「2019ヒット予測」エンタメ(俳優・女優)ライフスタイル(美容・ファッション) などのトレンド完全予測【モデルプレス独自調査】
2018.12.01 17:00
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年末恒例、女性向けエンタメ&ライフスタイルニュースサイト「モデルプレス」による「モデルプレスヒット予測」。4年目を迎える今年は選考基準のリニューアルを行い、月間12億インプレッションを誇る自社SNSをベースに世論を巻き取った。読者のリアルな声に、モデルプレス編集部の目利きを加えて完成した2019年完全予測を「俳優」「女優」「モデル」「アイドル」「アーティスト」「海外アーティスト」「ファッション」「美容」「メイク」「ヘア」「ネイル」「グルメ」「ダイエット」「テーマパーク」「フェス」「新規商業施設」「国内旅行先」「海外旅行先」の部門別に発表する。<保存版>
【2019年ヒット予測】エンタメカテゴリ選考基準
【1】読者アンケート「あなたが来年ブレイクすると思う俳優/女優/モデル/アイドル/アーティストは?」の結果(調査期間:2018年11月7日~20日)+
【2】モデルプレス編集部30人の目利きによる審査
+
【3】2018年のモデルプレス内での記事露出回数
エンタメカテゴリのヒット予測は本年より、自社SNS及びアプリなどを通じて読者アンケートを実施。単なる人気投票ではなく、読者から寄せられた説得力ある声を参考に、モデルプレス編集部30人の目利きによる審査、さらに2018年のモデルプレス内での記事露出回数を加味し、独自にポイント化した。
なお【ブレイク】については(1)既に近年で目覚ましい活躍を見せているが、さらにメディア露出が増加し国民的な知名度が上昇しそうな人物 (2)これまでにないジャンル、表現を打ち出し、鮮烈なトレンドを牽引しそうな新星(=ネクストブレイク) (3)これまで積み重ねてきたキャリアがありながら、また新しい形で光を浴びそうな人物(=再ブレイク) (1)~(3)のいずれかを基準とし、年齢は問わない。
なお、部門別トップ10のランキング完全版は2019年1月上旬に発表予定。
【2019年ヒット予測】ライフスタイルカテゴリ選考基準
ライフスタイルカテゴリ(美容/メイク/ダイエット/ファッション/グルメ/旅行/フェス/テーマパーク)では、以下の3つの観点で選出。【1】市場を盛り上げることが確実と思われるもの
【2】モデルプレス読者の感度の高い女性の心を捉えるもの
【3】海外トレンドを意識したもの
ライフスタイル編集部のそれぞれのカテゴリに詳しい担当者の目利きにより、特にヒットするであろうものを厳選した。
【2019年ヒット予測】総評
【1】<エンタメ>2018年の圧倒的な活躍ぶり、それを踏まえた2019年のさらなる飛躍を予測し、俳優・女優部門には、ドラマや映画に欠かせない「吉沢亮」と「新木優子」、アーティスト部門には紅白歌合戦出場を控える「あいみょん」を選出。現在の勢いのまま《国民的人気》への発展に期待。【2】<エンタメ>2019年に新たな表情を見せてトレンドを創出し得る人物としては、モデル部門に“ティーンのカリスマ”としてSNS人気の高い「横田真悠」、アイドル部門に写真集発売で話題を集める「生田絵梨花」、アーティスト部門にYouTubeチャンネルで存在感を示す「SixTONES」、海外アーティスト部門に今最も注目される多国籍グループ「IZ*ONE」を選出。
【3】<ライフスタイル:ファッション部門>優美なシルエットで女性らしさを強調する「テーラード&エレガンス」が主流となり、特に2019年春夏はヴィヴィッドな「イエロー」や「オレンジ」といった暖色がトレンドになると予測。
【4】<ライフスタイル:美容部門>2018年のナチュラルメイクブームから一転、2019年はチャレンジングなメイクがトレンドの中心に。技術の進化がめまぐるしく、より効果的・効率的に美を追求するアイテム・美容法に注目。
【5】<ライフスタイル:旅行関連部門>来たる東京五輪やインバウンド需要増加に伴い、2019年は日本初進出のホテル開業が相次ぎ、観光の目玉に。韓国・済州島の巨大IR開発や、星野リゾートの台湾進出とアジア圏の開発動向にも注目が集まる。
▼以下個別解説
目次
- 【2019年ヒット予測】エンタメカテゴリ選考基準
- 【2019年ヒット予測】ライフスタイルカテゴリ選考基準
- 【2019年ヒット予測】総評
- 【俳優部門】吉沢亮(よしざわ・りょう)
- 【女優部門】新木優子(あらき・ゆうこ)
- 【モデル部門】横田真悠(よこた・まゆう)
- 【アイドル部門】生田絵梨花(いくた・えりか)
- 【アーティスト部門】あいみょん
- 【アーティスト部門】SixTONES(ストーンズ)
- 【海外アーティスト部門】IZ*ONE(あいず・わん)
- 【ファッション部門】テーラード&エレガンス/バイカーショーツ&フリンジ/イエロー&オレンジ
- 【メイク部門】プレイフルメイク/コントゥアリングメイク/メイクトレンドカラー「ピンク&イエロー」/メンズメイク
- 【美容部門】細胞美容/ハイテクドライヤー
- 【ヘア部門】グロスカラー「ル ポリサージュ」
- 【ネイル部門】クリアネイル
- 【ダイエット部門】カーディオバー
- 【グルメ部門】ローカーボアイスクリーム/スターバックス リザーブ ロースタリー
