＜坂道グループ10大ニュース＞エース格メンバーの卒業、日向坂46デビューなど“変革の年”に 【2019年末特集】

【1】白石麻衣・生田絵梨花ら…出版界賑わす

2017年に発売された乃木坂46・白石麻衣の「白石麻衣写真集 パスポート」（講談社）が、発売から2年以上が経過しても勢いは落ちず、26度目の重版を記録。坂道シリーズ写真集の中でも最多部数となる累計発行部数37万部を突破している。“写真集の女王”の称号を手に入れ、いまや“全女子が憧れる”ミューズとなっている白石の人気ぶりは、確固たるものとなった。

そんな白石に次ぐ勢いを見せたのが生田絵梨花。今年発売した「生田絵梨花写真集 インターミッション」（講談社）は、年間売上29.1万部で写真集部門1位を獲得。また、女性ソロ写真集としては、2017年に「白石麻衣写真集 パスポート」が記録した22.9万部を上回り歴代1位の大記録を達成した。

白石と生田は、このような功績から、男女問わず支持される新しい写真集のかたちを提示し、写真集マーケットを活性化させるなど出版文化に大いに貢献したとして、第1回「野間出版文化賞」の特別賞を受賞している。

ほかにも今年は、乃木坂46・高山一実、斉藤優里（現在は乃木坂46卒業）、欅坂46・小池美波、小林由依、守屋茜、渡邉理佐、日向坂46・渡邉美穂を発売し、どれも話題を呼んだ。

乃木坂46メンバー同士で撮影したオフショット写真集の第2弾「乃木撮＜のぎさつ＞VOL.02」も発売。2018年6月に発売された「乃木撮」第1弾写真集は、今年11月に34万部で“女性グループアイドル写真集史上最大のヒット作”となっており、第2弾も2度の発売前重版で累計発行部数20万部という超大部数でスタート。発売直後から予想を上回る好調な売れ行きのため重版が決定し、第1弾と合わせて「乃木撮」シリーズの累計発行部数は56万部を記録した。日向坂46のグループ初となる1st写真集「立ち漕ぎ」（新潮社）も発行部数14万部を突破している。

また、高山による初小説「トラペジウム」は「平成世代が買った本」1位（日販 WIN＋調べ）を獲得。令和小説大賞のアンバサダーにも就任した、新時代を牽引するアイドル作家の快挙となった。2019年に発売を控えている乃木坂46・堀未央奈、山下美月のソロ写真集もすでに話題となっており、ヒットに期待がかかる。まさに出版界を賑わす快挙を次々と成し遂げた1年となった。

【2】日向坂46、単独デビュー 東京ドーム公演決定など快進撃

2015年に長濱ねる（現在は卒業）の欅坂46への追加加入を機に発足が発表され、「けやき坂46」として結成されたグループ。クールな欅坂46に対し、“ハッピーオーラ”を武器に、明るく笑顔あふれるパフォーマンスを届けるのが特徴で、結成から約2年半で日本武道館3days公演、チケット即完の単独ライブツアーを成し遂げるなど確かな人気を誇ってきた。

そんな彼女たちが今年2月、「日向坂46」へと電撃改名。乃木坂46・欅坂46に続く坂道グループとして、新たな道を進みだした。

個人での活躍も目覚ましく、すでに「Seventeen」専属モデルとして活躍していた“ビジュアルクイーン”小坂菜緒に加え、今年は加藤史帆、佐々木久美、佐々木美玲、高本彩花、齊藤京子が女性誌5誌のモデルに抜てき。ファッションショーへのモデル出演も常連となるなど、女性人気もうなぎのぼり。

モデルプレスでは、2019年の音楽シーンを振り返る毎年恒例の企画「モデルプレス読者が選ぶ ベストアーティストアワード2019」にて、新人賞（ネクストアーティスト賞）に選出している。

【3】“坂道グループ”研修生始動

2018年に行われた「坂道合同オーディション」で合格した39人のうち、21人は同年11月に配属が決定し、それぞれのグループに加入。配属に至らず「坂道研修生」となった15人が今回、公開された。

