波瑠、オファーに戸惑い「なぜ、私が?」
2017.07.20 19:34
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女優の波瑠が20日、東京・渋谷のNHKにて開催された8K番組「“原爆の絵”は語る~ヒロシマ 被爆直後の3日間~」の試写会イベントに登壇。番組のオファーを受けたときの本音を告白した。
波瑠、オファーに疑問のワケは?
同番組では、およそ4200枚が広島平和記念資料館に所蔵されている「原爆の絵」を8Kスーパーハイビジョンの超高精細カメラで絵の細部に至るまで丹念に撮影し、時系列に沿って被爆直後の3日間をたどる。波瑠と俳優の東出昌大がナビゲーターを務め、NHK総合にて8月6日の午後1時5分から放送。波瑠は、番組のオファーを受けた際の心境を「『なぜ、私なのですか?』と思いました」と素直に告白。「実際に、体験された方や、お子さんであったりお孫さんであったりという、体験された方のご家族、孫世代が私と同じくらいなのかなと思うのですが、そういう方たちに『あなた、何も知らないでしょ』と言われてしまったらそれまでですし、『何が分かるの?』と言われたら、『見たこと、聞いたことしか知りません』としか言えませんので、『なぜ、私が?』と思いました」と詳しく語った。
「でも、そういう人の方が多分、多いと思うのです」といい、「そういう人たちが見たり、知ろうとするキッカケや糸口のようなものに私がなれたらいいのかなと思いまして、有難くやらせて頂きました」とオファーを引き受けた理由を明かした。
平和への思いを明かす
番組にちなみ、戦争に関する記憶やエピソードが話題にあがると、「去年の今頃、24時間テレビのパーソナリティの活動の一環で九州にお住いの女性に会う機会がありました」と回顧。
「ご主人を戦争で亡くされ、亡くされてからずっと日記としてダンナさんに手紙を書き続けているおばあちゃんなのですが、その方に1日、取材をさせて頂く機会がありました。そのときにも、こんなに苦しい気持ちを残してしまう戦争というものは二度と起こしてはいけないのだなと改めて思いました」と平和への思いを言葉をした。
番組への意気込み
生まれも育ちも東京という波瑠は、広島について、「原爆が落ちてもう一度立ち上がった街ということは存じあげておりましたが、あまり広島の街のことは知りませんでした」と話した。番組に関しては、「もちろん、今回、原爆の絵は資料として扱われましたけど、描いた人たちの思いであったり記憶が肉付けされたように生々しくのっているものなので、そういうものが劣化せず、できる限りそのままの質で届いていく」と8Kによる撮影作業の意義を語った。「何千枚という絵を8Kで取り込んでいくという作業は本当に大変なことだと思います。描いていく作業にもきっと辛いものがあったと思います」と続け、「少しでもそういう取り組みのお手伝いができて本当によかったなと思います」と振り返った。(modelpress編集部)
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