- 【テーマパーク部門】東京ディズニーリゾート新コンテンツ/米ディズニーに“スター・ウォーズランド”/USJ「ユニバーサル・クールジャパン 2019」&「ピーコック・シアター」
- 【フェス部門】S2O SONGKRAN MUSIC FESTIVAL
- 【新規商業施設部門】渋谷スクランブルスクエア/誠品生活
- 【国内旅行先部門】日本初進出ホテル開業ラッシュ/横浜インナーハーバーの開発進む/ムーミンバレーパーク開業
- 【海外旅行先部門】韓国・チェジュ島/台湾/オーストリア
【俳優部門】吉沢亮(よしざわ・りょう)
「“今最もバズる顔面”朝ドラで国民的知名度獲得へ」<選出理由>
2018年の吉沢亮の活躍ぶりは露出量、話題性ともに目を見張るもので、“ことごとくバズる男”であった。映画8本にドラマ2本、ジャンルも規模も様々な作品群で、陰から陽、振り切ったコメディまで多彩な表現をこなす実力は言うまでもなく、いつの時代も“美しい”と称されるであろう絶対的な造形美は改めて注目を浴び、それとは裏腹に根暗と自称する素顔、少々ニヒルでウィットに富んだ発言でも私達を飽きさせなかったのだ。
そんな“吉沢亮の中毒性”が多くの女性を魅了した年であったとすれば、2019年はさらにワンステップ上へ。記念すべき100作目の朝ドラ「なつぞら」で、広瀬すず演じるヒロインの憧れの存在を演じる2019年は、芸能界デビューから10年の節目でもあり、ただの勢いではない確かな経験値が国民的人気につながるだろう。
<読者からのコメント>
・「彼の彫刻作品かのように完璧なルックスは女性はもちろんのこと、男性からも一目置かれる存在だと思う」
・「全作品を見ていますが、同じ役に見えるということが絶対にないので本当に素晴らしい俳優さんだと思います。2019年は朝ドラにも出演するのでますます人気になりそうな気がします」
・「ただのイケメン俳優ではなく、実力を伴う俳優さんだと思う」
【女優部門】新木優子(あらき・ゆうこ)
「“圧倒的同性支持” 女子の憧れアイコンが連ドラ常連で全国区へ」<選出理由>
着々とお茶の間に知名度を広めていた新木優子が女優としてさらに開花する。「non-no」看板モデルとして「東京ガールズコレクション」などのファッションショーやイベントで大きな歓声を集めており、若い女性の間ではすでに人気は確実。近年は女優としても活躍が増え、話題作に多数出演した2017年の勢いそのままに迎えた2018年は3クールに出演し、広い役柄を演じた。
自然な演技だけでなく、華やかなルックスと柔らかく品のある声、知性を感じさせる佇まいはまさに誰もが納得する王道ヒロインそのもので“100億の女”といったキャッチフレーズや、メーガン妃と同じ役でのキャスティングにも説得力を持たせる。一方でSNSで見せる共演者との仲の良さや、飾らない素顔からは親近感も。フジテレビ月9連投となる「トレース~科捜研の男~」で始まる2019年。さらなるブレイクが予想される。
<読者からのコメント>
・「ドラマに映画とたくさんの作品に出ていて、とっても可愛い。2017年より格段に露出が増えていて2019年はさらに見る機会が多くなりそう」
・「自分が大好きなのもあるけど、カワイイ系もカッコイイ系もどんな役でも合う!!綺麗で自然と目が行く」
・「美人で大人っぽく、でも可愛いしスタイルもいいし、きっとみんなが憧れるもの全てを持っていると思います」
【モデル部門】横田真悠(よこた・まゆう)
「親近感と憧れが同居するSNS時代のティーンのカリスマ」<選出理由>
2018年、元々「Seventeen」で誇っていた圧倒的人気があらゆる面で派生した。若手女優の登竜門と言われる同誌で、モデル業のみでトップクラスの人気に上り詰めた実力者。その魅力はベビーフェイスのビジュアル、SNSやイベントでファンとの密な交流を大事にする“親近感”と168cmのスタイル、ファッションセンスの高さから生まれる“憧れ”が絶妙に同居していること。自然体でモデル業やファンとのやり取りを楽しんでいる姿が、ティーンの心を掴んだ。
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に“ティーンのカリスマ”として紹介されたり、ルミネエスト新宿の広告モデルを務めたりと、日々その勢いは目に見えるものに。2019年はモデル業を中心に、女優・タレントと幅広い活躍を期待したい。
<読者からのコメント>
・「2018年の下半期くらいになってから、NHKドキュメント番組『プロフェショナル』をはじめテレビやCMにもたまに出て、話題になっていますし、背も高くてスタイルも良い美人なので、これからも多くの映画・ドラマ・CM・バラエティなどに出演する可能性があり、2019年にモデルとしてブレイクしそうだと思います」
・「可愛いし、ファンに対しても接し方がパーフェクト」
・「インスタがオシャレで周りの友達もみんなフォローしています。これからのモデルを代表する人になっていきそう」
【アイドル部門】生田絵梨花(いくた・えりか)
「アイドルの既成概念をことごとく打破、新境地で“新たな女王”へ」<選出理由>
国民的アイドルグループの地位を確立した乃木坂46で、グループのエースといえば白石麻衣。2018年上半期はCM出演会社数ランキングで女性タレント部門1位に輝くなど、まさに芸能界を席巻する活躍ぶりだった。そこに続く最右翼が生田絵梨花だ。