「坂道研修生」オフィシャルサイトでは、プロフィールとともにメンバー15人の写真を公開。公式Twitter（@sakamichikenshu）もオープンした。

さらに、今年10月～11月にかけて東名阪Zeppツアーも開催し、今後の動きにも大きな注目が集まっている。

【4】乃木坂46秋元真夏が新キャプテン就任 4期生新センター誕生

グループ結成から約8年間、キャプテンとしてグループを牽引してきた桜井玲香が「真夏の全国ツアー2019」の明治神宮野球場の最終公演（9月1日開催）をもってグループを卒業。それに伴い、大阪・京セラドームで開催された乃木坂46「真夏の全国ツアー2019」にて、次期キャプテンを1期生の秋元真夏が務めることがサプライズ発表された。

また、4期生としてグループに加入したばかりの遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめが24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」で初の選抜入り。遠藤は、表立った活動が多くはなく知名度もまだ低い中で、いきなり表題曲の新センターに抜てきされた。

過去にも、7thシングル曲「バレッタ」にて、当時研究生という立場であった2期生の堀未央奈がいきなりセンターに抜てき、18thシングル曲「逃げ水」では、加入したばかりの3期生・大園桃子と与田祐希がWセンターに抜てきされたことも。堀、大園、与田は、現在もグループの第一線で活躍しているメンバーであることから、次世代を担う存在として4期生の彼女たちがどのように成長していくのか、期待が高まる。

キャプテン交代、新センター誕生と、乃木坂46内でも変革が起きた。

【5】平手友梨奈「第42回日本アカデミー賞」新人俳優賞受賞

欅坂46でデビューから7作連続センターを務める平手友梨奈は、2018年に「響 -HIBIKI-」にて映画初出演にして初主演に抜てき。「第31回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」新人賞も受賞した。

2019年には「第42回日本アカデミー賞」で新人俳優賞、「第28回日本映画批評家大賞」で新人女優賞を受賞。表現力の高さを改めて絶賛された1年に。同作の主題歌である平手のソロ曲「角を曲がる」も、「欅坂46 夏の全国アリーナツアー2019 追加公演in東京ドーム」の最終日公演にて初披露、後日ミュージックビデオも解禁されるなど、大きな反響を呼んだ。

ほかにも9作連続センターを務めたり、「第29回 東京ガールズコレクション 2019 AUTUMN／WINTER」にシークレット登場するなど、常に話題を席巻した。

【6】映画・ドラマ・舞台…初抜てき続く

アイドルとしての活動だけではなく、映画やドラマ、舞台でも初主演・初出演と抜てきが続いた。

乃木坂46・齋藤飛鳥は、乃木坂46、欅坂46、けやき坂46の“三坂道”初競演でも話題となったプロジェクトの第2弾となったドラマ「ザンビ」（日本テレビ系）にて連ドラ初主演。恐怖に震える繊細な演技で才能を発揮した。

堀未央奈は、映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」にて映画初出演にして初主演。同作で女優デビューを果たし、「第22回上海国際映画祭」にてアジア新人部門・優秀女優賞を受賞。

松村沙友理は映画「東京ワイン会ピープル」で初主演を務め、映画の宣伝も兼ねてインスタを開設。乃木坂46メンバーが、グループ在籍中に個人名義の公式インスタを開設したのは、今回の松村が初めてということもあり、大きな話題を集めた。

そして山下美月は「電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-」で萩原利久とW主演、日向坂46のセンター・小坂菜緒は、映画「恐怖人形」で映画初出演にして初主演に抜てきされた。

乃木坂46・秋元真夏と日向坂46・齊藤京子がWキャストで舞台「サザエさん」のワカメ役。秋元は初舞台となった。ほかにも、鈴木絢音、中村麗乃、向井葉月らもドラマ・舞台で活躍。

欅坂46・菅井友香の初主演舞台「飛龍伝 2020」にて主演舞台、乃木坂46・4期生の早川聖来の単独初ヒロイン舞台「スマホを落としただけなのに」など多方面で続々とメンバーたちの抜てきが決まっており、2020年も女優として大きな活躍を見せてくれそうだ。

【7】乃木坂46・欅坂46・日向坂46、中心メンバーの卒業

乃木坂46・1期生の衛藤美彩が、3月に東京・両国国技館にて行われた「乃木坂46 衛藤美彩 卒業ソロコンサート」にてグループを卒業。4月には埼玉西武ライオンズの源田壮亮選手との真剣交際を認め、世間を驚かせた。そして10月に結婚を発表、12月にSNSで挙式をあげたことを報告している。

