“今もっともバズる女子大生”くつざわとは 驚異的拡散が生まれた理由<インタビュー>
2019.06.02 16:20
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Twitterに載せたネタ動画がバズり、「3日で5万人フォロワー増えた女」「令和最初にバズった女子大生」などと話題を呼んでいる19歳の女子大生・くつざわさん(@kutsuzawa_desu)を直撃した。
あるあるモノマネがTwitterで驚異的なバズり
くつざわさんは、2018年冬より、数秒から数分間ほどのシュールなあるあるモノマネをTwitterに投稿していたところ、平成最後に投稿した「言葉は特に発さず、下唇を噛んでクネクネしているだけなのに 鼻息で持ち帰りOKオーラを出すことに慣れてしまった 1年女子大生の秋」の動画が驚異的なバズりを見せ、3日間でフォロワーが5万人増加。「面白すぎて全部ネタ見てしまった」「センスが飛び抜けてる」と各分野から注目を浴び、現在フリーランスSNSマーケターとして活動する。「普段から私がよく友達の前でやっているようなモノマネを動画にしてあげていたところ、令和に入るあたりであげた動画が何故だかすごく伸びてしまいました。自分でも驚いていました」といい、現在はもともと6000人ほどだったフォロワーが9万人を突破(6月2日現在)。「伸び方が塩水をかけた時のマテ貝みたいですね」(本人談)。
ここまでバズった理由は…
この記事でくつざわさんを初めて知ったという読者はまず、アカウントのトップに固定されている「くつざわによるくつざわのためのネタ動画 ま と め」のモーメントをじっくり見てほしい。「世渡り偏差値63の女」「このあと確実にワンチャン狙ってるだろっていう奴がなんの前触れもなく突然見せてくる少し前のめり気味の微笑み」「普段タピオカのことしか考えてないナオンが繰り広げる自虐風自慢のマウンティング」…とタイトルを列挙するだけでも、細かすぎて伝わらないモノマネばりの周到な人間観察と絶妙な切り口から作り上げられたネタ動画の面白さが伝わってくると思うが、彼女がここまでバズった理由はそれだけではない。
最強のフォトグラファー、ヘアメイク、スタイリストの方達とコラボ致しました。感謝してもしきれなさそうなので寿命を12年延長しますね。
— くつざわ (@kutsuzawa_desu) 2019年5月27日
アカウントが一気に「すごい」感じになっててウケます pic.twitter.com/bFpDxu6H0o
さらに、ギャップはこれだけにはとどまらず、Instagramアカウント(@kutsuzawa.jyan)はTwitterとは真逆の方向性。趣味であるカメラで撮影した写真とキャプションで構成されたオシャレな世界観で、「インスタも好き」「才能がとどまらない」と絶賛の声が寄せられている。
そして、PMS(生理前症候群)の辛さを面白おかしく訴える社会派の動画なども投稿しており、単にネタにとどまらない要素も幅広い世代から支持を得ている理由。早稲田大学(注:彼女自身は早稲田生ではない)ではなぜか同好会も結成され、“Twitterから生まれた、今若者がもっとも注目している存在”と言っても過言ではないだろう。
そんな彼女だが、そもそもどんな人?将来の目指す方向は?まだ謎に包まれている部分も多い。モデルプレスの取材に応じ、これまでの生い立ちや、バズった経緯、心がけていることなどを語ってくれた。
くつざわ、バズった率直な心境
― バズったことで、主にどんな反響がありましたか?大学生など若い層のフォロワーが増えるだけでなく、何故ここまでバズったのかや、ブランディングの面やツイッターという媒体での動画の見せ方、その後のフォロワーの掴み方の面などに注目した、マーケティングを仕事にしている方々やスタートアップの界隈の方たちからどのような戦略があったのか?などはすごく聞かれるようになりました。
― バズってご自身の率直な心境は?
最初は嬉しさが大きかったですが、そのうち周りの反応が目につくようになり、全てが理解されるわけではないということと、いろんなお仕事が舞い込むようになったり、今まで関わることのなかった方たちと関わるようになり、若い経験のないインフルエンサーの立ち位置を痛感し、少し苦い気持ちになることも多々ありました。突然変わる環境の中で自分を貫いたり守ったりヘラヘラするのにも気が引けたり、いろんな負の感情は生まれますがそれでも今後の経験に繋がるようなお仕事が沢山頂けるので嬉しいです。
くつざわってそもそもどんな人?家族・大学生活に迫る
― 簡単なこれまでの生い立ちを教えてください。動画に出演されているお兄さんとの関係性は?私が2歳の頃に父が亡くなりました。母は異国の地で一人で兄と私を育てることになり、飲食店の経営を始めました。子供の私から見ても母の苦労は何をどう書いても表せないほど辛そうに見えて、何故あんなに強くいれるんだろうと疑問に思っていました。そんな環境で育ったこともあり、家族間の絆は非常に強いものになったと感じます。必然的に家族一緒にいれる時間も少ないので、唯一会える時間は面と向かって話して楽しく過ごせるように、3人とも意識してると思います。母の幸せは子の幸せ、私と兄の幸せは母の幸せです。母の天然な発言で兄と笑い合い、それを見て母も笑うような時間が、何よりの幸せです。
― 現在大学で学ばれていること、SNSのほかにされている活動(サークルなど)を教えてください。
大学には遅刻しっぱなしであまり大学自体で学んでるようなことがあるとは感じません。どちらかというととりあえず大卒の資格を取っておくか、という程度で、専攻は心理学ですが思っていたような授業もなく、つまらないなぁと思いながら大学生活を過ごしているのが本音です。友人と笑いながら過ごすのが楽しいくらいでしょうか。どちらかというと大学外でいろんな方にお会いしていろんな経験をすることによって、学んでいる方が多いです。
また、サークルは一年生の頃自分でインカレサークルを立ち上げ、現在はいろんな友人たちと共にサンマを焼いたり潮干狩りに行ったりしています。少しやることはユニークな方がいいと思い、ユニークな活動を多めにしています。バズってから入サー希望が爆発的に増えましたが「入りたいです!くつざわさんにはいつ会えますか?」というメッセージに対しては「サークルとオフ会を履き違えないでね」と思いながら華麗に無視しています。入サー希望のみなさんごめんなさい!