グループイチのお嬢様でピアノの腕前も抜群、「FNS歌謡祭」では圧倒的な歌唱力でコラボアーティストの常連、「レ・ミゼラブル」や「ロミオ&ジュリエット」といった多数のミュージカル作品で存在感を放つなど、アイドルのイメージを覆した…かと思えば、バラエティ番組では親しみやすい表情も。2019年1月発売の写真集ではランジェリー姿に初挑戦し、スタイルの美しさが既に大きな話題に。白石の写真集「パスポート」に続く歴史的ヒットが期待される。
<読者からのコメント>
・「ミュージカルを観に行った時に彼女の演技力、歌唱力に驚きました。乃木坂46の1期生が多く卒業した今、これからのグループを牽引してくれる存在だと思います」
・「活動の幅がアイドルを超えており、ミュージカルやバラエティ番組などさまざまな分野で輝きを放っている」
・「アイドル、舞台、テレビ、それぞれのステージで異なる顔を見せる彼女に未知数の可能性を感じる」
【アーティスト部門】あいみょん
「声・歌詞・メロディーに中毒者続出 紅白出場で“歌姫”の称号も間近」<選出理由>
2016年のメジャーデビュー以降、数々の作品の主題歌やタイアップとして起用されていたが、特に2018年下半期のブレイクぶりは圧巻。情報番組のテーマソングや連続ドラマ・映画の主題歌に相次いで抜てきされ、初の海外公演を成功させただけでなく、全国ツアーも全公演ソールドアウト…間違いなく一般層への知名度が急上昇した一年だった。それでいて若者を虜にした独特な世界観や過激な歌詞やテーマは丸くなることなく、変わらず聴く者の心を揺さぶり掴んで離さない。
最近ではカルチャー誌やファッション誌にも登場するなど活躍の場を広げており、さらに新たな層への認知も広まりつつある。若者のカリスマから国民的アーティストへ。「第69回 NHK紅白歌合戦」初出場で弾みをつけた2019年の活躍を期待せずにはいられない。
<読者からのコメント>
・「歌詞に共感するし、メロディーも耳に残るし、優しい感じがします。CDのジャケットも可愛くて好き。おうちに置きたくて買っちゃいます」
・「歌詞が身に染みるワードセンスが好き!!」
・「どこか懐かしいような親しみが持てる曲から、テンポの早い過激な歌まで幅広く歌いこなし、その上シンガーソングライターなので感性も人より飛び抜けてあると思います」
【アーティスト部門】SixTONES(ストーンズ)
「“新世代”を担うジャニーズJr.6人組 YouTube発の拡散力に期待」<選出理由>
SixTONESの2018年は、次のステップを見据えた挑戦の1年だった。3月に開設された公式YouTube「ジャニーズJr.チャンネル」にて初のライブ配信を行ったほか、初MV「JAPONICA STYLE」が公開翌日に100万回再生突破の反響ぶりを見せ、動画配信という分野で存在感を発揮。同楽曲は「YouTube アーティストプロモ」に日本で初めて抜擢され、ポスターでは「ジャニーズをデジタルに放つ新世代。」の文字が新たな可能性を切り拓く第一歩を印象付けた。
また、オラオラ系のパフォーマンスも彼らの特筆すべき魅力のひとつで、キラキラ系とは一味違うワイルド路線は “ジャニーズもうひとつの王道”。とは言え、CDデビュー前のため、一般層がそのステージを目にする機会があまりないのも事実。そんな中で公式チャンネルが登場した意味は大きく、まさに“新世代”のアプローチ法となっている。Jr.内での人気と実力は充分。2019年は「映画 少年たち」の公開もあり、露出増加で世間に“見つかる”可能性に期待。
<読者からのコメント>
・「すでに俳優として活躍しているメンバーも多いし、2018年はグループとしても目にする機会が増えた。日本初のYouTubeアーティストプロモにも選ばれ、とにかくきてる」
・「YouTubeチャンネルが面白い!かっこいいパフォーマンスとのギャップがあって、デビューしていないのにすごい!King & Princeがキラキラだったから、次のデビューはオラオラのSixTONESで!!」
・「オリジナル曲のMVがよかったので、次のデビュー組として期待大。YouTubeが話題だし、勢いを感じる」
【海外アーティスト部門】IZ*ONE(あいず・わん)
「多国籍グループが主流に “日本のアイドルからアジアスターの誕生”」<選出理由>
IZ*ONEの勢いはとどまることを知らず加速し続けており、今最も熱いガールズグループだ。「PRODUCE101」で誕生したI.O.I、Wanna Oneに続き、韓国での高い人気はもはやデビュー前から約束されていたようなものではあったが、日韓アイドルの文化の違いや言語の壁を乗り越え、練習生同士の友情も感動を呼んだ「PRODUCE48」は、予想を遥かに超える人気を集め、48グループ全体の人気にも還元。
ファッションや美容含めてK-POP界に最先端のトレンドを見出し、夢を抱いて異国の地で活躍する日本人の若者も急増。多国籍グループが主流となる中、IZ*ONEがBTS(防弾少年団)、TWICEらに続いてアジアのみならず世界を席巻するだろう。
<読者からのコメント>
・「2018年の10月にデビューしたばかりなのに日本と韓国だけじゃなくて沢山の国でアルバムが1位を取るなど、今1番ホットで人気だし、全員可愛いから」
・「デビュー早々に音楽番組で1位を獲得し、ガールズグループ過去最短記録を更新。デビューアルバムの売上がアメリカのビルボードチャートも9位と大型ルーキーが出てきました。世界で有名で、日本にもたくさんのファンがいます」
