2018「今年の顔」発表 田中圭・中村倫也・佐藤健ら10組【男性編／モデルプレス独自調査】

「モデルプレスが選ぶ 今年の顔 2018」選考基準

【1】読者アンケート「あなたが“2018年の顔”だと思う人物は？」の結果
（調査期間：2018年12月4日～11日）

【2】モデルプレス編集部30人の目利きによる審査

【3】2018年のモデルプレス内での記事露出回数

以上の3点を基準に、男女それぞれ10組を「モデルプレスが選ぶ 今年の顔」として選出した。

「モデルプレスが選ぶ 今年の顔 2018」＜男性編＞総評

2018年は、ジャンルを問わず「表現すること」を継続してきた男たちに光があたった年だった。俳優では「おっさんずラブ」の田中圭、「半分、青い。」の中村倫也、アーティストでは「U.S.A」が社会的ブームとなったDA PUMPと、当たり役・ヒット作に恵まれたことで、彼らの確かな実力が改めてクローズアップされることとなった。

また、朝ドラや「義母と娘のブルース」で魅せた佐藤健、コメディだけでなく本格ラブリトーリーまでこなすムロツヨシと、振り幅の大きさで話題を集めた俳優たちや、アートという新しい道で活躍の場を広げた香取慎吾。言うまでもない実力者たちが新境地を開拓した1年でもあった。

一方で、若手の勢いも見逃せない。アイドルの新星・平野紫耀、ルックスだけでない底力が知れ渡った吉沢亮、志尊淳は、破竹の勢いで熱心なファンを獲得している。そして、テレビや映画からだけでなく、SNSからもスターが生まれる時代、「あげみざわ」「ないたー」といった女子中高生の流行語を生み出したkemioは、まさに新世代のアイコンで、今年を象徴する存在だ。

さらに『銀魂2』、「今日から俺は！！」など話題作を世に送り出した福田雄一監督を、今年のエンタメシーンに欠かせない一人として特別賞に選出する。

▼以下個別解説

【田中圭】「おっさんずラブ」で再ブレイク フィーバーは来るべくして来た

芸歴19年目にして、2018年は紛れもなく田中圭の年になった。10本のドラマに出演した2017年から徐々に増していた勢いが、男性同士の恋愛を描き、熱狂的ファンを生み出したドラマ「おっさんずラブ」（テレビ朝日系）で爆発。“はるたん”役が本人の飾らないキャラクターと重なり、「可愛くてカッコ良くて脱いだらすごい子犬系」と沼にハマる女子が続出した。

ドラマだけでなくバラエティ番組から雑誌の表紙まで引っ張りだこで、過去に出版した3冊の写真集は重版。言うまでもない演技力の高さと安定した人気は、このフィーバーが一時のブームで終わるものではないことを根拠付けており、「なるべくしてなった」今年の顔。

＜読者からのコメント＞
・「幅広く色々な役ができて、誰からも愛される魅力いっぱいな俳優さん。本当に存在が罪！」
・「『おっさんずラブ』の名演技で世界が沸いた。忘れかけたトキメキを思い出させてくれました」
・「『今年の顔』と聞いて彼しか思いつかなかった。メディアで見ない日がない」

【中村倫也】遅咲きのカメレオン俳優がリア恋枠に急浮上

NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のゆるふわイケメン役でブレイクしたのが中村倫也。「ホリデイラブ」（テレビ朝日系）のモラハラ夫に始まり、多いときは同時期に3本のドラマを掛け持ち。全クールでドラマ出演を果たし、幅広い役柄を演じ分ける“カメレオン俳優”として注目度が急上昇した。

共演者やスタッフを虜にする甘え上手で“人たらし”な素顔も魅力の1つで、リアルな恋愛感情を抱きやすい“リア恋”枠に急浮上。今年32歳、名バイプレーヤーだった実力派俳優の遅咲きの人気は、高橋一生の飛躍と重なるという声も。2019年は主演級の活躍が期待されている。

＜読者からのコメント＞
・「今までにないゆるふわ系の甘いマスクを持っている上に、演技力が半端ない」
・「どんな役柄でも印象に残る演技をしていて目が離せなくなりました」
・「どの作品でも見かけるし、どの役にもぴったりハマっている。素も面白くて好きです」

【佐藤健】ドラマ掛け持ちで演技に再評価　SNSでは“ファンサ”の猛ラッシュ

ここ数年、映画を中心に出演し、スクリーンに欠かせない俳優として評されてきた佐藤健。2018年はNHK連続テレビ小説「半分、青い。」、TBS系ドラマ「義母と娘のブルース」に掛け持ち出演したことで、改めて演技力の高さが広く知れ渡ることに。前述のドラマではそれぞれ好青年とダメ男という両極端な役柄で多くの人の心を揺さぶり、公開された3本の映画でも独自の存在感を見せつけた。

そんな“20代最後の集大成”といわんばかりの活躍ぶりは俳優業にとどまらず、ファンサービスでも顕著だった。マメに送られてくる公式LINEは「彼氏感がすごい」と話題を呼び、ライブ配信アプリではファンと生電話。年始に目標に掲げていた「多くの作品に挑戦する」「ファンサービス」をまさに有言実行してみせた。充実の1年を経て迎える30代――どんなステージに進んでいくのか楽しみでならない。

