(左から)堂本光一、井上芳雄(写真提供:WOWOW)

堂本光一&井上芳雄、お互いを絶賛「本当に愛情がある」「好き度合いが半端ない」

2019.05.15 12:00

WOWOWでは、6月10日(日本時間)にアメリカ・ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催される、演劇・ミュージカル界における世界最高峰のアワード、「第73回トニー賞授賞式」を生中継。日本のスタジオからは、ミュージカル界のトップスター・井上芳雄がナビゲート。さらにスペシャル・ゲストとして「Endless SHOCK」でミュージカルの単独主演最多記録1700回公演を達成し、自らも演出を手がける堂本光一が出演する。

今回、トニー賞授賞式を間近に控えたNYを訪れた2人からのコメントが到着。WOWOW「トニー賞授賞式」番組への出演は6年目となる井上と、久しぶりのNY訪問という堂本から、トニー賞を前にしたブロードウェイでの観劇・取材での感想を聞いた。

井上芳雄&堂本光一、互いの姿勢を絶賛し合う

番組の収録のため、NY・ブロードウェイを訪れた二人。井上は「光一君の舞台への愛は知っていましたが、自分が携わっている事に本当に愛情があるんだなって、改めて思いました」とコメント。一方、堂本は「芳雄君はミュージカルを本業としてやっているけど、改めてこの人本当にミュージカルが好きなんだな!って思いました」と絶賛したが、井上は「それしか、興味がないとも」と謙遜。それでも堂本は「好き度合いが半端ないです。観ること自体が勉強になるし、吸収しようって思いながら観るとは思いますが、勉強熱心だし好きなんだなと思いました」と井上の姿勢に賛辞を贈った。

この模様は、5月25日よる6時45分よりWOWOWライブで放送の「トニー賞直前SP 2019 ~僕たちのブロードウェイ物語~」にて放送予定。6月10日(日本時間)の「生中継!第73回トニー賞授賞式」をより楽しめる番組となっている。(modelpress編集部)

井上芳雄&堂本光一 コメント

― 「トニー賞直前SP 2019 ~僕たちのブロードウェイ物語~」の収録で、NY・ブロードウェイでの時間をお2人で過ごしていかがでしたでしょうか?

井上:光一君の舞台への愛は知っていましたが、自分が携わっている事に本当に愛情があるんだなって、改めて思いました。今回、NYで『ナイツ・テイル-騎士物語-』に携わったポール・ゴードン(音楽・作詞)とブラッド・ハーク(楽曲アレンジ)に会いに行って『ナイツ・テイル』の話をした時、本当に作品を大事に想っているんだなと。もちろん僕も大切に想っていますけど。あとは、『オペラ座の怪人』の舞台裏を見させていただいたんですが、「こんなふうになっているんだ」と演出する目線がパッと出てくる。ブロードウェイは確かに凄く勉強になりますが、特に自分と関わりがある事に関する興味のエネルギーが強いなと思いました。

堂本:芳雄君はミュージカルを本業としてやっているけど、改めてこの人本当にミュージカルが好きなんだな!って思いました。

井上:それしか、興味がないとも。

堂本:好き度合いが半端ないです。観ること自体が勉強になるし、吸収しようって思いながら観るとは思いますが、勉強熱心だし好きなんだなと思いました。

― 印象に残った作品は?

井上:『ザ・プロム』ですが、すごい面白かったです。ワクワクするようなコメディというのが第1にありますね。形としては良くあるミュージカルコメディですが、テーマが変わってきていますよね、LGBTとか。同じ演出家で『ミーン・ガールズ』があって、女子同士の学校でのカースト制度を描いていましたが、もう1歩先に進んで、重く捉えがちなテーマがこんなに楽しめて、しかも感動するんだというのが面白かったです。

― 最多ノミネートの『ハデスタウン』はいかがですか?

井上:バランスがいいというかクオリティが高いというか。『ザ・プロム』とは方向性が違いますが、演出の工夫と表現でいろんな世界を見せるところがより演劇的ですね。神話をミックスして現代に置きかえていますが完全なオリジナルで、今のブロードウェイらしい、トニー賞に一番近そうな作品だと思いました。

― 演出は『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』と同じレイチェル・チャフキンで、その日本版は芳雄さんが主演でした

井上:テイストは感じましたね。楽曲の使い方とか、お客さまとコミュニケーションをとったりとか。オリジナルキャストって凄いのが、本当にキャラクターが立っている。もちろん、その役の像に演者が寄せている部分もあるとは思いますが、NYって個性的なキャストがいるなと毎回ビックリしますね。全てのクオリティが高いですね。

― ミュージカル・リバイバル作品賞にノミネートされている『オクラホマ!』は?