・「2019年はTWICEに続くガールズグループになると思う」
【ファッション部門】テーラード&エレガンス/バイカーショーツ&フリンジ/イエロー&オレンジ
「ストリートブームの収束 “テーラード&エレガンス”へ」
2019年春夏は、ここ数年のビッグトレンドであった“ストリートブーム”が収束。マニッシュなテーラードスタイルから強く凛とした女性像を、また優美なシルエットで女性らしさを強調するエレガントなスタイルがメインストリームとなる予感。
その背景として、近年ファッション業界でも環境や労働者に配慮した「サステナビリティ(持続可能性)」なものづくりへの関心が高まっていることが挙げられる。“大量生産・大量消費”により一般化したストリートスタイルから、長く愛用することができるシンプルな美しさを持つテーラードスタイルへの変遷は、いわば“原点回帰”とも言える自然な流れだろう。
トレンドアイテム:バイカーショーツ&フリンジ
ストリートスタイルの象徴である“ビッグシルエット”は影をひそめ、2019年はボディラインに沿うタイトなシルエットが支持される傾向に。
中でもサイクリング用パンツのようなピタっとしたシルエットが特徴的な「バイカーショーツ」は、2018年に“ダサ可愛い”という新たなムーブメントを巻き起こした「ダッドスニーカー」に代わるメイントレンドアイテムになること間違いなし。コレクションにおいても各ブランドがこぞってラインナップしており、様々なテーマを持ったスタイリングを披露している。
特に、数年前からキム・カーダシアンやジジ・ハディッドらセレブリティを中心に広まり、“着心地の快適さ”が大きな意味を持つ「アスレジャースタイル」にはピッタリのアイテム。ボディラインが際立つアスレジャーな着こなしに抵抗があるなら、ヒップを隠すロング丈トップスとのコーディネートで取り入れてみてほしい。
また、例年通り春夏らしい「フリンジ」のアイテムも流行。洋服だけでなくバッグをはじめとした小物でも取り入れることができ誰でも挑戦しやすいため、万人受けするトレンドアイテムとなることだろう。
トレンドカラー:イエロー&オレンジ
2019年春夏はヴィヴィッドなイエローやオレンジといった暖色がトレンドに。2018年は“SNS映え”に敏感なミレニアル世代(2000年前後に生まれたデジタルネイティブ世代)から支持を集めた「ミレニアルピンク」がランウェイを席巻していたが、2019年はピンク人気も継続しつつ、より彩度の高い鮮やかな色味が旬な雰囲気。
また、アクセントカラーとして取り入れるのではなく、あえて1色で統一したり真逆のカラーを組み合わせてコントラストを楽しむスタイルこそ、より一層トレンド感を高めるポイントだ。
【メイク部門】プレイフルメイク/コントゥアリングメイク/メイクトレンドカラー「ピンク&イエロー」/メンズメイク
プレイフルメイク:ナチュラルメイクからの脱却 遊びを効かせたメイクがトレンド2018年からのメイクの多様化、ナチュラルからの脱却の流れを汲み、2019年はより遊びをきかせたメイクがブームの予感。ナチュラル・すっぴん風はいったんお休みして、春夏は挑戦的なメイクにシフト。目元にヴィヴィッドカラーのアイシャドウでアクセントを効かせたり、囲みアイライン、カラーマスカラなどを大胆に取り入れてプレイフルにメイクを楽しむのが2019年流。
トレンド一辺倒にとらわれるのではなく、自分らしさを表現する新たなツールとしてメイクが進化する年になりそうだ。各ブランドからも鮮やかなカラーの春コスメが続々と登場している。目元に、口元に、遊び心溢れるメイクを楽しむことができる。
コントゥアリングメイク:陰影を操り、印象的な表情に コントゥアリングが本格的ブーム
春夏らしい色を使ったメイクがトレンドの反面、ブラウン・ベージュなどのベーシックカラーのメイクも回帰の予感。2018年はツヤや輝きを鍵にしたメイクがトレンドの中心だったが、2019年は“影”にフォーカス。骨格を強調するメイク“コントゥアリング”がキーワードだ。丸みや柔らかさを強調するメイクから、凹凸や強さを強調するメイクにシフトしていく。陰影を操ることで、ベーシックでありながらも、より印象的で立体的な表情を作り出すことができる。
【ルナソル】からはブラウン・ベージュのみの究極のベーシックパレットが登場。カラフルなメイクが注目を集める反面、脱・すっぴん感を目指したコントゥアリングメイクで、意思のある表情美を作り出すメイクにも注目だ。
ピンク&イエロー:2019年メイクトレンドのitカラー
2018年は“ミレニアルピンク”のキーワードを筆頭に、ファッションにおいてもメイクトレンドにおいても、ピンクがトレンドの中心に。きたる2019年は、ピンクのトレンドは継続だが、ミレニアルピンクよりも鮮やかなフルーティピンクにチェンジ。
鮮やかなピンクはメイクにおいて苦手意識を持つ人も多いが、思い切って取り入れてみて。チークやアイシャドウに取り入れれば、肌の白さを際立て、透明感がアップ。
そしてもう1つ注目したいカラーが「イエロー」だ。春夏はパステルカラーなどが流行しやすい傾向にあるが、2019年はヴィヴィッドなカラーが旬。レモンやマスタードといった鮮やかな色彩が2019年春夏の主役に躍り出る。
遊びの効いたメイクを楽しみたいならアイメイクにプラスしてポップに、リップに取り入れてニュアンスを楽しむのもありだ。ピンク&イエローを取り入れたメイクで2018年のメイクをアップデートさせて。
