーションについて持論を語った。


りゅうちぇる、ジェンダーの“刷り込み”に疑問

今尾朝子氏、りゅうちぇる、牧野紗弥、田中俊之氏(提供写真)
今尾朝子氏、りゅうちぇる、牧野紗弥、田中俊之氏(提供写真)
同イベントでは、りゅうちぇるのほか、モデルの牧野紗弥、社会学者の田中俊之氏、VERY編集長の今尾朝子氏が登壇。ベルリン国際映画祭が、男優賞・女優賞の区別を無くすことを表明したり、社会的、文化的な性差、ジェンダーについての関心は国内外でもますます高まっている昨今、集まったゲストは今回ピックアップされたテーマについて早速議論をスタートさせた。

パパとして、1人の人間として、自分ならではのこだわりを持ちながら、素直に、正直に生きる姿勢が共感を呼んでいるりゅうちぇるは「映画を観てグサリときました。世の中には色んな人がいるのに、どうしても男と女の2種類に分けられて、男の子だから、女の子だからという刷り込みの中で育ってきている。この当たり前の現状に疑問を持つことがなかった人もいると思うけど、そこに疑問を投げかけるいい機会だと思います」とコメント。

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』より(C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
映画『82年生まれ、キム・ジヨン』より(C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
自身のインスタグラムに集まったファンからの質問に真摯に答え、特に、子育てや“夫婦”の悩み相談に関して“絶大な支持”を集めるりゅうちぇる。続けて「劇中のジヨンと同じ2才2ヶ月の子供がいるので、つらい気持ちになったところもありました。誰かが悪いわけではないのに…家族ってやっぱり本音が出ちゃうから。子供の時からアニメではお母さんが主婦をしていたり、ヒーロショーでは女の子はピンクでしょ、とか。そういう刷り込みや育ってきた環境って自然と周りに出ちゃう。その当たり前に疑問を抱けたのがジヨンだったんじゃないかな、と思います」と主人公と同じ、子供を持つ父親としての面を覗かせながらトークした。

また、3児のママでありモデルとして活躍する牧野は「84年生まれなんですが、私ととてもよく似ていると思ってみていました。共感しましたね。私も子供が生まれて10年くらい、なんの疑問を持たずに生きていて…でもちょうど1年前くらい前にあるきっかけでジェンダーという言葉と出会い、あぁ私がもやもやしていたのはこれだったのか、と。そこから意識が変わっていきました。」と明かしました。

りゅうちぇる、ぺことの呼び方明かす

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』より(C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
映画『82年生まれ、キム・ジヨン』より(C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
トーク内容が、今回の大きなテーマでもある“夫婦の呼び方”についてに及ぶと、実際に今りゅうちぇるはぺこのことを“ペこ”と呼んでおり、自分は“りゅうちぇる”と呼ばれていると告白。ただ、メディアに出るときは“パートナー”という呼び方で相手を呼んでいることを明かした。

『男が働かない、いいじゃないか!』など、男性のジェンダー問題にまつわる著書を数多く手掛ける社会学者の田中氏は「こう呼べばいい、という正解があるものではないからこそ、それぞれがもやもやするんですよね。でも、パートナーという呼称はフラットで対等。素敵だと思います」と分析。

VERY編集長の今尾氏は「私は気付いたらお互いを名前で呼び合っていたんですが、VERY世代の読者だと、女性側は嫁と呼ばれることが多いみたいです」と明かしながら、“家内と呼ばれることに違和感”がある、“嫁”と呼ばれると嫌になる、などといった読者からの声を一部紹介した。

しかしこの内容に対し、りゅうちぇるからは「男性側としても色々な意見はあると思う。僕はパパと呼ばれたくなくって…女性も男性もコミュニケーションを取って話し合いをすべきですよね」と男性目線としての素直な思いを吐露。男性だから、女性だからということではなく、一人の人間としてしっかりコミュニケーションを取ることの大切さを伝えた。

りゅうちぇる、ぺことの子育て語る

りゅうちぇる、牧野紗弥(提供写真)
りゅうちぇる、牧野紗弥(提供写真)
さらに、悪意が無くとも、違和感を感じてしまう日常の場面について議論が白熱。映画の中のシーンを紹介しながら、それそれの意識の違いや気持ちのズレについて、意見が飛び交った。

特に劇中、ジヨンが仕事に復帰したいという気持ちを夫に打ち明けたシーンでは、悪気なくジヨンに「休んだら」と伝えてしまうデヒョンに対し、牧野は「まるで私自身を観ているようでした」と告白。当時の自分を振り返り、「理解してくれている事はわかっていても、何が不満なのかを言葉にできないんです。ある人に自己肯定感が低いのかも、というアドバイスを頂いてはっとして…そこから1つずつ小さな事から解決することで改善していきました」と実体験を交えてエピソードを披露した。

するとりゅうちぇるは「心をむき出しにして伝え合わないとすれ違うだけだから、それって結果的に子供に辛い思いをさせてしまう。みんな死にものぐるいで育児して生活しているんだから、ぶつかって分かり合うことが大切ですよね。僕はぺこりんと相談した上で、育児休暇という形で休みをとることはしなかったけど、得意な事を得意な方がやっていこう、パパ・ママという役割ではなくて1人の人間として一緒に分かち合えればいいねと話していました」と父親としての面も覗かせながら自身の想いを語った。

りゅうちぇる、夫婦のコミュニケーションに持論

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』より(C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
映画『82年生まれ、キム・ジヨン』より(C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
その他にも、いくつかピックアップされた劇中のシーンを観ていく中で、とにかくコミュニケーションが大事、という言葉を繰り返す登壇者たち。

りゅうちぇるは男性目線での気持ちとして「女性だけが経験する神秘的な妊娠・出産という出来事に気圧されてしまうこともあるし、一緒に子育てしたいと思っていても、“今これ?”“は?これじゃないんだけど”とか言われると結構傷つく…」と回顧。

続けて「本当にコミュニケーションが大事だから、お互いの気持ちを0から10までどころじゃなくて0から1000までくらい言った方がいい。男とか女とかじゃなくて個々の人間として、お互いが本音を打ち明けることが大事」と熱弁した。

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』より(C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
映画『82年生まれ、キム・ジヨン』より(C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
最後に、今回のトークを通してりゅうちぇるは「この映画をきっかけに、夫婦のコミュニケーションをとる事を意識してみたり、子供や夫婦との関係性を見直すきっかけになればいいなと思います」と語った。

なお、同イベントのトーク内容は、10月2日21時からVERY公式Twitterにて配信が予定されている。(modelpress編集部)
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