くつざわ、ネタ動画を投稿し始めたきっかけは?
― ネタ動画をあげ始めたきっかけは?
元から、将来的に何かの事業を立ち上げるようなことに興味がありました。また、高校の頃から「面白さでバズる」ことに関しては興味を持っていて、文化祭で動画作成などはやっておりました。ここで「私が創った面白さでフォロワーを増やし、何かの事業(当時はメディアを作成するような考えでした)を立ち上げたときに最初に触れる母体数を増やそう」と思い、動画を撮り始めました。始めた頃からなかなか手応えがあったので今でも続けているような感じです。
くつざわ、特にバズる動画は?
― 普段のネタはどういうときに思いつきますか?常にストックが何個もあるのでしょうか?
基本的に大学にいるときの女性たちの仕草や振る舞い、実家の飲食店やバイト先の飲食店での周りの人たちの振る舞いで「あ、これは動画にしたら伸びそう」と思ったものはすぐにメモするようにはしてます。あとは面白い例えに繋がりそうな語彙もメモしてます。「迷惑なものの例え→男女兼用トイレと女子トイレがあるときに、兼用トイレの方に入る女」など。
― どんな動画が特に反応が良いですか?ご自身が思う「面白い」と反応とのギャップは?
これは動画を投稿していく中で理解していったことですが、「内容を濃く、theネタに寄せる」ようなことをすると、逆にスベります。「あ??!!たしかにわかるかもしんね??!!なんかちょっと笑えるわ」くらいのものがツイッターという媒体だと1番ウケがいいです。大前提ツイッターは情報収集として使われてる以外での目的はほとんどが娯楽です。そのタイムラインで流れてくる動画が情報量が多く、見るのが疲れてしまうような編集、何かを考えなきゃ出ないと見れないようなものだと見る気も失せてしまいます。なのでなるべく私は情報量を減らし、編集も最小限、無心でスッと心に入ってくるような動画を作成するようにはしています。あとは、なるべくその動画自体ネタがメインでない(PRであったり女性の悩み系であるような)ものは、開始5秒以内にネタを含ませて最後までの視聴を促すような仕組みも取り入れてます。
くつざわ、オシャレと話題のインスタのこだわりは?
― InstagramもTwitterとのギャップが話題ですが、使い分けはどのようにしていますか?それぞれ投稿するうえでのこだわりは?
正直インスタはすごく苦手です(笑)。性格なのでしょうか。しかしカメラという趣味があるので、できればこの写真をみんなに見てもらいたい。でも、twitterのようにふざけていてはインスタではウケないだろうなぁと思い、キャプションもインスタ仕様の「エモさ」を出すようにし、写真もある程度の統一感を出すようにしました。インスタで私のことを知った人は、ツイッターを後から見て驚くことが多いです(笑)。
くつざわ、今後の展望は?
― 今後していきたい活動、目標、野望などがあれば教えてください。高校の頃までは演技の道に進みたいと思いましたが途中でスパッと諦め、今は昔から興味があったマーケティングの分野の方々とよく関わるようになっていたり、講座を受けに行ったりしていますが、やはり好きなことをやっているなぁと感じます。将来的にはただのインフルエンサーではなく、それを手段として活かし何かに繋がれたらなぁと思います。すごく大雑把で曖昧ですが、19歳なのでそんなもんなのかなぁ、と思ったりしてます。が、実は少し焦ってます。今から一年以内にどれくらい成長するかをSNS越しにドラマを観るような感覚で見守っていただけたら、嬉しいです。
(modelpress編集部)
くつざわプロフィール
生年月日:1999年6月11日職業:フリーランスSNSマーケター
生息地:東京周辺
<来歴>
かねてより友人を笑わせるために行なっていたシュールなあるあるモノマネを、2018年冬よりTwitterへの動画投稿を開始。SNSマーティングの分野に興味を持ち、分析を繰り返したことによって、2019年春にバズる。3日間の5万フォロワー増という、日本のSNS界で類い稀にみない急上昇を起こしたことから各メディアから注目を浴びる。インフルエンサーと括られがちだが、SNSマーケターとして表舞台に立ちたい。好きな花はヒマワリ。
【Not Sponsored 記事】
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