メンズメイク:男性もメイクする時代 ジェンダーにとらわれない新カテゴリー
“美容=女性のもの”といった概念はなくなり、美容に対して関心の高い男性が急増。それに伴い、2019年はメンズ美容からさらに飛躍し、「メンズメイク」が流行の予感。男性のメイクと聞くと、原宿系やジェンダーレス男子といったイメージに傾きがちだが、「メンズメイク」は、常識・性別・年齢にとらわれることなく、理想の実現やコンプレックスの解消のための新たなツールとしてトレンドに。女性用メイクアップと違うのは、日常の延長上で肌や顔の印象をアップさせるアイテムが中心であるということ。コンプレックスの多い肌の補正アイテムや顔の印象を大きく変えるアイブロウなどが充実している。
THREEを展開するACROからも、メンズ総合ブランド「FIVEISM × THREE」がデビュー。まだまだメイクアップに馴染みのない男性でも直感的に使用しやすいスティックタイプのベースメイクアイテムなどがラインナップしている。ジェンダーにとらわれない新たな時代にフィットした「メンズメイク」に注目だ。
【美容部門】細胞美容/ハイテクドライヤー
細胞美容:“細胞”レベルの最新高機能スキンケアが続々登場“細胞”レベルでケアする最新スキンケアの進化が目まぐるしい。肌表面だけでなく、細胞レベルのケアに着目し、肌トラブルやエイジングサインを根本から見直すという考え方だ。肌ダメージやエイジングサインはある日突然現れるものではなく、蓄積されていくもの。その蓄積ダメージが表面化することで、肌悩みやエイジングサインに。
クレ・ド・ポー ボーテからは、独自の研究による新しいアプローチによって目元の複雑な悩みに対応するアイクリーム「クレ・ド・ポー ボーテ クレームイユー レジェネランS(医薬部外品)」が2019年3月より発売される。最新技術の知見を取り入れたハイテクスキンケアのさらなる進化に期待が高まる。
ハイテクドライヤーの第二ブーム:高級ドライヤー市場が再燃の予感 ハイテクドライヤーが進化
2017~2018年の高機能ドライヤーブームに続き、2019年は高機能ドライヤーが進化し、第二次ブームの予感。ダイソンからもカール・ブロー・ドライを1つで叶える「Dyson Airwrap スタイラー」が登場したことで、注目度は急上昇。
従来の高温による髪へのクセ付けではなく、ブローによるスタイリングで髪へのダメージを最小限にすることができる。ドライヤーを筆頭に、美容家電などの進化にも注目だ。
【ヘア部門】グロスカラー「ル ポリサージュ」
グロスカラー「ル ポリサージュ」:透明感だけじゃ物足りない!ツヤ重視の次世代ヘアカラーに注目外国人風カラーや透明感がキーワードだった2018年のヘアカラートレンド。2019年は「ツヤ」がキーワードに。人気スタイリストが使用していることからSNSなどで注目を集めているのが、世界初の染料“グロス染料”を配合した、今までにない次世代ヘアカラー「ル ポリサージュ」。くすみのない高いツヤと発色が特徴だ。
さらに、髪や頭皮に優しい処方でダメージを最小限に。ダメージが気になりがちなカラーリングだが、より鮮やかで美しいヘアカラーを楽しむことができる。
【ネイル部門】クリアネイル
クリアネイル:海外セレブの間でも人気急上昇 クリアなネイルが旬2018年はデコラティブなネイルがトレンドだったが、2019年はシンプルなデザインが好まれる傾向に。数々のセレブのネイルを手がける、世界的に注目を集めているネイリスト「Britney TOKYO(ブリトニートーキョー)」のインスタグラムでも多くピックアップされているのが、「クリアネイル」。
シンプルなクリアのベースにデザインを施すクリアネイルがセレブの間でも人気急上昇中。軽やかなデザインは春夏のムードにもピッタリ。
パールやクリスタルで女性らしいデザインはもちろん、チェーンのメタリックな辛口パーツを合わせるのもおすすめ。
2019年のファッションやメイクトレンドがカラフルな傾向にあるため、どんなファッション・メイクとも相性の良いクリアネイルでトータルコーディネートも完璧だ。
【ダイエット部門】カーディオバー
バレエの要素を取り入れたエクササイズ「カーディオバー」:しなやかな曲線美を追求した“バレリーナボディ”に注目“筋トレ女子”という言葉が流行するほど、2018年はただ体重を落とすだけのダイエットではなく、筋力トレーニングを中心とした引き締まったボディメイクがトレンドに。腹筋やヒップのトレーニング専門のジムも登場したほどだ。そして2019年はそのトレンドを引き継ぎながらも、よりしなやかで女性らしいボディを目指す“バレリーナボディ”がトレンドに。バレエダンサーのような、しなやかな筋肉と女性らしいボディラインが求められている。
LA発、日本初上陸のエクササイズ「CARDIO BARRE(カーディオバー)」は、バレエの要素を取り入れた、ダイエットとボディメイクを同時に叶えてくれる新感覚バーエクササイズ。正しい姿勢が身につき、体幹が鍛えられることによって、美しく引き締まった女性らしいボディラインを手に入れることができる。アップテンポな音楽に合わせてダンス感覚のエクササイズとなっており、バレエ未経験者でも挑戦しやすい。
【グルメ部門】ローカーボアイスクリーム/スターバックス リザーブ ロースタリー
