一色紗英/新CMより(提供画像)

一色紗英、10年ぶりCM出演 現在の生活も明かす

2019.07.30 04:00

女優の一色紗英が、2009年以来、10年ぶりにCMに出演する。


一色紗英、10年ぶりCMで主婦役に

出演するのは、10年ぶりにリニューアルした「プリッツ」のCMで、8月1日から「夢中時間」篇、「夢中時間アルバム」篇がオンエア開始。じぶん時間を楽しむ主婦役を演じる。

今回は主演の一色をはじめ、監督・カメラマン・美術デザイナー・スタイリストなど、広告に携わる制作チームを、結婚や出産などでしばらく現場から離れていたメンバーで構成。「もう一度、夢中になろう」というCMのメッセージをそのまま体現した。

一色紗英、10年ぶりのCM撮影エピソード

一色紗英/新CMより(提供画像)
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撮影は7月上旬、都内のハウススタジオで実施。CM撮影は10年ぶりということで、「上手くお芝居できるかなぁ」と不安を漏らし、やや緊張の面持ちで現場入りした一色だが、息子役の遙灯(はると)くんの可愛らしい自己紹介を受けて、やさしくハグを交わすと、すっかり表情がリラックス。仲良く絵コンテを見ながら、「ここはこうするんだって」「このシーンで一緒だね」などと言葉を交わし、監督の説明を受ける母子のツーショットに、現場の空気が早くも和んだ。

一色紗英/新CMより(提供画像)
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ファーストカットは、ソファーで横になっている夫の手に、一色が突然自分の手を重ねる引きのシーン。やや遠くに手を伸ばす体勢が求められたが、「バレエをやっているので大丈夫です」という一色は、体の柔軟性をいかして、軽々と自らの手を伸ばしてみせた。また、夫の手に触れる寄りのカットでは、握る力加減や微妙な指の形にもこだわる監督の「やさしく握ってください」というリクエストに、「パソコンのマウスを握るような感じかなぁ」と応じ、表情だけでなく、指先にまで気持ちを込めた繊細な演技で、OKテイクを連発していた。

起き上がってきた夫と一色が、チャーミングなやり取りを繰り広げるシーンでは、本編に採用されたカット以外にも、カメラを長回しして、さまざまなバリエーションを収録。何とかして食べようとする夫を、華麗な動きで逃れたかと思うと、今度は一転して「あーん」と笑顔で口を開けながら、やさしく差し出すなど、夫婦の掛け合いはほとんどが一色のアドリブで進行。途中からそのやり取りが面白くなってきたのか、最後まで夫を翻弄し続けた演技の際には、「これはさすがに遊び過ぎだよね(笑)」と思わず反省の弁(?)を述べて、スタッフの笑いを誘うひと幕もあった。

一色が夫の手に触れた後、はにかみながら食べるシーン。CMのコンセプトを理解した一色は、この“主婦がじぶん時間に没頭するシーン”には特にこだわりを見せ、監督のOKが出ても「もう一回お願いします」と自らリテイクを求める場面も。照れくささと幸せな気分が入り混じったナチュラルな表情が何ともチャーミングで、誰もが納得のベストショットを披露すると、周りで見守るスタッフ一同もすっかり癒やされていた。

一色紗英/新CMより(提供画像)
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「プリッツ」を食べながら、夢中でアルバムをめくるシーン。写真の中の自分を見る夫の視線に気づいて、照れるお芝居が難しかったようで、一色は「こんな感じですかね」とスタッフの反応を見ながら、練習を繰り返した。OKテイクを見返した際には、ご自身の恥ずかしがる演技に、本気で照れていた。また、そんな様子を、夫と息子にこっそり見られていたカットでは、2人のニコニコ笑顔を見つめながら、思わず「幸せだなー」とつぶやく一色の姿があった。