＜読者からのコメント＞
・「『半分、青い。』では律ロスになって『ぎぼむす』では麦田に恋に落ちました。どんな役も魅力的に演じる佐藤健はやっぱりすごい」
・「これまで以上に映画やドラマと立て続けに出演して、最高の演技で楽しませてくれた1年。改めて素敵な俳優さんだと実感しました」
・「とにかくファンサがすごかった。彼氏かと錯覚させてくれるLINEの破壊力が凄まじい」

【平野紫耀】次世代を担う“ジャニーズの新星” アイドル・俳優として爆発的人気

今年5月に華々しいデビューを飾り、年末にはNHK紅白歌合戦に初出場するKing ＆ Prince。その中心人物である平野紫耀は、グループ名の通り、王子のような甘いルックスを誇り、抜群の歌唱力とダンスで見るものを虜にする。デビューシングル「シンデレラガール」が主題歌に起用されたドラマ「花のち晴れ～花男 Next Season～」（TBS系）では、身体能力の高さを活かしたコミカルな演技で“ヘタレ王子”を好演し、俳優としても脚光を浴びた。

その一方で、バラエティ番組で見せる天然ぶりや語られる珍エピソードの数々から、ピュアな素顔とのギャップに翻弄される女子も続出。爆発的な人気で“ジャニーズの新星”と名高く、グループとしても個人としても、ますます飛躍していくことは間違いない。

＜読者からのコメント＞
・「初めて見たときの王子さまのようなキラキラ感は忘れられない。ギャップも素敵で知れば知るほど好きになる」
・「『花晴れ』でどハマリしました。かっこいい上に天然でおもしろい。見ていて飽きない魅力に惹かれました」
・「平野紫耀くんをきっかけに一気にジャニーズの沼に…“ティアラ”になって人生が輝いています」

【吉沢亮】怒涛の映画8本公開 ドラマは全女子胸キュンの“王子”役

2018年は「ママレード・ボーイ」「あのコの、トリコ。」2作の主演を含め、映画8作が公開。ジャンルも規模も様々な作品群で、陰から陽、振り切ったコメディまで多彩な表現で演技力の高さを証明した。ドラマでは「サバイバル・ウェディング」（日本テレビ系）の柏木祐一役がお茶の間でも話題となり、王道の“王子様”ぶりは世の女性の週末を3ヶ月間、癒やし続けた。

CM出演も急増した怒涛のメディア露出で、“国宝級”と称される美貌が改めて注目を浴びた1年。2019年春には初出演の朝ドラ「なつぞら」で若い女性のみならず、幅広い世代からの知名度を獲得することが期待され、「2019年モデルプレスヒット予測」俳優部門にも選出している。

＜読者からのコメント＞
・「整ったルックスだけでなく人を惹き付けるような役、個性的な役までこなすことのできる演技力に魅力を感じました」
・「国宝級な顔面と吉沢亮の底力が世間に見つかった年」
・「完璧な容姿はもちろん、今年は映画やドラマでたくさん活躍。これからどんな役を演じていくのか楽しみな役者さん」

【DA PUMP】「U.S.A.」旋風で返り咲き “ダサかっこいい”が社会的ブームに

2018年、音楽界を最も盛り上げたアーティストといっても過言ではない。1997年のデビュー以降、多くの名曲を世に送り出してきた彼らだが、数回のメンバー脱退や空中分解の危機も経験。それらを乗り越え、リーダーのISSAを中心に現在の7人が結束。地方のショッピングモールを回る営業活動で地道にパフォーマンスを磨き続け、ついに今年「U.S.A.」が大ヒット。

キャッチーなリズムと絶妙な歌詞、真似しやすい「いいねダンス」が、“ダサかっこいい”と幅広い層に支持され、年末には16年ぶりのNHK紅白歌合戦出場を果たす。「U.S.A.」ブームの到来で、過去の名曲や、高い歌唱力、ダンススキルにも改めてスポットが当たり、実力派アーティストとして再評価された1年だった。

＜読者からのコメント＞
・「耳にしない日はないほど、いたるところで『U.S.A.』が流れていた。子供から大人までみんなで歌える、平成最後の大ヒット曲だと思う」
・「ダサかっこいいを全力でやりきっている姿がかっこよくて惚れました」
・「『U.S.A.』にハマり、昔の曲も聴いてみると名曲だらけでどんどんDA PUMPが好きになりました！」

【ムロツヨシ】「大恋愛」で新境地開拓 ムロ沼にハマる人続出

2018年、ムロツヨシが「大恋愛～僕を忘れる君と」（TBS系）で新たな扉を開いた。福田雄一監督作に代表されるコメディ俳優のイメージから一転、戸田恵梨香演じる若年性アルツハイマー病を患った妻をひたむきに愛し続ける夫を好演。切ないストーリーの中、ムロだからこそ成立した笑いを交えた演技が反響を呼び、視聴者の間では“ムロキュン”の声が続出。同時期には福田監督が手がける「今日から俺は！！」（日本テレビ系）にも出演し、安定のコメディアンぶりを発揮。その振り幅の大きさで視聴者を深い“ムロ沼”に陥れた。