ローカーボアイスクリーム:低糖質スイーツが健康意識の高い層の心を捉える世の中の健康意識が高まり、徐々に低糖質食材が増えてきている。2019年は本格的な低糖質で味も美味しいアイスクリームがより一層市場に普及する年となるだろう。
その一角を担うのが“溶けないアイスクリーム”が好評の、金沢発「金座和アイス」だ。同社のアイスクリームは、“溶けない”特性を持つ特許成分「イチゴポリフェノール(水分と油分の分離を防ぐ橋渡しの役目)」を使用することで、アイスクリームだと40℃で3時間、ソフトクリームで30分も形状を保ち、冷たさ・美味しさが長持ちする。
(株)バイオセラピー開発研究センターの豊田剛史氏によると、そこに糖質制限という要素をプラスし、1食当たり糖質を10グラム以下に抑えた「ローカーボアイスクリーム」を開発中で、今後、大手ドラッグストアチェーン、スーパーマーケットでGW頃を目処にリリースする予定という。さらにプロテイン、エナジーアイスクリームといった派生版もリリースを控えている。
これまでも低カロリーを謳うアイスクリームは多く市場に出回っていたが、美味しさをキープしつつ、栄養成分にもこだわったローカーボアイスクリームが、しばらく甘味を控えていたボディメイクに関心の高い層を再び売り場に呼び戻すこととなるだろう。
スターバックス リザーブ ロースタリー:国内最高峰のコーヒー体験を叶える初のロースタリー
2019年2月28日、国内初の「スターバックス リザーブ ロースタリー」のオープンを控え、国内最高峰のコーヒー体験を叶える場所として、既に業界からも注目度が高まっている。
東京・中目黒に完成予定のロースタリーは、世界で5番目のロケーションとなり、世界的建築家・隈研吾氏とのコラボレーションによって、一から建物を設計・建築を行った初めてのロースタリーとなる。ユニークで革新的なスターバックスのコーヒーの世界に心ゆくまで浸かれる、素晴らしいコーヒーエクスペリエンスを約束してくれるだろう。
【テーマパーク部門】東京ディズニーリゾート新コンテンツ/米ディズニーに“スター・ウォーズランド”/USJ「ユニバーサル・クールジャパン 2019」&「ピーコック・シアター」
<東京ディズニーリゾート新コンテンツ>2019年度、東京ディズニーランドならびに東京ディズニーシーでは、新規アトラクションの導入や、新しいエンターテイメント、そしてスペシャルイベントなどを実施。
まず一番の目玉が、東京ディズニーシーに、来夏より誕生する新規アトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」。
海外のディズニーテーマパークで高い人気を誇る大型アトラクション「ソアリン」に新たなシーンを加えた本アトラクションでは、メディテレーニアンハーバーを見下ろす丘に建つ歴史を感じさせる建造物を訪れたゲストが、ライドに乗って風や匂いを感じながら、世界中の名所や大自然をめぐる雄大な空の旅を楽しむことができる。東京ディズニーシーだけのオリジナルシーンにも注目だ。
また、東京ディズニーランドの目玉は、7月9日~9月1日まで開催される夏のスペシャルイベント「ドナルドのホット・ジャングル・サマー」。
テーマは、パークに出現したカラフルなジャングル。夜には6年ぶりにシンデレラ城前でステージショーを実施する。ドナルドダックを中心としたディズニーの仲間たちが登場し、大量の水しぶきと熱く燃え上がる炎を使用した、熱気あふれる新たなエンターテイメントを届ける。ドナルドダックがイベントのメインになるのは珍しく、すでにファンの間ではショー内容への期待が高まっている。
<米ディズニーワールドに「スター・ウォーズ」の新テーマランドが誕生>
一方、全米2カ所のディズニーワールドには、『スター・ウォーズ』新3部作のシリーズ最終章『スター・ウォーズ/エピソード9(仮題)』(2019年12月20日全米公開予定)の封切りを前に、スター・ウォーズの新テーマランドがオープン。
新テーマランド「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」には、スター・デストロイヤーのハンガー・ベイの中に入ることができるライド形式のアトラクションと、極秘任務を遂行すべく、ゲストがミレニアム・ファルコンを操縦するアトラクションの2つが登場。BB-8やチューバッカ、レックス、カイロ・レンなど馴染みのキャラクターとも遭遇できるとあって、通称“スター・ウォーズランド”として、すでに世界中のファンが熱い視線を注いでいる。
米・アナハイムのディズニーリゾートに建設中の「ギャラクシーズ・エッジ」は来夏、フロリダのディズニー・ハリウッド・スタジオには同年秋にオープンを予定している。来たる2019年の“スター・ウォーズイヤー”にふさわしいトピックスのひとつとして世界的に脚光を浴びることは確実だ。
<USJ恒例イベント「ユニバーサル・クールジャパン 2019」>
USJでは、日本が世界に誇る“クール”なエンターテイメントブランドの世界観をリアルに体感できる「ユニバーサル・クールジャパン」が2019年1月18日(金)より開催。
今回は「ルパン三世」、「名探偵コナン」、「進撃の巨人」、「ゴジラ」、「エヴァンゲリオン」、「美少女戦士セーラームーン」の6大作品による、パーク史上最多8つのアトラクションが集結する。
目玉は初登場の「ルパン三世」。原作者モンキー・パンチ氏がストーリーを監修する『ルパン三世カーチェイス XRライド』と、コメディ&ハードボイルドな魅力に巻き込まれる『ルパン三世リストランテ・アモーレ』の2つのアトラクションを通じて、作品の世界にどっぷりと浸ることができる。