乃木坂46からは、グループ結成から約8年間、キャプテンとしてグループを牽引してきた桜井が「真夏の全国ツアー2019」の明治神宮野球場の最終公演（9月1日開催）をもってグループを卒業。

ほかにも、5月に伊藤かりん、6月に斉藤優里が卒業。井上小百合も卒業を発表している。

また、2018年の「第69回 NHK紅白歌合戦」を最後に乃木坂46としての活動を終えた西野七瀬だが、2月に西野の地元・大阪の京セラドームにて「乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE Day4 ～西野七瀬 卒業コンサート～」を開催し、素敵な笑顔と素敵な涙で幕を閉じた。

欅坂46のエースとして絶大な人気を誇っていた長濱ねるが、電撃の卒業発表。7月、幕張メッセにて開催された「ありがとうをめいっぱい伝える日」をもってグループの活動を終えた。今後については「やりたいことがあるので、それの勉強をして、もっともっと大人になって成長できれば良いなと。『あ～成長したね』と言われるように頑張りたいと思います」としている。

「けやき坂46」時代、長濱とともにWセンターを務めていた日向坂46・柿崎芽実さんは、8月に愛知県・吹上ホールにて行われた個別握手会をもってグループを卒業。今後は芸能界から離れ生活していくことを明かしている。

乃木坂46・欅坂46・日向坂46と、いずれもグループを担う存在であったエース格メンバーの卒業が相次ぎ、ファンから衝撃の声が上がっていた。

【8】欅坂46、初の東京ドーム

欅坂46が9月18日～19日にわたって初の東京ドーム公演となる「欅坂46 夏の全国アリーナツアー2019 追加公演in東京ドーム」を行った。

アンコールでは、2017年の「第68回 NHK紅白歌合戦」以来となる平手センターの「不協和音」を披露。平手を筆頭に、真っ直ぐに前を見据え、魂をぶつけるように踊り狂うメンバーたちを後押しするように全力でコールするファンたち。平手、2期生の田村保乃の「僕は嫌だ！！！！！」、そして2回目の平手の「僕は嫌だ」は、心の底から絞り出すように感情を爆発させ、会場からは地鳴りのような雄叫びが上がっていた。各日5万人、2日間で10万人ものファンが集結。約2時間半、全21曲を完走した歴史的瞬間を見届けた。

欅坂46の儚さ、強さ、美しさ…すべてが詰め込まれた初の東京ドーム公演は、これまでの集大成を見せつけ、型破りのアイドル…唯一無二の存在であることを証明したステージになった。9thシングル「タイトル未定」では、これまで全員でパフォーマンスしてきた欅坂46だったが、今回から初めて選抜制になることが決定。センターは9作連続で平手、2期生が7人選抜入りするなど、グループとしても大きな変化があった。

【9】日向坂46、初紅白出場＆日本レコード大賞・優秀作品賞受賞

日向坂46が大みそか恒例の「第70回 NHK紅白歌合戦」に初出場することが決定。乃木坂46、欅坂46に続く坂道3組目の出場となり、発表記者会見では佐々木久美が「紅白に先輩方と同じステージに立てるのは光栄で嬉しいことですが、坂道のひとグループではなく、日向坂46を知ってもらいたいです」とアピールした。

また「ドレミソラシド」で日本レコード大賞・優秀作品賞を受賞。さらに12月に行われたクリスマス・ライブ「ひなくり2019～17人のサンタクロースと空のクリスマス～」では、2020年12月6日～7日の2Daysで東京ドーム公演を行うことが発表され、デビュー後も怒涛の快進撃を続けている。

【10】乃木坂46・欅坂46・日向坂46「レコード大賞」優秀作品賞受賞

2017年に「インフルエンサー」、2018年に「シンクロニシティ」で2年連続大賞を受賞した乃木坂46。今年は「Sing Out！」、欅坂46は3度目となる「黒い羊」で優秀作品賞を受賞。日向坂46は初の優秀作品賞を受賞した。

ほかにも、冠番組のスタートや数々の受賞など、“10大ニュース”に収まりきれないほどの活躍ぶりを見せた、坂道シリーズ。乃木坂46の本格世代交代や欅坂46の選抜制導入、日向坂46の飛躍など、グループごとに大きな変化が見られた2019年。同時に、新たな土台作りを感じさせる動きも多かったように思える。2019年に積み重ねたものが花開く2020年にも期待したい。（modelpress編集部）