休憩中は、久々の撮影に臨む「おひさしぶりスタッフ」と談笑していた一色。スタッフが連れてきた小さなお子さんの相手をして、子育ての相談に乗ったり、今は保育園の園長先生で、今回の撮影で15、6年ぶりにカチンコを打ったというスタッフの話に耳を傾けたりなど、久々の撮影に臨む自身と同じ境遇の方々と楽しそうに言葉を交わし、コミュニケーションを深めていた。(modelpress編集部)

一色紗英 インタビュー

一色紗英/新CMより(提供画像)
一色紗英/新CMより(提供画像)
―― CM出演オファーを聞いた時、率直にどう思いましたか?

最初は「どうして私なんだろう?」と思いましたが、コンセプトを読んで、なるほど、これはご縁だなということで、受けさせていただきました。実は、ちょうど今回のお話をいただいた当日、ちょっと不思議なことがあったんですよ。アメリカから日本に帰国して、サッカーチームに所属している息子が最近、コンビニでお菓子を買うという行為を覚えまして。家に帰ってくると、置きっぱなしのバックを私が片付けることがあるんですけど、その中から、緑のサラダ味の「プリッツ」が出てきて、「オーッ!」となりました。あ、食べてる!あまりにもタイムリーだったので、思わずクスッとしてしまいました(笑)。

――今回のCMのために現場復帰した“おひさしぶりスタッフ”との撮影はいかがでしたか?

久々の撮影で、不安もありましたが、監督をはじめ、私と同じように現場を離れていた方が多かったので、緊張感がありながらも自然とリラックスできて、あまり違和感はなかったような気がします。スタッフの皆さんも謙虚な方が多く、お互いに歩み寄りながら、様子をうかがいながら、探りながらという感じも新鮮で、とても面白かったです。

――CMでは旦那さんの手を久しぶりに握ったり、昔のアルバムをめくるシーンがありましたが、一色さんの日常と重なるところはありましたか?

うちはもう子供が大きくて、上の2人が高校生で、一番下が中学生なので、CMの内容とプライベートが重なる部分はあまりなかったですけど、休憩中、小さい子供が「ママ~」と甘えているのを見ていて、懐かしいなと思いました。

――「もう一度、夢中になろう」というメッセージにかけて、もう一度夢中になりたいことは?

昔から自然の中で体を動かすことが大好きで、10代の頃は、ずっとスノーボードをやっていました。それから子供を早く授かったこともあって、しばらく雪山から離れていたんですけど、最近下の子が、一緒に滑れるようになってきたので、バックカントリーを始めたんです。体力的に割とハードですけど、ゲレンデじゃないところを、自らの足で登って、スノーシューで滑るというのは、達成感もそうですし、リフトでは味わえない眺めとか、自然の地形を重力のままに滑っていく感覚とか、最高に楽しいですね。それをまた本格的に再開して、もう一度夢中になりたいと思います。

――3人の子育てをしながら、じぶん時間をどのように確保していますか?

周りのサポートがあれば確保できるかもしれませんが、働いているお母さんは自分の時間を持つのが本当に難しいと思います。ただ、子育てにもいつか終わりが来ると思い、私は限りある子育て期間を自分の時間として受け入れるようにしていました。とはいえ、1人目を産んだ時は初めてのことばかりで、自分の時間があまりなくて。3人目でようやく理想の子育てができて、自分の時間も持つことができるようになりました。CMのような映像作品にかかわるのはとてもクリエーティブな経験でしたが、やっぱり子育てが一番自分を投影できるというか、自分自身を成長させてもらえるような気がします。子育ては私にとって、本当にクリエーティブな時間なので、今はこうしたつつがない日常に感謝です。

一色紗英

1991年フジテレビ系「学校へ行こう!」でデビュー。CM「ポカリスエット」、映画「藏」、テレビドラマ「ふたり」などに出演し、女優として人気を博した。2002年に実業家と結婚し、1男2女をもうけた。

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