<初のダイニングシアター「ピーコック・シアター」>
また2019年9月には、パーク内「ステージ 33」前コートヤードに、初のダイニングシアター「ピーコック・シアター」がオープン。新たに建設される「ピーコック・シアター」は、団体ゲストのグループ・スペシャル・イベント専用の食事の提供が可能なハイクオリティなシアター型のパーティ会場施設で、着席で90~240名、立食で90~400名と団体ゲストの利用が可能。
これまでパークの一部ゾーンを貸切る「ゾーン・バイアウト」、人気アトラクションを貸切る「アトラクション・バイアウト」といったグループ・スペシャル・イベント・プログラムを打ち出してきたUSJ。ここ5年間で関連売上げが急拡大し、全体ビジネスの成長の一端を担ってきた団体利用のニーズに応える新たなコンテンツが、近年好調な集客をより一層後押ししそうだ。
【フェス部門】S2O SONGKRAN MUSIC FESTIVAL
「フェス慣れしたパーティ好きたちを刺激するのは“水”が鍵」これまでの音楽フェスでは飽き足らない、場慣れしたパーティ好きたちを刺激するのは“水”が鍵となるだろう。2018年日本初上陸し、熱狂のうちに幕を閉じた、アジア最大級の水と音楽のフェスティバル「S2O SONGKRAN MUSIC FESTIVAL」がその代表例だ。
2019年の第2回開催時は、さらにバージョンアップした内容で帰ってくると予告されているだけあり、初年度以上の盛り上がりと共に、並みいる夏の音楽フェスのひとつとして定番化するだろう。
【新規商業施設部門】渋谷スクランブルスクエア/誠品生活
「渋谷最高峰230mを誇る新商業施設&台湾発・次世代型書店の刺客」“100年に一度の再開発”により、急速に姿を変えゆく渋谷の街に新商業施設のオープンが続く。まず“本丸”として期待されるのが、渋谷最高峰の地上230mを誇る新商業施設「渋谷スクランブルスクエア」の開業だ。
渋谷エリアでは最も高い地上47階建てで、展望施設、産業交流施設、商業施設、オフィスにより構成される。目玉はスクランブル交差点を見下ろせる展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」で、遠くに富士山や東京スカイツリーまでも一望する360度のパノラマビューが自慢だ。
また、同年秋開業の新生「渋谷PARCO 」の建て替え工事や、商業施設やホテルを備えた宮下公園の再整備も進行中と、街一帯が進化を続ける渋谷から2019年も目が離せない。
台湾発の進化系書店「誠品生活」が日本初上陸
書籍販売以外の要素を取り入れた次世代型書店の注目株として話題を呼んでいるのが、東京・日本橋の新商業施設「COREDO室町テラス」のメインテナントとして2019年秋に日本進出が決まった、台湾発の百貨店「誠品生活(せいひんせいかつ)」だ。
書店や百貨店、ホテルまで幅広い事業を展開する「誠品」グループの日本進出1号店となる「誠品生活日本橋」は、世界的に評価の高い「誠品書店」の目利きが光る「書籍ゾーン」を核に、「文具・雑貨ゾーン」、ライフスタイル体験型の「セレクト物販・ワークショップゾーン」、そして台湾人気料理を味わえる「レストラン・食物販ゾーン」の4つにゾーニングされた、ワンフロアをまるごと占める大型店舗となる。これまで「蔦屋書店」が圧倒的人気を誇ってきたが、海外からの刺客として新たな風を吹き込むことが予想される。
【国内旅行先部門】日本初進出ホテル開業ラッシュ/横浜インナーハーバーの開発進む/ムーミンバレーパーク開業
日本初進出ホテル:「ハレクラニ」など初進出ホテルブランド開業ラッシュ、観光の目玉に2020年の五輪開催を目前に控え、2019年は日本初進出ブランドのホテルが開業ラッシュだ。とりわけ、日本人旅行者からも絶大な人気を誇るハワイで100年の歴史を持つ、名門ホテル「ハレクラニ」の沖縄県恩納村への開業(2019年夏)は、創業以来初の2号店として世間的にも大きなニュースとなった。
この他にも、アジア初進出の米ホテルブランド「エースホテル京都」(2019年末)、インターコンチネンタル系列の「ホテル インディゴ 箱根・強羅」(2019年内)、「無印良品」運営元の(株)良品計画が手掛ける「MUJI HOTEL GINZA」(2019年春)、さらにハイアットのセレクトサービスブランド「ハイアット プレイス 東京ベイ」(2019年内)と、主要観光エリアへの開業が相次いで発表されている。東京オリンピックによるインバウンド需要を狙った新規ホテルが、観光の目玉として脚光を浴びる一年となるだろう。
横浜内港地区(インナーハーバー)の開発進む:クルーズ船客のニーズに応える新施設が新たな観光客層を呼び込む
「横浜赤レンガ」「MARINE & WALK YOKOHAMA」などの大型商業施設が集中し、かねてより人気の観光エリアだった、横浜インナーハーバー(概ね横浜ベイブリッジの内側、JR 京浜東北線・根岸線より海側の地域を指す)が、新複合施設「(仮称)Yokohama Pier9」の開業(2019年春)によりさらなる発展を遂げる。
「Yokohama Pier9」は、客船ターミナル施設(以下、CIQ施設)を中核とした複合施設で、「食」をテーマとした体験・体感型の商業施設や、埠頭という希少な立地特性を活かしたホテルを、CIQ施設と一体的に整備することで、近年急増しているクルーズ船客のニーズに応える。