稀に見る好感度の高さは役柄によるものだけではなく、バラエティ番組でのサービス精神旺盛な振る舞いに垣間見える“懐の深さ”ゆえだろう。“笑い”に次ぐ新たな武器を手に入れたムロの躍進はまだまだここからだ。

＜読者からのコメント＞
・「『大恋愛』で実は底がとてつもなく深い俳優であることがバレた」
・「誰もいないフィールドに独占君臨」
・「圧巻の演技力とコミカルなアドリブを組み込んだりしたムロワールドに引き込まれました」

【香取慎吾】アーティストとして世界に躍進 グローバルに“新しい地図”を描く

ファンサイト「新しい地図」のスタートから1年。2018年の香取慎吾は、世界へとその地図を広げた。とりわけアートシーンでの躍進が著しく、香港で初のストリートアート作品となる巨大壁画を描き、フランス・パリのルーヴル美術館で初の個展を開催。“服バカNAKAMA”のスタイリスト・祐真朋樹氏とファッションストア『ヤンチェ_オンテンバール』をオープンさせるなど、長年ライフワークとして培ってきた芸術的才能がさまざまな形で世に放たれた。

同時に、映画や舞台、7本ものCMと出演作が絶えず。活動の形が変わっても、どんな領域さえ軽やかに飛び越えていけるのは、多くの人に求められている証。国境をも越えてNAKAMAを増やし続ける香取の挑戦は、まだまだ始まったばかりだ。

＜読者からのコメント＞
・「ファッションやアート、お芝居と、大好きなものを自由に発信している姿は見ていてとても気持ちがいいし勇気をもらえる」
・「多方面で活躍しつつ、ブレずにアイドルを貫いている慎吾ちゃんが好きです」
・「目覚ましい活躍と新しい創造性を発揮できた年で、ファンを始め、たくさんの人が彼の活躍を一緒に楽しめたと思う」

【志尊淳】役のストライクゾーンが無限大 性別を超えたキャラさえハマる演技力

2018年は“見たことない志尊淳”で真骨頂を発揮した1年となった。これまで愛らしいルックスを活かした役柄が多かったが、ドラマ「トドメの接吻」（日本テレビ系）では、心の奥底に闇のあるホスト役を好演。朝ドラ初出演となった「半分、青い。」ではゲイの美少年役、主演を務めた「女子的生活」（NHK）ではトランスジェンダーの役と、性別を超えたキャラクターさえ違和感なく演じ切った。

作品に真摯に向き合う真面目な性格と惜しまぬ努力を役に還元し、どの作品でもインパクトを残す存在感は若手俳優の中でも群を抜いている。今後も可能性は未知数であり、新たな姿で楽しませてくれることが期待できる。

＜読者からのコメント＞
・「演じる役ごとに印象が違って、同一人物？と毎回驚かされました。役のストライクゾーンが広い」
・「どんな役でも、演技力の高い志尊淳くんなら安心して見ることができる」
・「かわいいキャラも闇キャラも志尊くんなら何でもハマる」

【kemio】JKの流行語「あげみざわ」発信源 SNS時代のスター

女子中高生を中心に絶大な支持を得るkemio（けみお）。高校生のときにVine動画でブレイクした彼は、2016年9月頃から拠点をアメリカ・ロサンゼルスに移して以降も、日本の若者たちへ大きな影響力を与え、トレンドの発信源として君臨している。

チャンネル登録数が100万人を突破したYouTubeチャンネルから発信した「あげみざわ」「ないたー」といった言葉は、今年の女子中高生の流行語に。さらに、11月に配信したシングル『どこまでいっても渋谷は日本の東京』のMVが100万回再生を突破。夢は「けみおになりたい。けみおという人間を突き詰めていく」というクリエイターとしてのブレない姿勢が、若者の心を掴み続けている。

＜読者コメント＞
・「流行語はほとんどけみおが作っていると言っても過言ではないと思います」
・「ただ面白いだけじゃない、kemioの言葉には説得力がある。だから目が離せない」
・「Vine時代からずっと動画を見続けています。『どこまでいっても渋谷は日本の東京』も毎日聴いてます」

【特別賞：福田雄一】今年の話題作の裏に“この人”あり 監督として規格外の影響力

年間を通して絶えずに話題作を世に送り出した福田雄一監督を特別賞として選出。映画『銀魂2』のヒットはもちろんのこと、『50回目のファーストキス』ではコメディ要素と泣ける純愛が融合した王道ラブストーリーで新境地を開拓。2018年ラストはヤンキーギャグ漫画を実写化したドラマ「今日から俺は！！」（日本テレビ系）がヒット。俳優陣の名演や監督の人脈ならではの豪華ゲストの登場が毎回話題を呼び、“家族で楽しめる作品”としてお茶の間に受け入れられた。

舞台挨拶などでもその発言に度々注目が集まるなど、監督としては規格外の影響力を見せている。

（modelpress編集部）