井上:ある意味一番衝撃!リピートして何回も見られる作品ではないですが、古典オペラがどんどん現代的な演出になってきて、いろんな形で上演されている作品に近い感じがしました。ミュージカルも古典をどういう演出で見せるか方向性を考えますが。いわゆるエンターテインメントとはぜんぜん違って社会性のある、これはこれでないといけない作品ですね。古典とエンターテインメント、どちらもあるのがNYの懐の深さですね。

― 光一さんは『エイント・トゥー・プラウド』が印象に残っているそうですが

堂本:単純に英語が分からなくても楽しめるミュージカルです。例えば、ソウルの音楽やダンスにしても、マイケル・ジャクソンしかり、今人気のブルーノ・マーズしかり、その人たちの原点となるような部分が楽曲やダンスにありました。日本人が観るにあたって、無条件に楽しめるワクワクする作品だと思います。もともと役者ではなかった人達がこれをやるにあたってオーディションを受けたようですね。それもあって、それこそソウルだよね、魂で歌って踊っていると感じました。セット的には、盆(回り舞台)を使って映像も使っていろんな工夫がありました。音楽も、1曲フルでやらない、サビからボーンとやって終わる。全然飽きさせない。ジュークボックスのミュージカルって分断されがちになりますが、歌のシーンから芝居になるシーンもすごく上手く自然に流れていました。

― 『キング・コング』もご覧になりましたが

堂本:最先端の技術だけでなく、演劇的部分を残そうと、人が表現している、そこがブロードウェイならではなのかなと思いました。例えば、ラスベガスでやったら最先端の技術で“ショー”としてやるんじゃないかな。腕を動かすところもあえて人がやっている、動かす様を見せて、その人達も表現者として存在させていたのが、やり方として面白いなと思いました。

井上:プログラミングされているのかと思いきや、人がリアルに動かして、絶対そっちの方が手間がかかるのにあえてやっているというね。

堂本:全体的にいろんな作品を観て、個人的には、最先端な表現も好きですけれど、観るにあたっては、自分はアナログが好きなんだなと、改めて気づきました。『キング・コング』は小さいお子様とかも楽しめるだろうし。子供が怖がるくらい、迫力がありました。意外と、『SHOCK』もアナログなんですよ、やっていることは、ああ見えて。

井上:『SHOCK』って豪華だなって、こちらのを観て改めて思いました。ブロードウェイの方が華やかそうですが、『SHOCK』の方が劇場規模も大きいし。

堂本:こちらの劇場はわりと小さいしね。『オペラ座の怪人』をNYで観たのが初めてだったけど、しかも舞台袖も見せていただいて。あんな狭い状態でいろんな事をやりくりして、セット転換して豪華絢爛な衣装でバッと瞬時に出て行く演出の仕方、映像でごまかさない。改めていいな!って感じました。

― 最後に、番組をご覧になる視聴者へメッセージをお願いします。

井上:毎年違う、その時々のNYを感じながらお届けをしてきましたが、今回、光一君と一緒に来れたというのが一番大きかったです。それが皆さんにどう伝わるのか楽しみにしています。2人だと二倍、いやそれ以上に楽しかった!今年は、いろんなタイプの作品があって、2人それぞれの好みが反映されるレポートにもなっていると思いますし、ミュージカルもそうですが、この街自体にいろんな人がいて、いろんな生き方をしていいんだって勇気づけられることがあるなと思いました。2人でたくさん観て感じて話しをしたので、それが皆さんにも伝わって、トニー賞が楽しみだな、ブロードウェイに行ってみたいな、と思ってもらえたら嬉しいです。

堂本:濃密な1週間でした。NYに来てもここまで作品を観ることなかったし、観ても2、3本。それを一気にこの短期間で6本も観てしまう贅沢をさせていただきました。期間が空いて観る感覚と、毎日連続で観るのとでは受ける印象がすごく違うと思いますね。観て勉強になる部分がたくさんあるし、そういった意味では吸収できるだけして行こう!という思いで観てた部分もあるし、はたまたそんなの関係なく単純に観客として雰囲気を楽しんでいる部分もあったし、いろんな感情が振り切れている状態です(笑)。そんな1週間でした。芳雄君と一緒だからリラックスして楽しめたと思う。もし一人だったらここまで楽しめていないと思う。

井上:現地の方にインタビューするのも2人でしたからね、台本もなく。

堂本:ディレクターもあまり助け舟出してくれない(笑)。いいもの作ろうとするディレクターの意気込みを感じながらやりました。

井上:交互にインタビューしながら次の流れを考えていましたね。それを含めて楽しかったですね。

堂本:職権乱用でしたね、視聴者の皆さますみません。

井上:これ、好きな人じゃないと務まらないよね。

堂本:ちゃんとお伝えできているのか不安な部分もあります。単純に楽しんじゃいましたから。普段、バラエティをやっていても特にテンション上げてやるタイプではないので、観劇後のウキウキ高揚している感じとか、こちらでしか得られないものがあったと思うので、そういうのが映像を通して伝わるといいなと思います。
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