また、米カジノ大手のシーザーズ・エンターテインメントが、日本初の統合型リゾート(IR)開発を、同じインナーハーバーの山下ふ頭で計画していることもあり、今後新たな観光客層を呼び込んでいくと予想される。
ムーミンバレーパーク:“テーマパーク2.0”を象徴するユーザーエクスペリエンス型施設
2019年3月16日、埼玉県飯能市の宮沢湖を中心とした複合施設「メッツァ」内に開業する、ムーミンの物語を主題としたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」は、既存のテーマパークとは少々趣の異なる存在として注目を集めるだろう。
「ムーミンバレーパーク」は、ムーミン一家が暮らすムーミン屋敷、ムーミンの物語を追体験できる複数のアトラクション、ムーミン一家とその仲間たちによるライブエンターテインメントやグリーティング、物語の中で登場する水浴び小屋・灯台、物語の魅力や原作者トーベ・ヤンソンの想いを感じることができる展示施設に加え、世界最大級の品揃えとなるムーミンのギフトショップや、ムーミンの世界観を融合したメニューを提供するレストランを併設。
従来のテーマパークのようにコンテンツ間を忙しなく移動するのではなく、原作の大きな魅力である文学性やアート性に溢れた湖畔の北欧空間で、個々がゆったりと余暇を過ごす場所となる。
現代はInstagramに代表されるSNSを通じて自身の体験をストーリー化し、発信していく時代。個人が体験をコンテンツ化し魅力を発信したくなるポテンシャルを秘めた次世代の形、ストーリー型&ユーザーエクスペリエンス型の“テーマパーク2.0”を象徴する存在となるだろう。
【海外旅行先部門】韓国・チェジュ島/台湾/オーストリア
韓国・チェジュ島最大のカジノリゾート:日本から3時間“韓国のハワイ”に新大型カジノリゾート誕生2017年に開業するや、韓国内外に大きなインパクトを与えた仁川の統合型リゾート(IR)「パラダイスシティ」に続き、済州島(チェジュ島)で目下開発中の新複合カジノリゾートタワー「Jeju Dream Tower(済州ドリームタワー)」が脚光を浴びそうだ。
2019年9月開業予定の同施設は、地上38階建てのツインタワーに、済州最大1600室の客室(ホテルエリア750室、一般分譲のホテルレジデンス850室)と、2階の外国人専用カジノ、8階には屋外プールとジャグジーカバナなどで構成されたフルデッキが造られ、38階にはレストランなどで構成されたスカイデッキが入居。
完成すれば済州島最大規模のカジノ施設となり、繁華街のさらなる発展に貢献することは確実。開業先の済州島は日本から約3時間という近さに加え、“韓国のハワイ”とも呼び声の高い美しいビーチリゾートという一面も持ち合わせ、ソウルでは味わえない癒しを求めて観光客が増加するだろう。
台湾初「星のや」温泉リゾート:星野リゾートが新たに台中で仕掛ける「温泉渓谷の楼閣」
温泉旅館ブランド「界」、西洋型リゾート「リゾナーレ」、旅のテンションを上げる都市観光ホテル「OMO」、若年層向けホテル「BEB」といったホテルブランドを展開する星野リゾートが、2019年初夏に台湾初のラグジュアリー温泉リゾート「星のやグーグァン」開業に踏み切る。「星のや」の海外進出は、2017年に開業したバリ島・ウブドの「星のやバリ」に続く2軒目。
開業先は台中郊外のグーグァンという温泉地で、「温泉渓谷の楼閣」をコンセプトに、全50の客室と、源泉かけ流しの半露天風呂がある温泉フロアを備え、山々を望む大浴場では、木々のそよぎや湧水のせせらぎをBGMに、大自然に抱かれて湯量豊富な温泉を堪能できる。
新たな戦略を次々と打ち出し、日本のホテル業界並びに観光業界を牽引してきた星野リゾート。海外市場のさらなる開拓の一手として、アウトバウンド層の厚い台湾で新たに仕掛ける、国際基準のサービスを兼ね備えた温泉リゾートが、台北中心部以外の観光客を呼び込む一因となるだろう。
オーストリア:国交150周年 華やかな宮廷文化が息づく街・ウィーンが注目度急上昇
2019年は日本・オーストリアが外交樹立150周年記念を迎えるアニバーサリーイヤー。華やかな宮廷文化と芸術の街・ウィーンの魅力にフォーカスしたメディア露出の増加が予想される。
首都ウィーンには、中世以来、栄華を誇ったハプスブルク家の華やかな宮廷文化が今なお息づき、その象徴として「国立オペラ座」「美術史美術館」のほか、ハプスブルク家の別荘「シェーンブルン宮殿」、“世界一美しい図書館”と称される「オーストリア国立図書館」といった美しい建築が点在。また、没後100年を迎えたグスタフ・クリムトや、エゴン・シーレら有名画家が才能を開花させた歴史もあり、音楽・芸術が暮らしのそばに寄り添っている。
この節目の年に、約30年ぶりの本格的なクリムト展となる東京都美術館の「クリムト展 ウィーンと日本 1900」など、国内でもオーストリア関連イベントが多数控えており、オーストリア政府観光局によると既に各方面からの問い合わせも激増しているとのこと。
また、2019年2月17日からはANAが羽田~ウィーン線の直行便就航を開始し、アクセス面が向上するタイミング。多くの旅行者の関心を引くことは確実だ。(modelpress編集部)
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